日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

タオバオ4クラウン到達

2011-04-04 | 中国EC事情・淘宝
 ここのところ、地震関連や、それに伴う僕らへの影響を考えたり、おまけに肘の手術と膝の治療などで、自分の店の状況とかって、業績以外にあまり考えていなかったのですが、昨日4つめのクラウンを取りました。

 4クラウンは、累積の高評価が10万個なんですが、5万個の3クラウンが確か去年の5月頃でしたので、月5000平均を下回っていることになります。よくやっているともいえますが、正直あまり伸びていません。次の5クラウンって確か20万かな、今のペースでは2年近くかかってしまいますね。そのスピード感では5クラウン以上の大手の中では少し遅すぎますね。

 まぁ、安物たくさん販売するようにすれば良いんですけど。。


 売上という意味でも、昨年9月の月170万元がピークで、多分3月は地震後の特需でその程度行ってるかもしれませんが、今後は風評被害もありますから、何分の一かに減ってしまう見込みです。


 10月に誰かにさされて、事務所での販売行為を止めたのがいろいろな意味でマイナスに影響しています。事務所に来る客がそのままネットにシフトするかというとそういうわけではなく、競合で僕らのまねをしだした事務所や倉庫での販売をする業者に流れたほうが多いように感じています。

 事務所販売の売上が、昨年9月時点で40万元ありましたので、全部ではないにしろ之が落ちた影響は大きいですね。それに、個人的には、中国人の顧客が事務所内で色々話す会話に結構ビジネスの鍵がありましたので、ネットだけだとマーケティングの素材としては面白くないな、というのが正直なところです、


 タオバオって、B2C含めて今の出展者は5百万を越えているんですね。そのなかでどうだろう。全体では2000位程度か。ベビーでは100位以内。良くやったというべきか。。


 でも、やはりリアルのほうが良いですね。結局中国人消費者の生の声が聞けるというのが一番大きかったと思います。


 今後に関しては。。。

 正直白紙です。多少小銭が入ることから、日本商品を基点として卸売りを行うつもりだったんです。2月に既に一部開始していて、リアル店舗数店を持っている華東地区の何社かの中小のベビー用品店からの引き合いがあり、そこをチャネル化できないかと考えていたんですね。大手の量販店は、僕らより力があるから、僕らを必要としませんし、一方大手でも日本と異なり中国では全国どころか主要都市をカバーするメガチェーンが無いので、そこをタオバオつかって抑えられないかと考えていたんです。大手ベビーを含む日本からの商流や支払いの実態もようやく解ってきたので、中国の中小ベビー関連企業向け商社機能を構築する所に可能性を見出していたんです。


 之、多少工夫必要ですけど、他のメーカーさんもできるはずですよ。単にネットのみで全国をカバーしようなんて考える必要は無いはずなんです。ロジスティックとか幾つか課題はありますけど。というか、知らない物には中々手を出さない中国人を見る限り、ECのみ、タオバオのみでは基本中国での販売は駄目で、以下にリアルと効率的に組み合わせていくかが重要だと思っているんです。

 今当地ではやっている、グルポンがたのサービスやネット上でのプロモも同じです。リアルが無ければ、もしくは瀋信用のあるサイトが無ければ、ネット上の口コミマーケテッィングも大きな制約があります。まぁ、年間5億円程度以上の広告投資をできるならそれでも可能ですが、そんな日本企業は数少ないですし、僕らのクライアントにあるはずも無いですしね。

 
 でも、僕らに関しては福島さんで一発で沈んでしまった。。


 当面は様子見で、今売上の2-3割の欧米商品の扱いを増やす。必要なら現地に出張して直接調達の路を作るって辺りでしょうか。


 日本企業側には現在は海外進出の余裕もなくなっているでしょうし、当面はまず日本を見ていただきたいと願います。で、タオバオを含む中国ECは既に当地で事業展開をされている企業さん以外は、しばらくストップして無駄なお金を使わず、しっかりリサーチしてください。

