日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国ゴルフ事情

2009-11-19 | 中国ビジネス関連
中国では、ゴルフはまだお金持ちの物

 幾つかのスポーツは、中国ではまだお金持ちのものとみなされており、ゴルフもその一つだ。ゴルフはスポーツというよりビジネスの場という捉え方をされている 現在はゴルフを楽しむには結構なお金がかかり、北京ではプレイ代は平均600-800元(1万円程度)だが、通常メンバー限定にしている


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中国向けECモールで「春節」前のメールマーケティング、エイジアとSBIベリトランス

2009-11-18 | 中国EC事情・淘宝
 日経ビジネスにこんな記事が。。

・ネットマーケティングのエイジアとオンライン決済のSBIベリトランスは2009年11月17日、中国向けショッピングサイト事業で業務提携し、SBIベリトランスの中国向けモール型ショッピングサイト「佰宜杰.com」で、エイジアのメール配信システム「WEB CAS e-mail」を中国語(簡体字)化し、「春節」前の2010年1月下旬からメールマーケティングを実施する予定とのこと。



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コールドジャパンと機会

2009-11-18 | 日本・日系企業
 日経ビジネスに、コールドジャパンという記事があり、日本企業の海外での苦戦状況というか、引きこもり状態に活をいれようとする内容になっています。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091113/209750/?P=1

この記事では、引きこもり企業の定義として以下の4つをあげています。
1. 日本国内で独自の付加価値と進化を遂げており、大きな市場を形成している。
   
2. 世界に羽ばたく可能性がある。
   
3. にもかかわらず、世界でビジネスを確立できていない。
   
4. にもかかわらず、「それで良い」と諦めている。

 記事とは順番が違いますが、世界で活躍している日本企業として、自動車と家電業界が上げられており、各社の世界での売上は以下のようになっているそうです。
 ヨーロッパでは日本の自動車メーカーのシェアは5%程度しかないとだいぶ前の数字を記憶していたのですが、その後の欧州進出を受けて相当に成長しているんですね。自動車と家電を分ける、西欧と東欧を分けるなど、より細かく見ていく必要はありますが、全世界売上の30%が欧州から。その他16.1%はアジアが結構占めているはずですから(オーストラリアとかも大きいかもしれませんが)、中国と合わせれば20%がアジアから、アメリカむけと中国向けも大差無い。

 凄いですね。本当に。自動車や電気関連の部品メーカーも当然この数字か、もしかしたら海外メーカーに部品供給をしているのでこれ以上に海外売上比率が高いのでは無いでしょうか。

 記事の中でキリンとサントリーが取り上げられており、両者の海外売上は20%程度でしかないが、それでも海外進出に積極的に出ている企業として紹介されています。そして、その内容に関連して世界のビール市場が掲載されていますが、下記のとおりビールでは日本市場は世界のわずか4%にすぎない。人口の多さもあるが中国がなんと22%。

 商品の価格帯を考えると一概に言えませんが世界人口は68億人だそうで、日本の人口は2%に過ぎません。可処分所得水準で見た場合の、日本の平均レベルの世界人口はどのくらいいますかね?10%程度としても7億人程度。日本は15%程度か。。まぁ、GDPもそんなものでしたっけ?

 ってことは、海外に出ないということは市場の85%をロスしているともいえるんですよね。もちろん、各国で文化やテイストが違うのでそのままの数字を使うわけには行きませんが、自動車や家電は世界売上の中で日本の売上がわずか22%程度ですから、同じことが他の業界でできないわけ無いんです(あくまでもメーカーです。卸と小売はそう単純にいかないでしょうね。もちろん日本企業に付随するサービス産業も日本メーカーの海外進出次第にかなり限定されるように思いますけど)。

 最後にコンテンツ市場ですが、ハリーポッターが取り上げられています。日本のアニメが苦戦しているという例で紹介されていますが、世界のコンテンツ市場の目安として、下を見る限り、90%が先進国からのものですね。

