帰ってくるウルトラマン

夕刻、東京に戻ってきたら寒かった。全国的に寒気団にすっぽり覆われて冷凍庫状態か。
バフェット提案については報道に詳しいので繰り返しは避けるが、弱みに付け込んだ（というと語弊があるかもしれないが）“ええとこ取り”という感じ。あるときは好々爺しかしてその実体は海千山千の投資家。・・・・といって悪いことではない。大事なのはそれぞれの思惑は違うものの、リスクテイカーが現れること。そうしながら問題はほぐれてゆく。現れなければ、公的資金の投入となるが、選挙年の米国はそれが難しい。明日はどんな話が飛び出すやら。真偽はわからぬが邦銀の処理したサブプライム関連商品（具体的にはCDO）を額面の2%で引き取ったヘッジファンドがいるそうな。

金市場、下がると後追いで悪材料が指摘される。インドなど需要国の買いが引っ込んでいるというのは分かっていたことで、その上で900ドル超を買っていたわけで、いまさらという感じ。すでに日柄（ひがら）整理に入っており、どこまで水準を保てるかがポイントのように見える。高値圏での“揉み合い”が続くこと自体が、上値追いの環境を醸成するのが現段階の金市場の特徴といえる。値幅整理より日柄整理と思う。

昨日のコメントにあった「GA」さん。「心の中で帰ってきたウルトラマンを口ずさみながらお迎え」には、思わず笑ってしまいましたよ。国内価格がさらに下がれば、ウルトラマンは増えますよ。世界的にそうした状況が見られるからこそ、値幅整理より日柄整理という見方をするわけです。「帰ってきた」、より「帰ってくるウルトラマン」。