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デイゴ占い

2006-05-17 09:20:00 | 台風
Flower1デイゴといえば、私にとってはTHE BOOMの『島唄』で歌われた「デイゴ~の花が咲き~」である。
この歌が出た1993年、まさかこの先鹿児島、そして奄美に住むとも思っていなかったので、花も知らずに「沖縄にはデイゴって花があるんだな。」という程度の認識の私。
Flower4

上の写真は、大浜海岸の直前にある赤い花の並木。
カイコウズ(海紅豆=別名アメリカデイゴ)かな?

↓名瀬塩浜には、『カイコウズ』と、ちゃんと札がついているのがあってこれに似ている。
Flower3Flower2

デイゴの仲間というのは、100種類くらいあるそうで、いわゆる「デイゴ」と呼ばれているのは、朱色が鮮やかなデイゴで、沖縄の県花だ。この種のデイゴは、琉球弧の島々が北限。

一方、カイコウズは鹿児島の県花←訂正:県木。こちらは、もう少し寒さに強く、関東以南なら育つらしい。(でも、今まで気づいたこともなかった...。)

 (追記)沖縄は、デイゴは県、県木がリュウキュウマツ
      鹿児島は県はカイコウズとクス、県花はミヤマキリシマ。
      ・・・でした。

でも、色々なHPをめぐっていくと、カイコウズとあるがサンゴシトウの間違いだとか、マルバデイゴがカイコウズだといか、カイコウズは朱色だとか真紅だとか、色々なことが書いてあり、「カイコウズ」の写真がHPによって違っていたりで、よくわからない~っ


でもまあ...これは、とにかくデイゴの仲間ということで。

沖縄や奄美では、「デイゴの花がいっぱいに咲くと、その年は台風の当たり年になる」と言われている。
昨年は、奄美を通過(奄美の人にとっては、「上陸」なのだが、気象用語では島はいつも「通過」なのだ。→詳しくは昨年の記事)した台風は、ひとつだけだった。デイゴもあまり咲かなかったとか...
デイゴの花と台風の相関性、こういう昔から言われていることは、結構正しいことが多い。先人の観察・知恵は下手な気象予報より、よほど当てになったりするものだ。

『デイゴ~の花が咲き~♪風を呼び嵐が来た~♪』
そう、BOOMの歌でも、デイゴの花は風を呼び嵐を呼んでいる。
なるほど、そういうことだったのか。10年以上経って、やっと歌詞の意味がわかったワ。

今年は、どこも結構デイゴが咲いているようだ。
デイゴ占い、あまり当たってほしくないなぁ...


ところで、大浜海岸へ向かうには、まず山を登らなければならない。どんどんどんどん登って行って、「ホントにこれから海に行くのかしらん」と思ったところで、ぐーーーっと降りて行く。

そして、この瞬間!

Flower5_1

海だ!と思うこの時がとても好き。
(青が、下の三角のところだけ濃いのがわかりますか?そこが海。上の水色は空。5月15日撮影)

昨日は梅雨空に戻ったけれど、今日はまた天気が良さそうだ。



【追記】
靴屋さんのコメントで、BOOMの島唄の「風を呼び嵐が来た」が米軍上陸にかけていることを知りました。
(と、いうか、この話は結構有名なんですね!?知りませんでした。当時は本当に深い意味も考えずのほほんと聴いていました。
早速調べたところ、詳しく歌詞の説明があるサイトがありましたので、ご参考まで。


 歌詞の意味のサイト
 「島唄」の背景について書かれたブログ記事
 (二つ目のサイトは、「島唄」の誕生からヒットについてのいきさつもあり大変興味深い記事でした。試聴にも飛べます。)


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
島に来てから、初めて迎える夏… (靴屋)
2006-05-17 18:16:18
島に来てから、初めて迎える夏…
ことしも台風少ないといいですね。
ところで、以前テレビの特集で見たのですが、
BOOMの歌詞は、台風を呼ぶデイゴの花に、さらに米軍上陸を掛けてるのだそうです。
背の高いサトウキビの間(ウージの森)にかくれて逃げるときに出会った人と、防空壕になっていた鍾乳洞(ウージの下)で、永遠のお別れをした、
実はそんな意味がこめられてるのだそうです
そう思って聴くと、ひたすら悲しいうたですね…
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>靴屋さん (FORTUNE)
2006-05-17 18:38:48
>靴屋さん