 中国が出ていませんが、その他に含まれますけど、結局の処海賊版の影響です。中国でも3Gの導入に伴い、日本の携帯ビジネスの進出が望まれていますし、JETROも日本のコンテンツの販売を促進するような活動をしています。
 でも、はっきりいいましょう。上の表にある韓国。中華圏の台湾と香港に実際にいってみるとすぐにわかります。経済的には既に先進国の一角を占めるはずの台湾や香港でも、裏に行けば海賊版DVDやソフトは山ほど売られています。中国政府の表面的な海賊版取締りの動きや、中国政府に対する圧力などを取りざたするメディアの報道もありますが、私見として後100年くらいは今と似たような状況が続くんじゃないだろうか。徐々に改善するにしろ、海賊版問題の解決は中華系では当面は不可能ではないか。

 2003年当時、レコード会社のアジアの売上の90%以上が日本でした。GDPを考えると日本の占める割合が異常に高い分野ですし、今でも大きくは変わらないでしょう。

 コンテンツを販売する関連のビジネスの海外進出は、上記のチャートが非常に参考になるはずで、BRICSならロシアブラジルなんだろうと思います。中国に投資するのは時間とお金の無駄でしょう。中国ではコンテンツそのものではなく、関連したものの販売等を考える必要があるはずです。
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ウォルマートチャイナCEOインタビュー

2009-11-17 | 中国経済関連
 ウォルマートは中国には1996年に広東省のシンセンに進出。単独での大型店から、中国企業トラストマートと提携して進めている小型店まで含めて中国全土に260店舗を既に出店しており、従業員数は9万人に及ぶ。

Ed Chan中国法人CEOへのマッキンゼーのインタビュー記事です。

 昨年秋の金融危機の影響で、中国の消費者もギフトの購入などを抑えるようになった。輸出に依存する中国経済が現在の世界的な経済危機の影響を受けていることは確かだ。しかしながら、他の国から見れば羨ましいレベルで経済が成長しており、ウォルマートにとって最も魅力的な市場の一つである事には変わりない。

 中国ではウォルマート店も。トラストマート店も全て中国人の店長が管理している。彼らは皆会社の中で経験を積んだメンバーで中国で働きながらも国際的な感覚を持っている。そして、彼ら全員がウォルマートの価値観である、「顧客に低価格を提供し、顧客の生活をよくする」を理解している。

 中国は広大な国であり、夫々の地域で、天候、顧客の嗜好、所得水準の違い(3分の1から4分の1)を理解する必要がある。

 中国は既に最大のインターネットユーザーと携帯ユーザーを抱えており、現段階ではまだ規模は小さいが、今後ネットやTVショッピング等のチャネルが益々拡大するだろう。ウォルマート自体はまだオンラインショップを持っていないが、今後確実に成長するだろう。

 また、中国では既にアメリカに迫っている高速道路網の整備に加え、高速鉄道の整備も進められている。ネットとあわせ消費者に向いた技術革新をする事が大きな機会をもたらすだろう。
https://www.mckinseyquarterly.com/Retail_Consumer_Goods/Sectors_Regions/Chinas_retail_revolution_An_interview_with_Wal-Marts_Ed_Chan_2459

 中国最大の外資系小売企業(というか世界最強というべきか)ウォルマートもECに注目しているんですね。
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良品計画、中国に積極的に

2009-11-17 | 日本・日系企業
無印商品の良品計画が、2010年末までに中国で30店舗を展開する計画だそうです。
北京の第五の店舗を最近オープンしたそうですが、中国国内では11店舗目になるそうです。

 無印商品のアイテムは全部で8,100あるそうですが、そのうち3,000を中国で販売しているとの事。
http://www.chinaretailnews.com/2009/10/27/3086-ryohin-keikaku-targets-30-muji-stores-for-china-in-2010/

 中国で無印用品がどこまで認知されているかは知りませんが、上海にも店舗はあり、概ね知っている人の評判は良いようです。香港でうまく行っているんですよね。それも認知度を高めることに貢献しているように思います。

 アイテム数が日本の40%ほどというのは、どうでしょうか。見る限り、結構がんばっているというか、多いようにも思います。中国生産品とかが多いのですかね?

 中国に販売に来ている日本企業は山ほどあります。でも、関税や許認可の関係もあるのでしょうが、アイテム数は少ない。そして、お馬鹿さん??というような商品の選択をしている企業も結構みかけます。そういう意味で良品計画の動きは楽しみです。

 さて、良品計画は面白いのですが、進出してもアイテム数の妙に少ない、ピンとはずれの商品を持ってくる企業の多さに関して。
 
 日本企業にはマーケティング機能が無いんじゃないだろうか??
 
