FOMCについては他でいろいろ書かれていると思うので改めて。結果的には「市場は景気見通しの上方修正にからめ、正常化へのステップを感じさせる内容を織り込みつつあるので、むしろ慎重な“モノ言い”となると金などは反発という可能性もある」としたが、声明文発表後の動きはそうなった。しかし、目先はこの持続力が問題となる。
その金価格だが、さすがに年始からの金市場の動きは、とりわけETFの残高減少が目立ってきたこともあり、27日付でFT(フィナンシャル・タイムズ)が記事にしている。昨日ここに31トンの解約について「ヘッジファンドの中で手放しているところがありそうだ」と書いたが、本日のFTの記事はクレディスイスのアナリストの発言を引用して「ヘッジファンドが『1つか2つ、長期的な出口戦略の検討に入った』と話す」としていた。まぁ、検討に入ったと売っているは異なるので、足元の動きを言っているわけではないが、ヘッジファンドも多いので、こうした動きのあるのは事実だろう。これとは関係ないが、ジョージ・ソロスが投資から引退すると伝えられていた。これも本人が運用の現場にはかかわらないということなのか、全面的に手を引くのかという面で情報不足。
コメックスでのショートが増えているとここに書いたが、FTもその点を取り上げていて「ここにきて新規のショートが増え2005年以来の最大」としている。これもここまでがロングに傾いていただけで、見通しに強弱感の対立が生まれつつあるとすれば、むしろ相場にとってはイイ話という捉え方もできよう。このショートの背景に何があるのか要素を考えている。
本日はこれより再び外出につき、後ほど時間があれば追加しましょ。