 うーん。僕の仕事が益々なくなってしまうな。


 でも、やはり日本の流通体制とか、今回の地震とその後を見ていて結構考えさせられましたね。大手EC企業が軒並み事業を停止したり不足した商品の販売をストップしてしまった。東京で不足した物が徐々に大阪、九州にも波及。でも中国や韓国には山のようにある。在庫を持つ方がサイトで販売をしていたけど、在庫切れにありそうで値上げをせざるを得なかった。それでも売れすぎてしまい、自分のやっていることが本当にいい事か悩んでいました。大手のサイトは商品を下ろしてしまったので、楽天で唯一その商品を販売していたそうです。本当に在庫が大手企業に無かったのだろうか?そんなはずは無いんですよね、知る限り。何らかの理由はあるはずですが、危機のときに彼らは役に立たなかった。まぁ、買占めする連中もいたのでそれをさけるためだっったかも知れませんが。


 で、また変なのは、水とか、中国や韓国のものが急遽日本にもって行って販売されるんですが、日本の価格で販売される。現地での小売価格は日本の半分とかそれ以下なのに。


 緊急時ですので、アジアの物が入るのは当然だけど、そこで価格が日本価格になるロジックが僕には理解できない。


 民主党政権や東電だけじゃないっすね。変なのは。
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香港の日本レストランは、4分の一は倒産の見込みとのこと。

2011-04-04 | 日本・日系企業
 香港の報道です。

 北京の日本料理やが、食材の産地が実は日本ではないと公表したという報道は見ましたが、上海でも同様で、特に中国人をメイン顧客とする日本料理やさんは、同じように食材は日本からのものじゃないと宣伝しています。

 まぁ、タオバオで日本製品販売している業者も、皆一様に今の商品は311以前に来た物だとサイトに記載していますので、同じような状況ですね。

 さて、香港では今後2-3月以内に4分の1の日本食レストランが倒産するだろう、ゆえに銀行が支援する必要があると報道しています。

 チャムサッツイのアイスクエアにある八重菊というレストランは顧客が70%も減ったそうです。それ以外の日本料理やも概ね顧客が半分に減っており、特に高級レストランでその傾向が強そうです。

 
 原因は当然風評被害で、日本食の安全性に対する懸念からなんですが、その安全面の懸念がぬぐわれるまで状況の改善は見込めない。100件以上の日本食レストランが倒産してもおかしくない状況とのこと。

 この八重菊では、3月22日に店で放射能検査の機器を購入して、お店の壁に検査結果を報告したそうですが、10日後に従業員に対して閉店することを伝えたそうです。

 労働局も感心を持っており、香港には600の日本料理屋があり、7000人の従業員がいるそうですが、かれらの雇用をいかに守るかで議論がされているとのこと。

 放射能については香港政府も検査しており、大気中の放射能も、日本からの輸入品に関しても現段階では問題が無いとのこと。


 まぁ、残念ですがしょうがないですね。日本の風評被害に対する保障は海外のこういう店舗には適用されないでしょうから。。はは。。
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中国の病院はやっぱり怖いかも。。2

2011-04-04 | 上海ライフ・子育て
 さて、手術当日。。

 また、朝の6時頃にたたき起こされて、採血。その後体温測り。

 7時過ぎくらいに例の毛橇。。左の肘だけなので幸い左の腋毛をそっただけ。。

 之っていいのかな?前は腰と足なので陰毛はもちろん、左足全部つるつるになったんだけど。まぁ体毛は薄いほうなんですが左腕の体毛はそっていなかったですね。。本来の趣旨からしたら左腕全部そるべきじゃないかな?

 あ、蛇足ですが、この体毛そるのは看護婦さんがやってくれますが、かみそりは病院の購買部で自分で買ってきます。6元だったかな。他にも手術後に使う包帯とか、腕に巻いた布団みたいなのとか、全部別途自分で買うんですね。オペそのものと会計が分離されているみたいですね。人によっては自分で他で買うのかな?



 9時過ぎくらいにオペ。

 全然歩けるんですけど、ストレッチャーに乗せられてそのまま手術室に。。メガネを取られるので、はっきりと見えないのが困った物なんですが、随分たくさんオペ室はあるみたいです。で、病室は汚いんですが、さすがにオペ室周りは綺麗かな。。

ストレッチャ-から手術台に移されたんですが、心電図つけたあと二人残して皆どこかいっちゃった。

 10分くらいは待っていたと思うんですが、ドクター登場。麻酔開始。


 この麻酔も自分で選ぶみたいで、全身麻酔にするかといわれたんですが局部麻酔にしてねとこっちから提案。(全麻って怖いじゃないですか)。で、左の肩に注射をしてしばらく待つ。。