 もしくは勘違いしているんじゃないだろうか?

 それとも、電気・自動車及び関連部品を除く産業は痴呆化してしまっているのじゃないか?

 先日お会いした中国人の方が、「日本企業は中国を舐めているのではないか」という表現を使われていました。確かに日本は、いまだにバブル時代の Japan as No1を引きずった方が多いのかなと思います。でも僕には、もっともっと病んでしまった日本が見えてしまいます。 

 米系企業にいましたが、1995年ころにアジア市場の重点は既に日本から中国にシフトし初めていました。1998-2000年には、アメリカ人みなが中国に興味を持ち日本の地位はあまり感じませんでした(アニメとかゲームは高く評価されていましたけど)。2003年の段階では、まだ日本の売上のほうが中国の何倍かはありましたが、日本市場の成長率の数倍のスピードで中国市場の売上が拡大しており、中国は市場という捕らえ方を完全にしていました。アジアパシフィックというくくり方も変化が生じ、GE Medicalでも韓国と日本を一緒にした北東アジアと中華圏というくくりにマネジメントを変えていました(他にも複数の企業がこういうエリア分けをしていました)。J&Jでも、もはや日本人がアジアパシフィックのトップになることは無いよねと話していました。そう、だから当時外資に行く選択肢を自分のキャリアからはずしました(後でちょっと後悔もしていますが)。

 それから6年。中国のGDPのサイズは2003年等時の3倍近くになっています。

 まだ、そういう流れに気づいていない人の方が多いようです。世界の経済規模と成長性、日本の経済の成長性。ビジネスマンとしてきわめて基本的に理解しておくべきことじゃなかろうか。中国は決して、今の楽観論に基づき世界1の経済大国になることはありえないでしょうし、日本と同じサイズの市場になるかも、まだまだ疑問ですが、結局中国でもうまく行かなきゃどこ行ってもだめなんじゃ無いでしょうか?欧米よりは楽な市場だと思いますが。。
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JETRO 最新中国ビジネスセミナー

2009-11-16 | 日本・日系企業
トラックバックを戴いた記事で、JETROの『最新中国ビジネスセミナー』の聴講録が掲載されていました。

 JETROの見解だと、2009~2010は景気対策期間であり、その先の2011以降の成長戦略が大事との事。
 うーん。個人的には2011年から中国経済の危機か問題が発生すると思っているんですが。政権の移行期にあり、現在行っているバブル政策の問題がたまってきそうであり、万博も来年終わり。。

 中国市場開拓における課題。1.商品開発 2.中国企業とのアライアンス 3.人材の現地化 4.マーケティング。「市場に合った商品の開発」、前段階のリサーチ&テストマーケティングが必要。
 そりゃそうですね。商品開発にはデザイン、価格、ブランディング等全てを包括します。

 所得は、年収3~4万元の中間層が急拡大
うーん。年収3-4万元は中間層といえるか。地方ならそうかもしれません。世帯所得1万元が、上海、北京、広州等の中間層の目安かと思います。

沿岸都市の平均所得は、上海・広州・北京・青島・天津・大連の順
 シンセン、その他広東省が抜けている。蘇州、杭州等華東地区で見た場合の観点も必要。消費者の意識としては北方系の方がお財布が緩い、又はねぎりが少ない。大連は今後はどうか?ITオフショアニーズ日本向け市場が減退した場合に経済発展余力が何処まであるか。東北は日本、韓国がらみ以外での経済成長はしんどいのでは?そこでオフショアニーズが減退したらどうなるのだろう。

 上海は中国市場開拓のゲートウェイ。ただし、消費の集積度合いについては周辺都市への拡張が進んだ結果、上海店の客数が減るケースも出てきた
 そうですね。何をどう販売するかも考える必要があるのでしょう。

 華南市場、広州、深セン。上海に比べて実用性を重視する傾向
ここは、香港が近いことが消費者市場としては最大の課題。金持ちは週末香港に気軽いける。ほぼ全てのものが香港では免税だけに、最終価格が国内と差が大きい。

