日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

タオバオ本社は遊び心一杯

2010-07-18 | 中国EC事情・淘宝

 タオバオが新しい広告プログラムを作成したので、参加して欲しい。もし興味があれば本社まで来てね!というので7月初めに子供をつれてお伺いしてきました。

 子連れってところが日本じゃ考えられないですよね。ちゃんと事前に了解もらっていますよ。まぁ、平日は忙しいので土日に訪問したのですけど、上海の支店とは何度か交流があったのですが杭州本社は初めてでしたので写真掲載しちゃいます。

 日曜でしたので人は多くは無かったのですが、それでも出勤している人は居ました。上の写真はタオバオの入り口とその辺にある蟻キャラクターです。

 ありって、Ebayと対抗する時に、巨像に対する蟻だけど頑張るぞ!って言う意味でこういうキャラクターを作ったそうですね。息子が加えているのは打ち合わせの時にタオバオの担当者からもらったキャンディの袋なんですが、お会いした社員の方は皆かなり気さくな人たちです。


 中国企業は、卓球台やビリヤード台を置いている会社は結構ありますが、ここではサッカーゲームがおいてありました。Wカップにがんがんに広告出しているのでその関係もあるのかもしれないですけど、うらやましいですね。


 ヤフーとつないだ淘日本の部屋です。日本語の雑誌がおいてあったので日本人もいるのでしょうね。担当者に聞いたらヤフー本社の電話番号簿まで見せてくれて、まぁ色々やり取りはあるようです。


 オフィスはこんな感じです。エレベータホールから中に入るのも、出るのもカードが無いとだめなんですが、一度入ると勝手に歩き回っても何にも言われなかったです。スキーに行っている写真とか、社員の似顔絵とかも貼っていました。


会議室なんですが面白いデザインですね。写真に撮り忘れたんですが、社内に掲示している時計も、24時間全部ではなく、勤務時間の部分しか数字が書いてないオリジナルデザインの物でした。


 タオバオ創業7周年の看板が1階に置かれています。

 給与はまぁまぁ、かなりの実績主義とは聞いていますけど、自己裁量性の度合いが強いようで、僕らの担当者も日曜出勤もしないといけないけど、ある程度時間の融通は利くわ、とのことでした。

 さて、その商談の方の広告ですが、B2Cも含めた300社限定という物なので、その候補に選ばれた事自体は光栄でもあるんですけど、タオバオ自体のメインの広告は無茶苦茶人気で売り切れ。かつ強烈に高い。それに比べれば、こちらのサービスは比較的リーズナブル(といっても年間契約で200万円から1500万円です)ですが、安いとはいえないし、ターゲットが旨くはまるか疑問。

 ということで回答は留保しています。自社ブランドのファッションとかだったら絶対参加した方が良いとは思うのですが、輸入品主体で結局のところタオバオというフィールドの中では所詮ニッチ市場を相手にしているので、悩ましいところです。

 まぁ、思ったのは、タオバオもさすがにあの手この手で課金してこようとしていますね。そしてお金取れないサイトはいずれ不利益をこうむるようになっていくように感じます。

 フリーの限界というところですね。まぁ、資本主義ですから当然か。

 ということで、今更C2C出店の意義は薄くなったと確信してきました。

 でも、この事務所見てどう思います?アリババの売上って500億円程度じゃなかったっけ?タオバオも200億は行っておらずまだ赤字かな。日本の企業規模から見たらまだ中企業レベルのサイズで、ぼろもうけしている会社じゃありません。

 でも社員は皆元気ですし、こういう遊び心のあるオフィスって日本じゃないですよね。アメリカで広告代理店とかは結構もっと派手だったりしますけど、中国企業も侮れないなと思いました。低コスト運営の企業は、かなりぼろいビルと環境なんですけど、こういう会社もある。

 羨ましいなぁ。。
コメント
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