むくむく通信

これからの生活スタイルを考えていきましょう!自然を愛する情報を発信します。

食と農園について

2014-03-30 | 自給自足のすすめ
人間の生存に必要なものの第一条件は食料の確保です。
それから住居と共同生活体が必要ですね。
人間社会が進化して、これからも進化し続けるとしても、食料の確保は生存のための必要条件です。

現代は資本集中のグローバル化が進展している真っ最中です。
資本集中の途上にある世界経済構造です。
この流れが人間に何をもたらしていくかといえば、一層の欲求不満です。
あれも欲しい、これも欲しい、欲望は無限に増大していきます。
この欲望を手に入れようとして競争を生むのですが、すでに過度の競争原理が人のこころを蝕んでいくように思います。

少数の勝者と大多数の敗者、そもそも勝者敗者とゆう捉え方のなかにあることで、人の心は病む。
食べるものをつくる農園を手に入れるとゆうのが、現実の競争からの逃避ではなくて、新たな人間の在り方をつくるものでありたい。

いま、新たな生産者組織が組まれ、連携しながら、生産と消費の形が出来てきています。
写真は、菊菜のハウス栽培をしている現場です。
個人が自己防衛のために自家菜園をつくる。
これの発展形として、市場経済の中に拡大していく流通です。
生産者の反逆とゆうと大げさかな、農産物・食料の生産者、専業者が自立しようとしているんです。

ここでは無農薬野菜を作っています。
無農薬で無理なら減農薬、消費者へ提供する際には、その野菜の農薬使用回数を表示します。
化学肥料や農薬を使った野菜、遺伝子を組み替えた野菜・・・、こんなのが主流になってきた食料生産の現場です。

自然のかたちに戻そう、これが現代の良心的なコンセプトですね。
食と農園のありかたを求める。
人間回復へのターニングポイントとして捉えることが求められてると思います。

自然環境を取り戻していく運動。
その一つとして野菜の生産と供給をしていく取り組みが、ここにあります。
なによりも個人が勝者敗者の枠組みを壊していくための試みに繋げて、
人間解放をめざしていく、なんかこれはニュー・ルネサンスですね~

nakagawa shigeo 2005.3.10




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食と農/共同農園について

2014-03-15 | 自給自足のすすめ
食べることは、生きることの基本です。
自分の食べるものを自分で作りだすことを提案します。
つまり自分のための生産活動をする、ということです。
自分と自分たち、個人と共同体。
遠い関係じゃなくて、近い関係をつくりだしていきましょ!

食べるものって生きていくのにいちばん大切なものですよね。
この大切なものを自分たちの手で作り出すということが必要だと思うんです。
というのもぼくたちは消費者です。
生産は大きな資本の手に集約されていきつつあります。
地球規模で生産と流通システムが進んできていますし、
このままではいっそうの集約化が進んでいくのではないでしょうか。

生産の手段を自分の手に持つということは、自分が自立するということの基本だと思うんです。

こんなこと言い出すと、なにか難しいことを考えてるように思う人がいるかもしれません。
そんな人が悩んでいます「私のいる場所は何処?」なんて思ってますね。
私のいる場所を作り出すんです。
探していたって悩みが増すだけ、なんの解決にもなりません。
一生懸命働いてお金を稼いで生活してるんですけど、
食べるために働いてるみたいで働いていることに歓びが見出せない、なんてね。

そこで提案、食べるものを作り出しましょ!
生産することを手がけだしましょ!
ひとりで出来ないなら共同でやりだしましょ!

生産すること、このことの提案なんです。
すでに生産することや消費のための流通のところで、いろいろな試みがあります。
今年の春からいままでに、ぼくが知ったところでは、
京都農塾、NPO京都自給ネットワーク、るり渓やぎ農園、このようなグループがありますね。

ぼく自身はこの3年間自分で少しのはたけを耕してきました。
そこで分かってきたことが、個人でやるより共同でやるほうがいい!
このことなんです。
生産と消費のネットワークを自分たちで作り出すこと、
その関係のなかで自分の生活基盤を作り出すこと、このように思いだしています。

先にいいました「自分のいる場所」を作り出すんです。
大きな資本に集約されていく中で「自分のいる場所」を探したって、
こころの深くまで満たされることはないと考えています。

つまり消費者であるかぎり「自分のいる場所」は見つからない。
生産することを自分のものにしていくことで「自分のいる場所」を作り出せる。
このような思いが強まってきて、いまは確信するようになりました。

少なくとも自分が生産と消費のサイクルに携わることで、
これまでよりは確かに「自分のいる場所」が確保できるように思えています。

むくむく通信社のコンセプトは、このことの情報を提供することだと思っています。
自分の食べるものを作り出すことを始めていきましょ~!

nakagawa shigeo 2004.12.28







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食と農/自給自足をめざして

2014-03-05 | 自給自足のすすめ
自給自足をめざす!というのは一つのスローガンですね。
自分でつくって自分で食べるのは食料品。
主には農産物ということになります。