 沿海市場だけでなく内陸都市部にも一定規模の富裕層が存在。四川・成都の消費性向は上海を上回る
うーん。そうなんですか。

 成都のイトーヨーカ堂はグループ内でNo.1の収益。成都2号店の年間売上は、前年比14%増の15億元、経常利益は1億5千元と、日本を含めたイトーヨーカ堂の1店舗当たりの売上としては、木場店と1~2位を争い、利益は断突の1位になっている。
 すごいのは、中国の小売チェーン各企業の1店舗辺り売上でもIYが一位であること。北京より成都の方が経営状況がよいと聞きます。

 華やかな上海は国際的な競争も激しい。内陸都市で一番を取る戦略も
競争は確かに非常に厳しい市場。特にリアルの場合はそうかも。一方ネットや通販は、華東地区という概念を考えるとやはり最初は上海しか無いでしょう。広東は卸売り、大連などの東北はまだ市場が小さい。北京・天津はリアルと通販を併せたものなら面白いと思いますが。四川省はわからないです。

  携帯電話の日中比較。日本1.1億台:中国7.0億台。モバイルインターネット人口は、日本0.75億人(70%):中国1.55億人(22%)
 中国人は携帯電話を3-4つ持つものも多く、実際の人数は決して7億人ではない。実数は2-3億人程度では。コンテンツは如何に課金するか。日本のものをもって行っても大半はコピーされてしまう。ゲームと広告以外になにがあるか。

 勉強になりました。ありがとうございます。
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クレジットカードの延滞が急増

2009-11-16 | 中国経済関連
クレジットカードの延滞が急増という記事が出てきましたが、これもアメリカ発の記事のようです。当ブログでも、9月に上海から東京に戻る飛行機の中の雑誌に、クレジットカード発行競争の激しさが、不良債権の増加リスクをもたらす記事がのっていたので、ご紹介したことがあります。http://blog.goo.ne.jp/muchida3527/d/20091004

・2009年11月12日、環球時報によると、米CNNのニュースサイトは11日、クレジットカードの発行枚数が大幅に増加している中国で延滞額と延滞者の増加率が急増していると伝えた。

・中国市場調査研究センターと国家統計局のデータによると、中国におけるクレジットカードの発行枚数は昨年比32%増、クレジットカード利用による延滞額は同 130%増の57億2077万5044元(約743億7000万円)に上る。また、今年上半期(1-6月)、2か月以上延滞している延滞者数が昨年同期比 133%増となっており、延滞額や延滞者数はまだそれほど多くないものの、専門家はその増加率に注目しているという。
http://news.livedoor.com/article/detail/4451531/

 中国経済の好調さは、①政府主導の西部を中心にするインフラ投資、②銀行のあほとしか言いようの無い大規模な貸付(これも政府主導が起因ですけど)、③消費者の強い購買意欲の3点セットなんですけど、カード不良債権増加はいずれ③②影響を与えるんじゃないですかね。

 
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「中国格差社会」の深淵

2009-11-15 | 中国経済関連
ダイヤモンドの記事より

 中国の都市と農村との格差の拡大についての記事。http://member.diamond.jp/series/analysis/10118/?page=5

・中国のHIV感染者数は約65万人。感染原因は、「注射薬物使用」(44・3%)、「売買春」(19・6%)、「有償献血(売血)、輸血、血液製剤」(10・7%)と続く。エイズが蔓延した最大の原因をこの記事では、売血としています。不衛生な環境のもと、同じ針を使いまわした事が原因。

 HIV関連訴訟を起こしても、受理されないか、証拠不全で棄却される。

 中国のHIV対策は03年のSARS以降始められたが、エイズ感染者は「ハイリスク・グループ」とみなされ、感染者が複数で集まっているときには、「治安維持」を理由に突如として警官隊が出動することさえあるそうです。

⇒HIVの蔓延は話としては聞いています。中国で働くにはビザが必要になりますが、健康診断を受けてHIVネガティブという検査を受ける事になります。身に覚えのある私としては、おかげでホットしたことがありました。

・中国では、地方政府が聞く耳を持たない時に、県や省、中央(北京)の関係部門に直接出向き、窮状を訴えるケースがある。北京南駅の周辺には、陳情者が集まる一帯があり、一時は3万人もの人々が簡易小屋を立てて住みついていた。陳情者の増加は、地方役人の評価に悪影響を及ぼす為、地方政府の役人の中には、陳情受付け所の担当者を買収し、意図的に陳情を妨害することもある。

