金市場では今月も月初10月1日からNYコメックスの時間外取引や通常取引の時間帯に突然大口の売り注文が出たり、逆に買い注文が出たりして時に取引の中断(サーキット・ブレイク)まで見るような急落、そして急騰が見られてきた。本日からFOMCが始まるが、週明けのNY市場の金価格は、比較的結果の良かった9月の鉱工業生産指数よりも結果の悪かった9月の中古住宅販売制約指数に反応する形で、どちらかというと上昇バイアスの中での取引が続いた。ただしFOMC前ゆえに、値動きには様子見的な雰囲気も漂っていた。
ところが本日の日本時間の午後4時台。またまたロンドンのオープニングで、まとまった売り物が出され分単位で12~13ドルの急落状態となった。ただしその段階では1340ドル割れは見られなかった。当方の認識では今月6回目の仕掛け的な動きで、内5回が売り、1回が買い。ロンドンの開始早々、NYの通常取引開始直後がこのところ多いが、その前は取引の薄いアジアの午前の時間帯だった。
日本時間今夜は、9月の生産者物価指数(PPI)、同じく小売売上高に10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月のケースシラー住宅価格指数の発表が控える。政府機関閉鎖前ということでは小売売上高がどうなるか。すでに政治的ゴタゴタが始まっていたので企業家マインドは影響を受けていたと思われるが、個人を含めどうなったか。さらに、財政協議の物別れで政府機関一部閉鎖に至り当初市場が予想した短期間では済まなかった閉鎖の中、消費者のマインドはどうなっているか興味深い。常識的な反応になるのか否か。
結果に対し、金市場がどう反応するか、売り仕掛け的な動きがあるなかで注目。