7日はお寺の年に一度の大行事「大施餓鬼会」でした。
おかげさまで今年も無事に円成することができました。
お施餓鬼にかかわったすべての人々、すべてのご縁のはたらきに深く感謝をいたします。
また、岡野守也先生による「布施の心」という題の法話では、本堂に集まった檀信徒全員、一体感をもって熱心に聞き入っておりました。
以下内容を要約します。
「私たちの“命”は自分で作った“命”ではない。137億年前に宇宙ができたときから準備されている無数のご縁によってつながってきた“命”であること」
そして、「私たちの命を豊かにすることが、無数のご先祖様が私に命をつないでくださったことへの報恩供養につながり、大乗仏教にはそのための教えがあること。」
「たとえば、実際の生活においては、お金がなくてもできる無財の七施の布施行を実践することによって自利利他一如・利行一法の仏の世界が実現していく。」
といったことを、老若男女の檀信徒に分かりやすく説いてくださいました。
巧みなたとえ話を用いたお話は、自覚ある仏教徒、自覚ある檀家としての暮らしにつながっていくような素晴らしい内容でした。
先生の教えの核にあるのは、「宇宙は一体である(私もあなたも世界も本質的にひとつである)」というきわめて厳然かつ根源的な事実です。
「宇宙は一体」、「宇宙のあらゆる存在は(現われとして区別はできても)本質的には一体」であるということ。
にもかかわらず、私たち人間は言語を使って思考することにより、世界のあらゆる存在をバラバラに捉えてしまうようになってしまった。
端的にいえば自分(自)と、それ以外の存在(他)を分離して世界を捉えるようになったのである。
これは人間としての性(さが)ともいえるが・・・。
だが、そうした自と他を分け隔てる思考を絶対的なものと錯覚することにより、さまざまな煩悩が生まれ、それが行き過ぎた場合、自分に対し過剰な執着をしてしまい自分や周囲を苦しめ、ひいては社会を不幸にしてしていく。
現代社会はまさに自他分離思考形式が強調され、バラバラの世界観が蔓延しエゴイズムが肥大化しているがために、環境破壊、凶悪犯罪、人心の荒廃などが急速に進んでいるのだ。
しかし、私たちが宇宙との一体性を少しずつ取り戻していけば、自利利他一如の平和で、持続可能な世界が実現していく。
そして、そのための教えが大乗仏教には無尽にある。
だが従来の仏教の神話的な世界観をそのまま説いても現代人には受容しにくい。
だから、現代科学や宇宙論、ときには心理学の成果を方便として取り入れながら説いていく必要がある。
以上のような考えが、岡野先生の思想の根底にあるように思います。
さて、先生には、今回の法話で檀家さんの前で過大に評価していただき、恥ずかしさで身が縮む思いでした・・・。
しかし、同時に少しでもその言葉に近づけるよう精進していこうと気持ちを新たにしました。
せっかくご縁を結んで当寺の檀家になられたのだから、形式的な儀礼だけに終終始せず、仏教の素晴らしさが伝えられるよう、また、少しでも檀家さんの暮らしの中に仏教が根付くようにしていきたい。
そのためには自分自身が仏教に感動し、仏教とともに生きなければならないでしょう。
私はつねに仏教とともにあるだろうか・・・。
まだまだ学びも修行もまったく足りていない。
日々、新たな気持ちで精進していこう!!!
今回、塔婆の間違いが1本もなかった!
ほかにもほとんどトラブルがなかった。
大施餓鬼法要のときも気持ちが込められた。
今まで中で一番の施餓鬼会だったと思います。
頑張れば頑張っただけ報われる(確立が高まっていく)。
疲れはかなり残っているものの、いわゆる大行事後の脱力感は今のところ感じていません。
今回のお施餓鬼も私を成長させる有難い体験になりました。
おかげさまで今年も無事に円成することができました。
お施餓鬼にかかわったすべての人々、すべてのご縁のはたらきに深く感謝をいたします。
また、岡野守也先生による「布施の心」という題の法話では、本堂に集まった檀信徒全員、一体感をもって熱心に聞き入っておりました。
以下内容を要約します。
「私たちの“命”は自分で作った“命”ではない。137億年前に宇宙ができたときから準備されている無数のご縁によってつながってきた“命”であること」
そして、「私たちの命を豊かにすることが、無数のご先祖様が私に命をつないでくださったことへの報恩供養につながり、大乗仏教にはそのための教えがあること。」
「たとえば、実際の生活においては、お金がなくてもできる無財の七施の布施行を実践することによって自利利他一如・利行一法の仏の世界が実現していく。」
といったことを、老若男女の檀信徒に分かりやすく説いてくださいました。
巧みなたとえ話を用いたお話は、自覚ある仏教徒、自覚ある檀家としての暮らしにつながっていくような素晴らしい内容でした。
先生の教えの核にあるのは、「宇宙は一体である(私もあなたも世界も本質的にひとつである)」というきわめて厳然かつ根源的な事実です。
「宇宙は一体」、「宇宙のあらゆる存在は(現われとして区別はできても)本質的には一体」であるということ。
にもかかわらず、私たち人間は言語を使って思考することにより、世界のあらゆる存在をバラバラに捉えてしまうようになってしまった。
端的にいえば自分(自)と、それ以外の存在(他)を分離して世界を捉えるようになったのである。
これは人間としての性(さが)ともいえるが・・・。
だが、そうした自と他を分け隔てる思考を絶対的なものと錯覚することにより、さまざまな煩悩が生まれ、それが行き過ぎた場合、自分に対し過剰な執着をしてしまい自分や周囲を苦しめ、ひいては社会を不幸にしてしていく。
現代社会はまさに自他分離思考形式が強調され、バラバラの世界観が蔓延しエゴイズムが肥大化しているがために、環境破壊、凶悪犯罪、人心の荒廃などが急速に進んでいるのだ。
しかし、私たちが宇宙との一体性を少しずつ取り戻していけば、自利利他一如の平和で、持続可能な世界が実現していく。
そして、そのための教えが大乗仏教には無尽にある。
だが従来の仏教の神話的な世界観をそのまま説いても現代人には受容しにくい。
だから、現代科学や宇宙論、ときには心理学の成果を方便として取り入れながら説いていく必要がある。
以上のような考えが、岡野先生の思想の根底にあるように思います。
さて、先生には、今回の法話で檀家さんの前で過大に評価していただき、恥ずかしさで身が縮む思いでした・・・。
しかし、同時に少しでもその言葉に近づけるよう精進していこうと気持ちを新たにしました。
せっかくご縁を結んで当寺の檀家になられたのだから、形式的な儀礼だけに終終始せず、仏教の素晴らしさが伝えられるよう、また、少しでも檀家さんの暮らしの中に仏教が根付くようにしていきたい。
そのためには自分自身が仏教に感動し、仏教とともに生きなければならないでしょう。
私はつねに仏教とともにあるだろうか・・・。
まだまだ学びも修行もまったく足りていない。
日々、新たな気持ちで精進していこう!!!
今回、塔婆の間違いが1本もなかった!
ほかにもほとんどトラブルがなかった。
大施餓鬼法要のときも気持ちが込められた。
今まで中で一番の施餓鬼会だったと思います。
頑張れば頑張っただけ報われる(確立が高まっていく)。
疲れはかなり残っているものの、いわゆる大行事後の脱力感は今のところ感じていません。
今回のお施餓鬼も私を成長させる有難い体験になりました。