⇒是は事実で、上海市でも北京に訴えに行く人を抑えています。時期によっては問題視されている住民を公安が監視しています。義父がこういう関連に絡んでおりますので直接聞きました。

・中国では、国民を「農業戸籍(農村戸籍)」と「非農業戸籍(都市戸籍)」に分けており、第二次、第三次産業が成長しても、「農民」が減少して「市民」が増えることはない。

 都市戸籍を持っていても、北京から上海へと自由気ままに移住することはできず、一般的に親が農村戸籍なら、子供も自動的に農村戸籍となり、変更することは難しい。農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者は、農村戸籍のまま都市部で生活しているが、医療や教育などの社会サービスは戸籍地で受けることになっている事から、都市部では、彼らは「二級市民」のような存在だ。

 農民工も、今では給料の多くを自分が楽しむために使う人もいるが、農村戸籍しか持たず、特別な技能もない彼らが都市に定住することは、ほとんど不可能。また、非正規就労の状態にある農民工の多くは、トイレも風呂もない部屋で、集団で生活するなど、不安定な状態にあり、社会的な差別を受けている。

⇒是は実態はなんともいえません。工場のワーカーが住むところは確かに汚い。上海人は彼らを思い切り馬鹿にしており、態度にもでる。一方、宅急便やの子達や彼らのガールフレンド達を見ている限り、意外と大都市で遊ぶ事を楽しんでいます。不満は色々あるはずですが、爆発寸前という感じは正直ありません。

 
・学歴社会
 中国では出身地域や家庭によって、受けられる教育の内容や質が日本とは比べ物にならないほど大きい。中国の大学入試制度の特徴は、地域別におおよその合格者数を決め、それに応じて地区ごとに合格の基準を設定しているが、、大学が多い大都市の戸籍を持つ生徒が優遇され、農村戸籍の生徒は不利な立場に立たされる。同じ大学に入るのに、農村の生徒に対する合格点数は、都市の生徒のそれよりも高く設定されている。

 日本と大きく異なるのは、中国では「択校費(学校選択費)」という追加費用があり、高校入試で基準の点数に満たない生徒が入学を希望する場合、「択校費」を払い、“点数を買う”ことができる。驚くことに、これは違法ではなく、国務院と教育部(文科省)によって合法化されている。近年はこの「択校費」が拡大される傾向にあり、たとえば北京市では、05年の択校生向けの点数を、正規合格者より20点低く設定した。

 大学教育でも、学費は高額化の一途をたどっている。中国の大学の学費は、物価水準を考えるとかなり高い。04年に吉林省で行なわれた調査では、大学生1人あたりの平均学費・生活費の合計は、1年で約1万1800元。それに対して同省の農民の平均年収は約3000元なので、大学の学費は農民4人分の純収入に相当する。

⇒是も本当ですが、農民との差別ではなく正確には地域の差別です。北京、上海の大学では北京出身者、上海出身者の合格基準点数が異なりますが、上海市内の農民戸籍者と都市戸籍者という差別はないようです。

 択校費は全国で有るそうですが、妻の時代=10年前の上海では1点1万元。20点までだそうです。有る程度の点数をカバーできるそうです。妻は、上海でトップの交通大学や復旦大学に大量に入る高校に入学するのに3点たりず、3万元払ってはいるかどうか迷ったそうです。結果払わずに、その辺よりランクの落ちる大学に行きました。いまだともっと高いでしょうね。まぁ、学歴をお金で帰るのが実態。特に政府幹部の子供だとお金を払わなくても高学歴を取れるのも事実。中国では高学歴=優秀とも言えないのです。

 その辺わかっていない日本人や日本企業多いですよね。一般論として頭脳面で優秀なのは一流大学の地方出身者。トップ校の地元出身者より、ワンランク下の地方出身者のほうが一般的に勉強はできるし努力もしているでしょう。但し、上海で物販するなら頭悪かろうが上海人を使う事。上記で解りますよね。そしてこれはどの都市でも。アメリカで営業する場合は白人なんですよね。日本人や日系人はその日系及びアジア人向けニッチ市場向けの営業に従事するのが一般です。まぁ、上海の場合、あまりにも若い上海人が使えないので営業は全員外地出身者にしている中国企業がありますが、こればB2Bです。B2Cは外地出身者はそれだけで不利になると思います。電話対応でも、相手が上海人とわかると上海語で話し始めますし、それが上海では安心感を与えます

