むくむく通信

これからの生活スタイルを考えていきましょう!自然を愛する情報を発信します。

自給自足のすすめ-4-

2014-02-13 | 自給自足のすすめ
ヒト個人が、こころとからだを委ねる社会のなかで、
自給自足の方へ思考をめぐらせていくのは何故?って考えています。

大阪府内の不登校小・中学生の数は約1万人との報道がありました。
全国的にはどれくらいの数の不登校者数があるのでしょうか?
なぜ、学校へ行けなくなるのでしょうね、理屈じゃないと思います。
こころとからだを社会(学校)に委ねることが出来なくなる心情ですね。

不登校やリスカする中学生が書き送ってくるHPのメッセージは、
泥沼に落ち込んでいくこころを、なんとか自分で救い出だそうとの叫び、と受けとます。
大人が自給自足の方へ思考をめぐらす背景は、
学童における不登校の大人版であるような気がします。

現代の社会が内蔵しているなにかが原因なのだろうと思います。
競争が生み出す弊害かもしれないし、期待への過剰反応かもしれないし、
おおむね、内面やさしくって頭のいい子が多いんじゃないんでしょうか?

自給自足という方向は、現代社会の価値観と異にします。
現代社会は、ヒト個人に消費者であることを求めています。
生産手段は集中してきており、ヒト個人の手許にはない現状ですね。

このような視点に立ってみれば逆説的に、
みずからが生産者になろうとする欲望の表れだと思っています。
農業者になろうという労働力への形態ではなくて、
みずからの自立を求めている欲動の表れではないでしょうか?

この考えは、わたし自身の体験にもとづくイメージ化です。
ここで自給自足なんてことを目指すことじたい、
家計の経済を維持することと、稼ぐための競走への人間不信、
これの狭間に置かれた現代人のストレスですかね。

人間社会のなかでのヒト個人の良心が自給自足の方へ向わせるのだとしたら、
これは近未来において、正当化していくべき生活のあり方だと思います。
不登校、リスカ、出社拒否・・・その先にみえる救い手が、
みずからを生産者に仕立てていく発想の、具体的に実現可能な社会が必要ですね。

あい農学校のコンセプトは、フリースクールです。
フリースクールではありますが、既存社会へ編入させるためのスクールではないです。
既存社会に参入しなくても、ヒト個人が生存できる新しい社会ネットワークのスクールです。
あと少し年月がすぎれば、その年月の間に理解者が増えてくることと思っています。
(この文が書かれたのは2004年です。)



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