シャボン玉さんについて色々書いてきました。付け加えると、
日本企業は中国に来ても苦戦している会社が多い。その原因には色々あるが、単純に中国人にだまされたとか、しょうもない理由を挙げている書籍も多い。中国人にだまされるのは、唯あほなのか、提携先、投資先の実情を把握し、対策を打つ、という極めて基本的なビジネスの体制ができていない事にある。
そして、敵を知らなければ勝てるわけが無い。でも、日本で見られる中国情報は偏向しているものが多く、一体何が事実か良く解らん。というのが日本企業が何度も同じような過ちをしている背景にあると個人的に思っています。そして、それをできるだけ、限定された範囲においてですが何とか解決していきたい、というのが自分自身のミッションだと思ってブログとかも生意気な表現を使いながら書いています。
閑話休題
さて、売上60億円程度の企業が中国市場で勝てるか?というところです。目標とする売上規模ですが、単純に全体売上の10-20%を中国で稼げればかなりよいほうじゃないでしょうか?一方、海外市場ですので投資額は国内よりかかってしまうことはやむをえません。国内では何年も時間を掛けて築き上げた事業ですので、その自分達の初心を振り返れば、最低同じ程度の苦労は必要。そして、法律や習慣、消費者のマインドも異なる世界ですので、手間=コストは数倍かかると考える必要があります。
まぁ、単純に言えば、売上が1000億円以下の企業になると、今でも英語ですら話せる社員は少ないのでは無いでしょうか?言葉は唯のツールですが、異文化経験という意味のメルクマールとしては話せるでしょう。そうすると社内に十分な人材はいない。市場も良く解らないし、どうやったら理解できるのかすらわからない。こういう方が多いのが実情でしょう。
そこで、コンサル会社というのが介在して色々アドバイスをする事になりますし、様々な書籍を読んで勉強しようとするでしょう(なんにもしない白痴みたいな人もたまにいますが)。課題は、英語が読めるならアメリカ人が論理だてて整理した成功や失敗の情報を獲得する事はできます。しかし、日本語では本当に何が正しいのか見えなくなります。自分の失敗を全て中国人が悪かったと報告する人も結構いあるからでしょう。そして、中国国内自体が経済成長に伴い社会も急激に変化しており、5年たったら相当人の意識が異なっています。日本にある中国情報は、この辺を全く追えていないものが多い。
中国での生産ならまだよいのです。事例は山ほどありますから。でも販売になると、まだ体系だったノウハウは日本企業には極めて少ないのだと思います。そのためには試行錯誤しながら進めざるを得ないというのは、我々のような個人企業も大企業も同じでは無いかと思います。コンサル会社も幾つも出ていますが、自分達で販売した事のあるわけでは無いので、許認可取得などの事務手続きの範疇に属する事を除きアドバイスができる所は無いでしょう(許認可そのものも、コネとか申請の仕方とかそれなりのノウハウがあるので、そういう意味では有効です)。
ベビー関連限定で実際に市場に向き合っている立場からすると、様々な日本企業の商品に直接、間接に触れます。成功しているのはピジョンです。彼らは、ちゃんと中国に工場を作り、広告投資も行い、販路も自分達で構築し、価格帯も一定の範囲で厳しく縛っています。自社で其処までやれている企業は、ピジョンの売上がまだ数百億円という事を考えるとたいした物だと思います。
さて、売上100億円に満たない企業はどうするか。
正直厳しいです。やれる方法としては、自社関連商品を扱う、比較的強い中国の代理店に卸し、その代理店の一アイテムとして販売する事になります。条件的にはかなり厳しい物を要求されるでしょう。でも、其処から初めて売上が拡大したら自分たちが単独で出れば良いんじゃないでしょうか。
大企業ですが、欧米の製薬会社は最初日本企業と合弁企業を設立して、成功したら自分の100%子会社を作るという進出をしていました。中国では合弁事業は面倒を巻き起こしますので、資本関係を持たない販売権利で統制するしか無いでしょう。
