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2009年。2009年って?

2009-12-15 00:02:17 | 奄美-歴史
~薩摩侵攻400年? -1- ~

今年もいよいよ残り半月あまりです。

巷でも色々やっているように、私も今年1年を振り返ってみようかな、なんて。

なんとなく、今年はブログの更新頻度が少なかったです。反省。
奄美に来て、5年目になり、色々なことが新鮮に感じられなくなったんだな...と思われたかもしれません。

けれど、それは違います...。相変わらず奄美には、今年も「へぇ!」なことがたくさんあり、しみじみと良さをかみしめることもあり。

皆既日食は一生に一度の体験でしたし。

ですが、なんとなくパソコンにそぐわない表現を借りれば、今年は「筆が進まなかった。」
今年ももう終わってしまうので、今年のうちに今年のことはケリをつけておこうと思います。
...と、言っても多分思っていることを十分表現できない気がします。ケリのつくことでもないんだな。
そう思って、毎回筆が鈍ってしまったのですが、このもやもやした気持ち自体を書きとめておこうかなー。今年は今年で終わるから...。

(うーむ出足からむにゃむにゃしてるな)

ちなみに -1- なんてつけてみて、ダラダラ続く予感ですが、最後まで読んでもまとめはありません。多分。あしからず。

今年は奄美にとって、特別な年でした。

皆既日食だけではありません。もちろん、それに絡んでその後マスコミを賑わせた騒動でもないですよ。

今年は、「薩摩(島津氏)の琉球・奄美侵攻400年」の節目でした。

...と聞いても、多分全国的には「何それ?」な節目だと思います。
実際、奄美に住んで5年目になりますが、そんな節目であるとは、今年になるまで知りませんでした。

いや、多分、これまで読んだ資料で目に触れていたことはあったのでしょう。
先ほど「あまみこ物語」を見てみました。「島津氏が、琉球王国の外交的な失敗をきっかけに琉球に侵攻するのは、1609年のことです。」と確かに書いてありました。

(あ、余談ですが、この「あまみこ物語」、前はネット(pdfファイル)だけでしたが、今は奄美小の購買部で買うことができます。先日頼んで1冊買ってきてもらいました。やっぱり紙の方が読みやすいわー。たった500円。)

でも、私の中では1609年は、単なる年号のひとつでしかなく、それからちょうど400年目が「節目」であると意識なんてしませんでした。

今から400年前の1609年、ガリレオが初めて天体望遠鏡を覗いていたころ、薩摩藩は奄美・琉球に侵攻してきたんだそうです。

今年になると、地元紙や、あちこちでそうであったということを知り、またそのことに関するイベントが年間を通じて何度かありました。そのたびに、地元の方のコメントなどを少しずつ読みました。

侵攻だ、進攻だ、侵略だ... アジアの国々と日本の話ではありません。奄美や琉球が薩摩に対して同じことを言っていることを知ったとき、最初かなりびっくりしました。
だいたい、今でも鹿児島本土の人を、「薩摩」というところからして、びっくりです。

数年前から、『薩摩藩が奄美を支配して、島の人から黒糖を搾り取り、ヤンチュと呼ばれた奴隷の身分の人がいて...』的なことは知っていたつもりでした。(奄美に来る前は、そんなことすら知らなかったです)

そのことが、現代までこんなに尾を引いているとは。

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いつも「びっくり!」なことがあると、大抵すぐブログに書いていたのですが、今回はなかなか消化することができず、かなり複雑なことだと思ったので、勉強に時間がかかりました。

...って書くと嘘だな。あんまり勉強もしなかったです。
新聞の特集を読んだり、色々な方のブログを読んで、うなっていました。



しかも、たまに勉強しようにも、コソコソしなければならない雰囲気でした。

奄美出身でもない、鹿児島出身でもない、歴史に関わる何かをしているわけでもない、そもそも歴史になんて全然詳しくない私が、そんなことに興味を持っているということが人に知れたら、「どうしたの?!」と思われそうな雰囲気が漂っていました。
勝手に漂っている気がしていただけかもしれないですがー。

県立図書館で本を借りようとしたこともありましたが、受付の方が知っている人だったのでやめてしまったこともありました。
「なんでこんな本を~?!」と詮索されそうな...  5年ですごく知り合いが増えました。