ありがとうございます!知りませんでした。のんきに歌っている場合じゃありませんでした...
で、早速調べて記事の補足させていただきました。
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こんにちは。 (義志直)
2006-05-17 23:42:06
こんにちは。
カイコウズの花、GWにも島のあちこちで咲いていました。こちら(関東)でも古くは20数年前に伊豆の伊東で見かけた記憶があります。デイゴの花も咲き始めたようですね。デイゴと言えば加計呂麻島の諸頓のデイゴ並木が有名ですが、樹齢3、4百年の木もあるそうで「奄美にもこんな所があったんだ!」と感激するくらいかなりの迫力です。沖縄の県花がデイゴということと海からの客人を歓迎するかのように諸頓の浜辺に数百メートルにわたって並ぶデイゴの大老木、奄美の歴史を静かに物語っているような気がしてなりません。ナハンユ(那覇の世)の昔、奄美の玄関は名瀬でも赤木名でも古仁屋でもなく諸頓だったのです。沖縄からの海路からすれば当然かもしれませんね。今回海から諸頓に上陸して「ナハンチュ(沖縄人)は征服地を自分たちの国と同じように飾ろう考えてデイゴを植えたのだろうか?」とナハンユの昔に思いをめぐらせました。そして周りの家々のそれとは明らかに違う整然とした名残の石垣に囲まれた林家(当時からの奄美屈指の旧家)の雑草に覆われた栄華の跡。デイゴはそんな人間の営みをずっと見てきたんだなあと感慨深く、デイゴが満開のときにもう一度ぜひ来ようと思いました。FORTUNEさんもぜひ行ってみてください。
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TBありがとうございました。こちらからもTBさせて... (Wood Eightのマスター)
2006-05-18 01:26:00
TBありがとうございました。こちらからもTBさせていただきます。デイゴの花は沖縄の県花ですが、いろいろ種類があるのですね。
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★義志直さん★ (FORTUNE)
2006-05-18 11:16:04
★義志直さん★

諸頓のデイゴ並木、一度行ってみたいものです。すごく有名ですね。
時期的にそろそろ満開なんでしょうか...
奄美のデイゴは自生したものでなく、植えられたものだと聞いたことがあります。海からやってきた人たちが、まずそこに植えたのでしょうか。海の近くに生えていることが多いですよね。
林家のことは知りませんでした。今度行くときにぜひ見てみたいと思います。




★Wood Eightのマスターさん★

コメント&TBありがとうございます。
デイゴ、大変種類は多そうです。
沖縄と奄美は、気候も似て植生も似ているし、歴史的に密接につながりがあるので、だんだんと深めていけたらいいなと思っています。
よかったらまた覗いてみて下さいね。
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 そろそろデイゴも咲きつつありますね。 (tokorin)
2006-05-18 23:09:15
 そろそろデイゴも咲きつつありますね。
大浜のはヒシバデイゴかなと思ってますが。サンゴシトウの。
 去年はデイゴはあんまり咲かなかったですね。咲かないうちに葉っぱだらけとかもありました。逆に一昨年は見事!至る所でデイゴが咲き乱れ、その後ヒシバデイゴも咲き乱れ…ビックリしているうちに台風がいっぱい来ました。今、日に日に艶やかに咲くので撮ったけど、もう一度撮りなおそうかなって気になってます。
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>tokorinさん (FORTUNE)
2006-05-19 09:42:24
>tokorinさん

やっぱり、デイゴと台風はかなりの関連性があるのですかねぇ。嫌だなぁ...
でも、奄美よりはマシでも日本全国では十分台風銀座な鹿児島でも、5年間で私の住んでいる地域にはまともな台風はひとつしか来なかったので、なんとなく自分を避けてくれないかなーと奄美でも期待しているのですが...だめかな。
大浜のはヒシバデイゴですか。どうも区別がつかなくて。ありがとうございます。
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カケロマのデイゴはもうそろそろでしょうか。それ... (ryo)
2006-05-19 11:05:40
カケロマのデイゴはもうそろそろでしょうか。それにあわせて鹿児島から戻ろうと思ってる私です。今年はいっぱい咲くかなぁ。花の頃はいつもとイメージが大きく変わるので、ぜひ諸鈍に行かれることをお勧めしますよ。

今年は家にアリがよく出没するのですが、アリが多い時は台風が来るのか来ないのかを忘れてしまいました・・。
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>ryoさん (FORTUNE)
2006-05-19 15:32:37
>ryoさん

宮崎に行かれて、そこから戻られたかと思ったら鹿児島だったのですね??ブログや探検マップの奄美/365拝見していると、神出鬼没ですね^^
台風は「アリ占い」もあるのですか!?我が家の場合、昨年はたくさんアリが来ましたが、今年は少ないですが。
諸鈍、これだけ色々な方にお薦めいただいては、行くしかないですね!
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