 以前と比べて農村の所得は上昇した。しかし、彼らの満足感や幸福感は低下しているように思う。その最大の要因が「格差」である。中国の社会主義市場経済は、すべての人が公平で豊かになる機会を保障してはいないのだ。

 ここ数年、私が調査する農村では、毛沢東の肖像画を掲げる家が増えてきたように思う。格差拡大を容認する現在の共産党指導部に対する農民の無言の不満と怒りが、そこに現れているように感じられてならない。

⇒この辺は実際の農民の世界で生きてみないと解らないですね。毛沢東の肖像画を掲げる家が増えてきたというのは危険信号だと思います。

 
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笑える中国製スーパーコンピュータの実態

2009-11-14 | 中国経済関連
 中国のメディアには、中国の防衛技術大学がスーパーコンピュータを開発した。名前は天河1号といい、1秒間に1クアドリアン(10の15乗)計算できる。これは中国がアメリカに次ぐ世界第二位のスパコンを開発できた事を示す。と誇らしげに昨日報道されておりました。
People's Daily Online16:37, October 29, 2009 Email | Print | Subscribe | Comments | Forum Increases the bookmark twitter facebook digg Google Windowslive Delicious buzz friendfeed Linkedin diigo reddit stumbleupon "Milky Way One" petaflop supercomputer systems.

 まぁ、日本でも1970-80年代にアメリカと競ってスパコン作っていたので(第五世代とかいう言葉があった事を記憶しています)、中国がその後を追うのは当然なんですが、今日の香港の報道では、お笑いが。。。

 「世界で最も非効率なスーパーコンピュータに税金がつぎ込まれた」という題で。

 中国大陸の軍事研究者達が1年以上掛けて、税金を使って世界で最も効率の悪いスーパーコンピュータを開発した。軍事用との為にコストなどの詳細な情報は無いけれど、昨日の報告会では

 天河1号は6千のインテルのプロセッサーと5千のATIのグラフィックアクセレレータを使用し、100m2ほどの大きさ、重量155トンになる。理論的には全てのチップがフル稼働し、1,206.2テラフロップで計算する。これは、世界で第三位の計算速度になる。

 しかし。。実際に稼動させると、563.1テラフロップでしか計算できず、様は半分の能力は生かせていないことが解った。効率レベルは46.7%に過ぎず、中国国内で最も非効率なスーパーコンピュータであり、当然世界の上位500のスパコン機関の中でも最悪である。

 世界最速のIBMのロードランナーの計算速度は1,105テラフラップで効率性は75.8%。ドイツのジュゲンは天河より50%早く、効率性は82.3%だ。新華社やCCTVは、このスパコンの実性能には触れずドイツを抜き、アメリカに迫っているという報道をした。

 結局の所、CPUを山ほど入れて最大の物を作っても、チップ間の同期を取る事ができなかったという事で、それには技術もアイデアもいるのに、今の中国にはそれが無い。アメリカやドイツの科学者とは遥かにかけ離れており、天河の性能がそれを示すことになった、との中国の科学者のコメントがあります。

 政府は大量の資金や人的資源をつぎ込んでスパコンの開発を行っていますが、ローエンド製品は中国製でも、ハイエンドは全て外国性が使われています。だから、中国製で高性能のものを使っても需要は無く、中国製スパコンは供給過剰になっているのが現状です。上海のスーパーコンピュータセンターにダウニン5000Aという中国で2番目に高性能なスパコンが設置されていますが、国産飛行機の風洞実験に使われるくらいだそうです。

 このダウニン5000Aも7000ものCPUで構成されているのですが、彼らの使うソフトウェアではその内500までしか活用できないとの事。それでもとりあえず十分に使えているそうではあります。 http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=56536a86a70a4210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=China&s=News

 まぁ、是が中国の技術力の実態という事でしょう。

 記事中に紹介されているアメリカのロードランナーは原爆作ったロスアラモス研究所で使われているという事で、核兵器開発用なんでしょうね。軍事ニーズが無いと、そこまでハイスペックなものは要求されないのでしょう。

 日本も最先端を走っているわけではないですし、お国の税金がここまで使われる事は残念ながらないようですが、中国政府が必死に研究開発投資を進めているのに、未だに全く駄目なのと比べると良い対象ですね。

 技術開発に対する国家の姿勢は、中国の方が日本政府より遥かに良いのでは?

