ある収録で昨日は未更新に。12日更新の最後に、最高値圏にもかかわらず狭いレンジに収まっていたNY金について、2月米CPI(消費者物価指数)で値動き(ボラ)は大きくなるのだろうか、とした。
結果は、米インフレのしぶとさを示す内容にNY金は前日比22.50ドル安で小波乱におさまった。ここまでの上げを考えるなら、波乱とは言えない程度のもの。
13日は反発し2180.80ドルということに。値動きとしては、押し目を買われたというより、主要な米経済指標の発表もなく手掛かり不足の中で、連騰後初めての下げ(初押し)となった値動きに対しての、単なる自律反発といったところか。
CPIの結果は、FRBによる利下げ観測を大きく後退させたわけではなく、当日も株式市場では多くの機関投資家が運用指標としているS&P500種平均株価は史上最高値を更新して終了した。一方で、インフレは沈静化に時間がかかっているとの見方も根強く、本日発表の2月の米生産者物価指数(PPI)や小売売上高で動向を見極めよういうことに。CPIと似たような結果であれば、2150ドル方向を試すといったところか。
インフレ見通しについては13日、イエレン財務長官はFOXビジネスとのインタビューで今年は住宅コストの上昇が緩やかになると予想。それによりインフレは鈍化するとの見通しを示した。というのも米CPIで住居費は全体の約3分の1と最も大きなウエートを占めることによる。24年に入り新規のリース契約の増加ペースは大きく鈍化するとともに、一部で減少が伝えられいるとした。同長官は「そうした状況がCPIに反映されるにはしばらく時間がかかる」として、「インフレの最大の要因が年内に鈍化すると私は見込んでいる」と伝わった。