亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

イージーマネーに慣れきった市場の反応

2013年06月12日 17時52分48秒 | 金市場
焦点となった日本銀行だが、金融政策全体の現状維持は、すでに異次元の政策と黒田総裁が呼ぶほどの緩和体制を取っており、政策を小出しにしないという方針を表明していることもあり予想通りといえるもの。現状維持については9名の政策委員は全員一致で決定した。ただし、ここにきて国債相場が乱高下し長期金利に上昇傾向が見られることから、市場には何らかの対応策を期待する動きがあったのも確か。市場は、期間1年超という(日 . . . 本文を読む
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米国債の格付け見通しの上方修正

2013年06月11日 23時34分41秒 | 金融市場の話題
5月30日のここで債券市場が荒れているには日本だけではないとして米国の長期金利の上昇について触れたが、債券ファンドの最大手ピムコ(PIMCO)まで5月は約2%のマイナスになったと。ヘッジファンド大手のマン・グループもかなりやられたようで、債券まで値動きが荒くなると“結構なこと”になるのは、90年代後半のLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)で経験済み。あの時は“ミラーファンド”と呼んだ . . . 本文を読む
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シアター・シンドローム

2013年06月07日 23時47分12秒 | 金融市場の話題
日本時間昨夜のNY市場での為替相場とりわけドル円相場の乱調は、なにか具体的なニュースなり出来事があって値動きが加速したわけではない。後講釈的にECB理事会での追加策の後退などが指摘されているに過ぎず、例えばドル円であれば節目と見られる水準を突破して下げると(円上昇)次の売りを誘発という、既に金市場ではよく見かけるパターンが発生したものと思われる。 ストップロスが次々に発動というパターン。カネ余 . . . 本文を読む
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矢継ぎ早のインドの金輸入規制

2013年06月06日 23時47分32秒 | 金市場
予想以上に金輸入が急増して話題のインド。今週は矢継ぎ早に輸入規制を打ち出した。新刊本でも取り上げたが、インドにとって輸入金額ベースで見て原油に次ぐ2番目の規模になっているのが金なのだ。勢いのある新興国の一角として世界の政治経済の表舞台に立とうとしているインドは、いわば“稼ぐ力”のバロメーターともいえる経常収支の赤字拡大を政府が抑えようと力を入れている。国債の格付けを引き上げたいという意向もあるよう . . . 本文を読む
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なんと3月比で減った中国の4月の(香港経由の)金輸入

2013年06月05日 23時54分43秒 | 金市場
今夜の注目はADPの民間雇用の増加数。5月は市場予想は16万5000人とか17万人の増加だったが、結果は13万5000人の増加と予想を下回ることに。4月は速報値の11万9000人から11万3000人に下方修正された。結果的には4月より5月の方が雇用は増えることになったが、思ったほどではなかった・・・・・という結果に。日本株がまた売り直され1万3000円の攻防戦となったことから今夜のNYダウなど株式 . . . 本文を読む
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波紋を投げかけるISM製造業の悪化(50割れ)

2013年06月04日 20時54分27秒 | 金市場
昨日発表された全米での製造業の活動を示す指標のISM製造業景況指数の悪化は、下半期に向けて回復の加速を読んでいる関係者が多いだけにサプライズと言えた。 この指数は50を境に活動の拡大と縮小を示すが、5月は前月の50.7から49.0に低下した。市場予想は51.0で上昇となっていた。50を割り込んだのは半年ぶりで、2009年以降では2回目のこと。49.0は2009年6月以来3年11ヵ月ぶりの低水準と . . . 本文を読む
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