シャボン玉さんであれば、日用品やベビー関連を販売するそこそこの企業と組むべきでしょう。売上が経ってからその後どうするかを考えれば良いんです。生真面目な日本人ならまだともかく、実績の伴わない中国企業と組んでも、まぁ効果は期待できないでしょう。どこが組む先として良いか?それは僕らに聞けばよいでしょう。というか、少し頭と時間と経費を使うと自分でも調べられます。ビジネスのノウハウなんて、知れているんです。候補を複数見つけて、個々の会社と交渉する。当たり前の事ですよね。その経費って社員の人件費除けば100万円もあればやれるんじゃないかな。自社事業でその程度の事もしないなら、こりゃお話に並んでしょう。
たまたま、シャボン玉さんと間接的に不快な経験をしたので事例としてあげていますが、日本である一定の成功を収めた中小企業の方は、奇妙な自信を持ち、非常に強気で中国でも自社製品が販売できると考えています。
はっきり言いましょう。中国で売れる商品の多くは、既に中国側からアプローチを受けているか、中国人が自分でリスクを取って淘宝では販売されています。そして、リアルでも知らない内に流れています。過去何にもコンタクトの無い企業、商品が淘宝に掲載されていない製品は、最初から簡単には売れないと考えておく必要があります。何十万人も中国人が日本で生活しています。彼らは日本人より遥かに貪欲でアグレッシブです。金銭感覚もはるかにシビア。日本人は、1万円稼ぐために1日拘束をされる事事態を嫌がる人も多いでしょう。でも中国ではその1万円があれば、レストランの店員を1月雇えるんです(上海じゃもう厳しいですが)。
単純にサイトを構築すれば売れるなんて、日本でも無い話を中国ならできると思っている人が意外に多い。冷静に考えれば変だと思いませんか?
僕らの意義は?
自分のサイトに、中国物販を考える人の商品を乗せるサービスの提供は始めています。既にお客さんがついていますので、B2Cや淘宝の自サイトを立ち上げるよりは遥かに有効に販売できます。でも、是だけじゃあくまでもテスト販売なんですね。
本格的に進出するには、まずは正規に輸出をし、リアルで販売。そして、中国での生産。其処までいかないと、よっぽどの商品じゃない限り、日本の売上の10%なんて目指せないと思います。そして、リアルで販売するには非常に厳しい条件をつけられます。広告をうとうとするとびっくりするくらい高い。その辺をどう交渉していくかですね。
単純に話をつなげるのは簡単なんです。棚代を含む固定費を幾ら支払いますか?
というだけで、日本企業はいいお客さんになっていますから。
日本企業は中国に来ても苦戦している会社が多い。その原因には色々あるが、単純に中国人にだまされたとか、しょうもない理由を挙げている書籍も多い。中国人にだまされるのは、唯あほなのか、提携先、投資先の実情を把握し、対策を打つ、という極めて基本的なビジネスの体制ができていない事にある。
そして、敵を知らなければ勝てるわけが無い。でも、日本で見られる中国情報は偏向しているものが多く、一体何が事実か良く解らん。というのが日本企業が何度も同じような過ちをしている背景にあると個人的に思っています。そして、それをできるだけ、限定された範囲においてですが何とか解決していきたい、というのが自分自身のミッションだと思ってブログとかも生意気な表現を使いながら書いています。
閑話休題
さて、売上60億円程度の企業が中国市場で勝てるか?というところです。目標とする売上規模ですが、単純に全体売上の10-20%を中国で稼げればかなりよいほうじゃないでしょうか?一方、海外市場ですので投資額は国内よりかかってしまうことはやむをえません。国内では何年も時間を掛けて築き上げた事業ですので、その自分達の初心を振り返れば、最低同じ程度の苦労は必要。そして、法律や習慣、消費者のマインドも異なる世界ですので、手間=コストは数倍かかると考える必要があります。
まぁ、単純に言えば、売上が1000億円以下の企業になると、今でも英語ですら話せる社員は少ないのでは無いでしょうか?言葉は唯のツールですが、異文化経験という意味のメルクマールとしては話せるでしょう。そうすると社内に十分な人材はいない。市場も良く解らないし、どうやったら理解できるのかすらわからない。こういう方が多いのが実情でしょう。
そこで、コンサル会社というのが介在して色々アドバイスをする事になりますし、様々な書籍を読んで勉強しようとするでしょう(なんにもしない白痴みたいな人もたまにいますが)。課題は、英語が読めるならアメリカ人が論理だてて整理した成功や失敗の情報を獲得する事はできます。しかし、日本語では本当に何が正しいのか見えなくなります。自分の失敗を全て中国人が悪かったと報告する人も結構いあるからでしょう。そして、中国国内自体が経済成長に伴い社会も急激に変化しており、5年たったら相当人の意識が異なっています。日本にある中国情報は、この辺を全く追えていないものが多い。
