現在、中国批判、保守派の論客として知られる石平氏が、なぜ中国国籍を捨て日本人となるに至ったのか・・・。
毛沢東を崇拝していた少年時代。
民主化運動に傾倒し、天安門の敗北と挫折を味わった青年時代。
夢破れ、虚偽と欺瞞で塗り固められた政府に絶望し、抜け殻のような生活を送る日々。
そして日本留学時代。
次第に氏は日本の中に、中国人が理想としながら実現できなかった桃源郷を見出し、祖国を捨て日本人となることを決意するにいたる。
果たして彼は裏切り者だろうか・・・。
否、祖国を愛しているがゆえに、どうしても現状の中国を許すことができなかったのではなかろうか。
中国人のままでいれば、中国政府を批判できなくなる。だから祖国を捨てざるを得なかったのである。
彼こそ、真の愛国者ではなかろうか。
私には行間から氏の慟哭の声が聞こえた。
祖国を愛するがゆえに祖国を捨てるとは、どれほどの悲しみだろう。
日本文化に対する洞察も深く、改めて日本の素晴らしさに気付かされた。しかし、氏が感動してやまない、日本人の精神性も今や崩壊寸前である。
私たちはこれまで先祖たちが築き上げてきた日本の精神的遺産を食い潰してきてしまった。
しかし、われわれの根っこには先祖の遺徳がしっかりと残っている。これから、その根に水や肥料を与えて育てていかなければならないだろう。すなわちそれは「教育」にほかならない。
満点
毛沢東を崇拝していた少年時代。
民主化運動に傾倒し、天安門の敗北と挫折を味わった青年時代。
夢破れ、虚偽と欺瞞で塗り固められた政府に絶望し、抜け殻のような生活を送る日々。
そして日本留学時代。
次第に氏は日本の中に、中国人が理想としながら実現できなかった桃源郷を見出し、祖国を捨て日本人となることを決意するにいたる。
果たして彼は裏切り者だろうか・・・。
否、祖国を愛しているがゆえに、どうしても現状の中国を許すことができなかったのではなかろうか。
中国人のままでいれば、中国政府を批判できなくなる。だから祖国を捨てざるを得なかったのである。
彼こそ、真の愛国者ではなかろうか。
私には行間から氏の慟哭の声が聞こえた。
祖国を愛するがゆえに祖国を捨てるとは、どれほどの悲しみだろう。
日本文化に対する洞察も深く、改めて日本の素晴らしさに気付かされた。しかし、氏が感動してやまない、日本人の精神性も今や崩壊寸前である。
私たちはこれまで先祖たちが築き上げてきた日本の精神的遺産を食い潰してきてしまった。
しかし、われわれの根っこには先祖の遺徳がしっかりと残っている。これから、その根に水や肥料を与えて育てていかなければならないだろう。すなわちそれは「教育」にほかならない。
満点