亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

机上の悲観論

2008年02月22日 22時03分07秒 | 金市場
一昨日の2月20日京都にてNHK京都放送局制作のニュース番組用の投資環境についてのコメント部分を収録するということがあった。放送自体は生番組で21日の午後6時10分からの枠だった(つまり既に放映済み)。与えられたテーマは、足元の内外投資環境をどうとらえるのか、そして日本株はなぜ他市場に比べ下げがきついのか。この先の展開は、というものだった。正直に書くと4分という枠だったが、自分ではかなり集中して話 . . . 本文を読む
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オバメンタム

2008年02月21日 22時33分07秒 | 金市場
いやはや驚いた。コード5713。住友金属鉱山株が本日1日で15.32%上昇。値幅は289円高。この値動きの軽さには驚いた。この規模の企業の株価でも木の葉のように舞い上がる金余りの環境。金価格はスポットでも940ドル台へ。むしろNYコメックスのフロア取引が終わった後にスポットが高値追いする展開。この上半期を中心に金融の緩和環境が続き、実質金利の低下も同時進行する居心地のいい状況をテコに、一気に高値追 . . . 本文を読む
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“熱騰”

2008年02月20日 09時48分21秒 | 金市場
プラチナは空を舞い、原油もテキサスの製油所の事故、OPECの減産見通しその他あれ一気に100.10ドルと過去最高値更新。穀物もまたしかり。中国で菜種の生産量が20万トン減少見通しというニュースが、ならば“代替品となる大豆油やその原料の大豆の買い付け”にということで大豆急騰。日本における鉄鋼の値上げ交渉のニュースでもわかるように中国を中心とした需要の底堅さを改めて認識。言葉を換えれば資源の争奪戦を再 . . . 本文を読む
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経常収支赤字国の急激な金融緩和

2008年02月19日 23時50分31秒 | 金市場
昨日、今日と複数の市況見通しの原稿やレポートを書いた。すでにここで書いたことだが、900ドル台での滞留期間が長くなればなるほど、この未知の価格帯は市場関係者に受け入れられることになる。いわば投資の現場での“価格慣れ”というわけだ。それが、次の展開につながるし、また実需が落ち込んだなかでも合理的な次なる価格帯への橋渡し役になると思うからだ。この先の価格展開は、以前の感覚で見ていると、見誤るのではない . . . 本文を読む
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モノライン

2008年02月18日 23時34分18秒 | 金融市場の話題
金融市場では、報じられているように窮地に立った金融保証専門保険会社「モノライン」の救済策の行方に関心が集まっている。格付機関がこぞってモノライン各社の格下げに向かったことから慌ただしさが増してきた。時間の経過とともに保証しているサブプライム関連商品の評価が落ち、結局、いわば本業の地方債の保証能力への疑義の高まりが、ここにきて調達側(発行者)のコスト(借り換え金利の急騰)を上げる状況が生まれるに至り . . . 本文を読む
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H5N1

2008年02月17日 23時31分54秒 | 徒然(つれづれ)
大寒を約ひと月前に超え立春を過ぎても寒い日が続いている。しかも連日の異常乾燥注意報。にもかかわらずインフルエンザが大流行という話は聞かない。昨年末に一部で流行が伝えられ、実は年始に初めてインフルエンザの予防注射を打ったりしたのだった。ところがいまインドネシアで鳥インフルエンザが変異したとみられる強毒性の新種のインフルエンザで死者が増えている。世界各国からインドネシアには非難轟々らしいが、有効な対策 . . . 本文を読む
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ウハウハの穀物農家

2008年02月16日 20時31分06秒 | トピック
景気後退懸念など「どこ吹く風?」と言わんばかりのコモディティ市場への資金流入が続いている。ロイタージェフリーズCRB指数など代表的な商品指数が、今週過去最高値を更新している。春小麦が14日に1ブッシェル(約27キロ)18.53ドルの過去最高値、コーンは5ドルを超え、大豆は13ドル以上、すべてが1年前と比べて25%あるいはそれ以上の価格・・・ウォール・ストリート・ジャーナルが米国中西部、ロッキー山脈 . . . 本文を読む
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タタカイ終わって・・・

2008年02月15日 20時34分07秒 | 金融市場の話題
早くも週末。最近の慌ただしいマーケットの状況からすると、タタカイ終わって日が暮れて・・・というイメージ。チト古いかな?しかし、このフレーズは好きだなぁ。元は悲惨な戦争中の表現なんだろうが、昼間の喧騒や慌ただしさや、それなりに集中し、同時に消耗し、その後にやってくるちょっとした安堵の時間というか、ホッとする瞬間というか。1日を振り返ってみたり、みなかったり・・・。ほんま、みなさん毎日お疲れさまです。 . . . 本文を読む
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材料分析の相互作用

2008年02月14日 23時26分24秒 | 金市場
米1月の小売売上高、前月比マイナス0.3%の市場予想がプラス0.3%でダウ178ドル高(+1.45%)。10-12月期国内GDP速報値、年率プラス1.7%の予想のところ結果はプラス3.7%で日経平均は558円高(+4.27%)。上昇率の違いは、それぞれのサプライズの度合いと、ここまでの展開の違いということか。株式市場は、既に現状は落ちていて今後の方向も落ちることを前提にしていた(織り込んでいた)。 . . . 本文を読む
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帰ってくるウルトラマン

2008年02月13日 23時06分21秒 | 金市場
夕刻、東京に戻ってきたら寒かった。全国的に寒気団にすっぽり覆われて冷凍庫状態か。 バフェット提案については報道に詳しいので繰り返しは避けるが、弱みに付け込んだ(というと語弊があるかもしれないが)“ええとこ取り”という感じ。あるときは好々爺しかしてその実体は海千山千の投資家。・・・・といって悪いことではない。大事なのはそれぞれの思惑は違うものの、リスクテイカーが現れること。そうしながら問題はほぐれて . . . 本文を読む
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