中国での生産ならまだよいのです。事例は山ほどありますから。でも販売になると、まだ体系だったノウハウは日本企業には極めて少ないのだと思います。そのためには試行錯誤しながら進めざるを得ないというのは、我々のような個人企業も大企業も同じでは無いかと思います。コンサル会社も幾つも出ていますが、自分達で販売した事のあるわけでは無いので、許認可取得などの事務手続きの範疇に属する事を除きアドバイスができる所は無いでしょう(許認可そのものも、コネとか申請の仕方とかそれなりのノウハウがあるので、そういう意味では有効です)。
ベビー関連限定で実際に市場に向き合っている立場からすると、様々な日本企業の商品に直接、間接に触れます。成功しているのはピジョンです。彼らは、ちゃんと中国に工場を作り、広告投資も行い、販路も自分達で構築し、価格帯も一定の範囲で厳しく縛っています。自社で其処までやれている企業は、ピジョンの売上がまだ数百億円という事を考えるとたいした物だと思います。
さて、売上100億円に満たない企業はどうするか。
正直厳しいです。やれる方法としては、自社関連商品を扱う、比較的強い中国の代理店に卸し、その代理店の一アイテムとして販売する事になります。条件的にはかなり厳しい物を要求されるでしょう。でも、其処から初めて売上が拡大したら自分たちが単独で出れば良いんじゃないでしょうか。
大企業ですが、欧米の製薬会社は最初日本企業と合弁企業を設立して、成功したら自分の100%子会社を作るという進出をしていました。中国では合弁事業は面倒を巻き起こしますので、資本関係を持たない販売権利で統制するしか無いでしょう。
シャボン玉さんであれば、日用品やベビー関連を販売するそこそこの企業と組むべきでしょう。売上が経ってからその後どうするかを考えれば良いんです。生真面目な日本人ならまだともかく、実績の伴わない中国企業と組んでも、まぁ効果は期待できないでしょう。どこが組む先として良いか?それは僕らに聞けばよいでしょう。というか、少し頭と時間と経費を使うと自分でも調べられます。ビジネスのノウハウなんて、知れているんです。候補を複数見つけて、個々の会社と交渉する。当たり前の事ですよね。その経費って社員の人件費除けば100万円もあればやれるんじゃないかな。自社事業でその程度の事もしないなら、こりゃお話に並んでしょう。
たまたま、シャボン玉さんと間接的に不快な経験をしたので事例としてあげていますが、日本である一定の成功を収めた中小企業の方は、奇妙な自信を持ち、非常に強気で中国でも自社製品が販売できると考えています。
はっきり言いましょう。中国で売れる商品の多くは、既に中国側からアプローチを受けているか、中国人が自分でリスクを取って淘宝では販売されています。そして、リアルでも知らない内に流れています。過去何にもコンタクトの無い企業、商品が淘宝に掲載されていない製品は、最初から簡単には売れないと考えておく必要があります。何十万人も中国人が日本で生活しています。彼らは日本人より遥かに貪欲でアグレッシブです。金銭感覚もはるかにシビア。日本人は、1万円稼ぐために1日拘束をされる事事態を嫌がる人も多いでしょう。でも中国ではその1万円があれば、レストランの店員を1月雇えるんです(上海じゃもう厳しいですが)。
単純にサイトを構築すれば売れるなんて、日本でも無い話を中国ならできると思っている人が意外に多い。冷静に考えれば変だと思いませんか?
僕らの意義は?
自分のサイトに、中国物販を考える人の商品を乗せるサービスの提供は始めています。既にお客さんがついていますので、B2Cや淘宝の自サイトを立ち上げるよりは遥かに有効に販売できます。でも、是だけじゃあくまでもテスト販売なんですね。
本格的に進出するには、まずは正規に輸出をし、リアルで販売。そして、中国での生産。其処までいかないと、よっぽどの商品じゃない限り、日本の売上の10%なんて目指せないと思います。そして、リアルで販売するには非常に厳しい条件をつけられます。広告をうとうとするとびっくりするくらい高い。その辺をどう交渉していくかですね。
単純に話をつなげるのは簡単なんです。棚代を含む固定費を幾ら支払いますか?
というだけで、日本企業はいいお客さんになっていますから。