自給自足をめざすとき、その基本的な考えは、この農産物を作り出すシステムを考えることかと思います。

自給自足といってもいくつかのレベルがあると考えています。
その第一は、自分が生存するための食料を自分で調達するというレベル。
これは仙人隠遁生活(笑)ですかね~

世捨て人的なイメージがついてきます。
この場合、たとえ食料が確保できたとしても、生存に必要なものって食料だけじゃないですから、
食料以外の生活必需品をどうやって調達するか、ですね。
やはり、現代人には、貨幣経済のなかで部分自給自足しかできないと思います。

その第二は、共同で創りあげる自給自足体制です。
この共同体自給自足体制は、いってみれば貨幣経済が未熟だったころの体制です。

でもそのころの体制っていうのは、封建制といってますように、
ヒト個人の尊厳とか幸福という考えなんて見かけませんね。
奴隷制みたいな体制でした。

21世紀に入った初頭の現在として、自給自足ということを捉えることは、なにを意味するのでしょうね。
この意味するものを紡ぎ出さないといけませんね。

そこで出てくるのが、現状と近未来の予測です。
ヒト個人が、このままの状態でいけば、どのような立場になるのかな~
この立場をイメージすることが必要だと思います。

ここでは、問題提起にとどめざるをえないのですが、
ヒト個人の主体が大きな全体に巻き込まれてしまってのロボット化。
まだ生命体そのものを生み出す技術は持っていませんが、
ロボット工学の進化は、別の生命体を生み出す予感がします。
人工知能と人工身体です。

新しい人類を超える生命を生み出す可能性ですね。
予感的にいえば、これを否定することができないです。

自給自足をめざす!ということの意味は、これだけじゃありません。
近視的にみれば、グローバル化の進展で生産手段が一元化する。
生産手段が一元化するということは、ヒト個人が一元管理されることを意味します。

ボク個人の感情として、これは困るんです。
そう感情の問題です。
感情の問題というのも時代と共に変化しますから、現時点での問題です。

そのように捉えると、自給自足をめざす!というのも、21世紀初頭の現時点でのテーマかも知れません。
ヒトの現在的クローズアップされる問題ってあるじゃないですか。
たとえば、リストカットする少女。
登校拒否する少年少女。
社会制度への入り口にたったヒトが、なにか社会拒否する行動です。

現時点で、やはりこれは変な動向です、クローズアップされるべき問題です。
やっぱり、仕方が無いこととして容認するわけにはいきません。
これらの行動の背景に、感情があるように思われます。

この感情というものをどのように受け止めていくのか。
そのようなことにならない成長のあり方はないものか?

自給自足をめざす!という背景には、このような社会現象を解決する糸口として捉える、捉え方をしています。

ここでのこれらの提案は、全く十分ではありません。
おぼろげに見えてきている、現象への対処法なのです。

2004.10.27

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食べること・生産すること

2014-03-01 | 自然の方へ
食べることは生活の基本です。
それから人間存在の原点は生産活動をすることです。
この2つの基本原点について考えてみたいと思います。

お金をだせば何でも買える、金さえあれば・・・・と多くのヒトが思っています。
でも、ここで発想を逆転させて、食べるものを自分でつくる方へと考える。
自給自足の方へ考えを発展させる。

食料の生産手段は大きな資本の手の中にあります。
アグリビジネスっていいますが、世界規模で資本が集中してきています。
この大きな潮流を、グローバリゼーションといっていますが、
現在は、世界が大きな資本に集約されていく道筋にあると捉えています。

そこには、かってあった安定的労働の場所が流動化していて浮遊化してきています。
能力主義とかで、そこに居るヒトは不安と不安定に見舞われています。
つまり、安心して日々が過ごせる世界が無くなってきているんです。
だったら、その安心して過ごせる日々と場所を取り戻さないといけないな~、と思うんです。
そのためにはどうしたらいいのか。
その基本が生産手段を手に入れること、食べるものを自分で作る、ということなんですね。

ひとりでやれることって知れてます。自給自足といったってひとりでは無理です。
そこはネットワークを組んでやるしかないんです。
ぼくはこのネットワークを、むくむくネットワーク っていっています。

ヒト個人がそのままでは大きな力に押されてしまいます。
ネットワークを組むことで、ヒト個人が自立していこうとすることなんです。
確かに身体はひとつしかなくて、時間もひとつしか持てないですね。
だから生産活動に入るには大きな転換が必要だと思います。

当面の生活をどのようにして維持していくんだ~っていう声があがってきます。
というところから、生活の見直しを始めていかなければなりません。
それぞれのヒト個人が、ある日突然に転換できるというものではないです。
少しずつ生産することの方へ、自立することの方へ移動していくしかないです。

フリーターでは、お金が少ししか手に入りませんから工夫をして安いものを確保する。
食料品、衣料品、生活必需品・・・お金なしで済ませるには、最終生産するしかないですね。
この移動していくプロセスは与えられるものではなく、自分で作り出していくものです。
自分の食べものを確保しながら少しずつ生産の方へ向けていきましょう!
2004.8.24 nakagawa shigeo

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