 一方、お上が笛拭けど踊らない人(研究者)たち。是は日本の方が現段階では数段上回っていそうですね。
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大阪経済は。。。

2009-11-13 | 日本・日系企業
 先日日本に帰った時に、大阪経済がまた破綻するみたいな本が出ているのを本屋で見かけました。

 東京出身といっても、生まれは山形、仕込まれたのは滋賀の大津、親は岡山と松山という事で根無し草の私にはあまり地方主義とか東京絶対主義は無いのですが、最近仕事の関係で大阪系の方と接して思うこと。

 上海はやたら関西人が多いです、結構小奇麗な中国レストランで六甲おろしを謳うあほな集団を見ることもあり、気の小さな関東人としては恥ずかしいやらうっとうしいやらなんですが、まぁ、商売人としての大阪人は上海人とかなり共通点がありほほえましい物もあります。

 とにかく値切り

 とにかく自分らの利益優先

 かなり人間関係重視

 うーん。大阪人からは関東の商売は楽や、とか言われ。若い頃大阪に赴任した人間の苦労話ばかり聞かされている自分自身は、大阪はえげつない処なんだという印象を強く持っていました、一方アメリカでも中国でも、東京人より大阪人の方がなじめているかなと見えます。東京人はお行儀の良いヨーロッパの方が好きじゃないかなとも。

 でも。。。。

 実は滅茶苦茶甘いんじゃないかと思うようになりました。

 身内に入ると暖かい関係だともいわれていますし、そのような人間関係主体のビジネス環境は結構心地よいような気もします。

 一方、外資で鍛えられ、アメリカで修行してみると、ビジネス関係は、基本的にUsefullかUselessか(使えるか使えないか)、Winwinの関係というよりまずGivew& Takeが最低条件、という結構ドライな習慣になじんでしまいます。そういうドライな関係や考え方は日本では東京には結構浸透してきたように思います(一部のんびり大企業は知りません)。逆に、関西どころか地方都市では全く通じない、反発を買ってしまう、というのがまぁ一般的な東京人の悩みなんですけど(俺だけかな?)。

 なじむ必要あるか??

 ほっときゃいいじゃん、今更お国の環境変化も理解できないど田舎なんて。へたれになれば、嫌でも考えや行動変えるしか無いじゃん。

 という非常に反感を買う、考えを持ってしまいます(怒んないでください)。

 うーん。大阪ってお好み焼きやたこ焼きも美味い。というか京都も含めりゃ食い物は多分全般に関東より美味い。歴史も長い。堅実にビジネスを進める強い会社も多い。そもそも今の日本の大企業のかなりの比率が関西出身じゃないか。風俗関係とか、日本の流行りも関西発が多い=クリエイティビテぃは高い。

 でもなんで、ここまで経済ボロボロに落ち込むんだ?行政が悪い??

 中国の近年の急激な経済成長と社会の変化に比べると、日本の時間の経過は止まって見えます。それは地方に行けば行くほど、その傾向は強いのではないだろうか。まぁ、生活という観点では良い処でもあります。

 唯、日本も海外の諸国も大きく変化してきており、日本はもはやそういう流れには無関係ではいられないポジションにいる。でもそれにきずかずに昔ながらの時間の流れに浸っていると、気がついたら置いてけぼり食らっていた。

 だって、上海って是だけ関西人多いんですよ、そして多分圧倒的多数の日本企業が上海では失敗して逃げていく。という事は全体の比率は置いといて、数的には関西人がたくさん負けて逃げ帰るという事じゃないのだろうか。そして、それって昔のバイタリティあふれる世界で日本を席巻した事を忘れ、過激な牙を抜かれ、まったりしたビジネス環境になじんでしまった事が原因じゃないのか??

 頑張れ大阪人!(すいません、関西と大阪の区別があまりついていません)。

 今のままじゃ東京との差は益々広がってしまうよ。

 いいんです、なぁなぁの関係は。個人的には嫌いじゃないですし。

 でも中国では中国人に食われちゃうよ。そして外国行ったらどこでも。 

 ちょっと糞生意気すぎて反感買う覚悟で書きました。反論があればどうぞ。。
コメント (2)
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