一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

坐禅会

2012年04月11日 | 思い・お寺の活動

先日7日(土)の坐禅会では、16人の方がいらっしゃいました。

参加者最多記録。

一時期、10人以下まで落ち込みましたが、ここ1~2年でまた増えてきたところです。

継続は力なり。

坐禅会では、恐れ多くも『正法眼蔵 弁道話巻』をゆっくり読んでまいりましたが、

そろそろ終わりも近づいて来ました。

約2年越しの講読です。

さて、次は何を読もう。

恐れずに『現成公案』行きますか。

怖い者知らずは若いうちにしかできませんから^^

何より自分の勉強にもなります。

一語一会(26)

2012年04月11日 | 一語一会

人は孤独のうちに生れて来る。

恐らくは孤独のうちに死ぬだろう。

僕等が意識していると否とに拘らず、人間は常に孤独である。

それは人間の弱さでもなんでもない。

謂わば生きることの本質的な地盤である。


(『愛の試み』福永武彦)


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人が生きるということは本質的に孤独である。

それは揺るがせない真実である。

そこから眼をそらしていては、

薄っぺらな人生で終わってしまう。


自分の孤独をしっかり見据える。

すると相手の孤独も共感できるようになる。


しかし、私たちは孤独ではあるが分離してはいない。


作者の思想とは異なるかもしれないが、

愛の試みとは、

孤独の先にある、

自他一体の宇宙を思い出そうとする試みなのではないだろうか。

原初の渾然一体となった安らぎの・・・それを思い出したいのだ。



そこは、かつて、私たちが暮らしていた場所。



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