完全に自意識過剰


(つづく)


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 お久しぶりです。投稿が少ないのは,王子様が元... (てふてふ)
2009-12-15 12:53:30
 お久しぶりです。投稿が少ないのは,王子様が元気に育ちすぎて奮闘されているのだと思っていましたが,元気そうで安心しました。
 「薩摩藩の琉球・奄美侵攻400年」という節目の年ですが,鹿児島本土(?)では,ほとんど話題にならない状態ですね。これは表に出したくないことでしょうから仕方ないのでしょうが,せめて自県の歴史ぐらいは少しくらいは学ばせてほしいと思うのです。黒糖の搾取・・・明治維新に寄与したことになるのでしょうが。文献や系図を焼却されたこと,一字姓,家人制度。
 痛みを感じた人をつくりだしたことや苦しみに負けずに生きてきた文化と人のつながりを学ぶことで生かされることもあるのではないのかと・・・。
 自分の職場では,人権同和教育の一つとしてない知識を絞り出して話をしました。まったく知らないという人の多いには予想通りでしたが・・・。
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★てふてふさん★ (FORTUNE)
2009-12-16 14:14:12
★てふてふさん★

ご無沙汰しています!うちの王子(かどうかは甚だ疑問ですが[E:coldsweats01])は、今年幼稚園に入ったため、昼間は結構ゆとりができました。これまでいつもコブつきでないといけなかったスーパーや、商店街に一人で行けるシアワセをしみじみ感じています。
しかし、昼間子供がいない分、PTAの仕事や他のものもたくさん引き受けることになり(断る口実がなくなり?!) 忙しくなったのも事実です。その分、友人もぐっと増えて楽しいですけど!どんどん島を離れたくなくなります。

小5の長女は県のことについて色々習ってきますが、ほとんどが(仕方ないことなのでしょうが)内地のことなんですね... 私自身、奄美に来ていなければ「翔ぶが如く」と「篤姫」、島津側だけの物語で鹿児島の歴史を学んでいたに違いありません。
てふてふ先生のように、まずは子ども達を教える先生たちに、学ぶ機会を設けていただくことから始めないとですね。
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知る事から 始まりますよね (amamian3)
2009-12-16 22:01:43
知る事から 始まりますよね
耳を塞いでいては いつまでも後進県(笑
400年って その間どうしたんでしょうねぇ・・・
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奄美出身でも鹿児島出身でもなく、歴史研究家でも... (喜山)
2009-12-19 22:11:06
奄美出身でも鹿児島出身でもなく、歴史研究家でもなくてこのテーマにアプローチするのは、気を遣ってしまうと思います。自意識過剰、無理もありません。

でも、その、ふつうのアプローチがありがたい、というか、嬉しいです。どう思われるかより、FORTUNEさんの実感を大切にしてください。
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興味深い内容を紹介頂きありがとうございます。 (ウッドエイトのマスター/Wood Eight Master)
2009-12-20 09:22:15
興味深い内容を紹介頂きありがとうございます。
歴史には両者があるわけですから両者の目で見る必要性がありますものね。
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★amamian3さん★ (FORTUNE)
2009-12-21 08:59:43
★amamian3さん★

知る事から始まる、と言うことばに勇気付けられました。色々なことが時間が経つにつれてどんどん(資料も人も)なくなってしまうので、みんな急がねば!ですね。
ちょうど良い時に「400年」という機会が巡ってきているので、これで終りにならずここが始まりになればよいと思います。次の機会が「500年」だったら困りますもんね...



★喜山さん★

私のような超ド知ろうと(←「素人」と書こうとしたらこう出ましたが、あまりにピッタリな変換で感動!)が首を突っ込むにはあまりに難しいことなので、書いてしまって実は後悔してます...

どれだけわかっていないか、ということなら公表できるかと思いますので(^^;
なかなかタイムリーに書けなくてすみません~



★ウッドエイトのマスターさん★

書状とか記録などに記された、事実の掘り起こしの積み重ねだけであるはずなのに、解釈は色々あるものですねー。
最初のうちは、この島の自然環境の良さにばかり目を奪われていましたが、文化、歴史と奥深さには目を見張るばかりです...
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