 局部麻酔って良くわからないのですが(前は全麻で思いっきりオペ中は寝たんですね、腰骨を削るかんかんいう大工さんのような音は覚えているのですが痛みは無かったです)、今回は触られると手には感触がありました。肘の手術の際も、結構痛かったです。

 どのくらいたったか、終わったら容器の中に湯葉みたいなものをおいて、之だよ!とお医者さんが一言。


 てな事でまぁ、大したオペでもないのでそのまま病室に行き、ごろごろすることになりました。

 当然感染防止の抗生剤や、中国お得意の大量のブドウ糖の点滴をたっぷりと受け、点滴終わったのが夕方5時位。小便我慢できなくて、途中で一度立ちましたけど、長かったな。


 まぁ、さすがに頭がぼーっとしているので横になっていたのですが、看護婦が来て明日退院との事!


 まぁ、実は今回は中国人のふりをして入院しているので、病室は外人の入る病棟ではなく、中国人ばかりの雑居部屋だったんですね。で汚いし、一緒の病室のおじさんたちは皆腰をやられて重症っぽいので、長居はしたくなかったのでうれしかったのですが。。

 
 手術前に2日入院し、述語1日で退院。。


 で、翌日午前中また点滴をたっぷり受けて、規則という事で2時に無事退院。しばらく自宅でごろごろした次第です。


 でも、退院前に来た医者は

 「何時膝の手術するんだ??」としつこく聞いてくる。。



 日本でドクターに見てもらっていないのでなんともいえませんが、ネットで見たり母に聞いたりしてみた限り

・滑膜炎(はーもーえん)はリューマチに関連している。ステロイド投与などをして薬で治療をして、駄目なら手術。
 手術も今は内視鏡がメイン。
 手術をした人のブログを見ると、除去した膜はぼろぼろだったとの事。俺のは綺麗な湯葉状態だった(素人が見る限りですが)

・膝に水がたまるのは軟骨に怪我をしたとか、まぁこのリューマチ関連。すくなくともいきなり手術なんてない。
 漢方薬や鍼が結構有効とか。


・手術後に妻が言われたのは、肘から出た液体は血だったとのこと。で、医者から肘を何かに強くぶつけるとかしたんじゃないか?と聞かれたそうです。。であるなら、本当に滑膜炎だったのか?血を抜くのは必要としても、手術が必要だったのか?? 

 病院の収入という面では手術台のほうが当然高いのでしょうけど、かなり疑問を持ちました。




 医療度素人の私がとやかく言うことではないのですが、今の段階では膝は手術はしなくて正解だったと信じていますし、もしかしたら肘も必要なかったんじゃないか。という疑問が凄くあります。


 一つ感じたのは、オペの日程などに関しては、中国でビジネスやっていればいたるところで経験するのでまぁ我慢できるのですが、必要と思えないレントゲン検査をしたり、やたら手術をしたがったり、非常に金儲け主義なんじゃないか?って事だけは感じました。

 まぁ、QOLなんて概念は、今の中国には期待できないのですが、体のメンテナンスはやはり日本でやって、どうしようもない緊急時は中国で運を天に任せるというしかないかな(良いお医者さんにめぐり合えるという意味で)。


 よいか悪いかもう一つ感じたのは、看護婦さんは医療補助行為に徹しており、患者の身の回りの世話は家族がしていること。病室内には5つほどベットがあり、僕以外に腰の手術をしたと思われるおじさんが3人いたのですが、二人は奥さんが常時付き添っており、夜は同じベットに寝ていました。この身の回りの世話って、食事だけでなく下の世話もなんですね。僕の後に入院した人は、息子さんが一晩付きっ切りでした。別に救急とかじゃないんですよね。


 日本だと看護婦さんは、こういう入院患者の身の回りの世話に近いこともしていますよね。で、日本中どこの病院でも医者だけでなく看護婦の不足も言われている。聞けば病院勤務の方は皆すさまじく忙しい。


 病院部外者が病室に長期滞在することは、衛生上好ましくは無いですよね。どういう病気持っているかもわかりませんし、中国ではそんなチェックはしていませんから。一方、看護婦さんの負担を軽減するという意味では大事な存在だな、家族のつながりってこうなのかな、とも思わされました。

 
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