注目のEUサミットが始まったものの、財政・金融危機の解決への道筋を示す対応策に関し、ドイツやオランダなど北欧圏とスペイン、イタリアの南欧圏との意見の割れは大きく、EU当局以外ではフランスのオランド大統領が双方の間に入り話し合いは2日目に突入という感じになっている。ここまでのところファンロンパイEU大統領が、1200億ユーロ(12兆円)規模の成長策で合意したと記者会見で述べたものの、実際には調達金利の上昇に苦しむスペイン、イタリアの首脳が短期的対応策(国債利回りの押し下げを目的とした協調行動)を求めて合意策への署名を留保していると伝えられている。その状態をオランド大統領は、物別れではなく2日目にそれら短期策の話し合いは行われると、市場の反応を意識したような発言。
構図としては、溺れかけているスペイン、イタリアが“浮き輪”を求めているのに対し、ドイツを中心に“泳ぎ方を指導”する体制を整えようと議論しているような感じに見える。切迫感を持って会議に臨んでいるスペイン、イタリアの望む方策が、下手をするとズルズルの金融緩和につながりインフレを招く懸念があること、さらには自らの負担がさらに増すことをドイツは恐れる。とくに負担が増すことを嫌がるドイツ国内の世論に、2013年に選挙を控え3選を目指しているとされるメルケル政権も配慮せざるを得ないというところか。
なお本日日本時間の6月29日のお昼前に、ファンロンパイEU大統領が、スペインの金融機関への資本注入につき「ESM(欧州安定メカニズム)が銀行に直接資本注入する可能性」が成立する方向としたと報じられている。つまりESMの銀行支援は直接政府債務拡大につながらないことになる。スペインの足元の金融問題は、クリアできる見通しが立つわけだ。これを受けユーロが主要通貨に対し急騰。金など貴金属も他の商品も急反発している。
いずれにしても「会議は踊る。されど進まず」の現代版では、事は済まなくなっている。
構図としては、溺れかけているスペイン、イタリアが“浮き輪”を求めているのに対し、ドイツを中心に“泳ぎ方を指導”する体制を整えようと議論しているような感じに見える。切迫感を持って会議に臨んでいるスペイン、イタリアの望む方策が、下手をするとズルズルの金融緩和につながりインフレを招く懸念があること、さらには自らの負担がさらに増すことをドイツは恐れる。とくに負担が増すことを嫌がるドイツ国内の世論に、2013年に選挙を控え3選を目指しているとされるメルケル政権も配慮せざるを得ないというところか。
なお本日日本時間の6月29日のお昼前に、ファンロンパイEU大統領が、スペインの金融機関への資本注入につき「ESM(欧州安定メカニズム)が銀行に直接資本注入する可能性」が成立する方向としたと報じられている。つまりESMの銀行支援は直接政府債務拡大につながらないことになる。スペインの足元の金融問題は、クリアできる見通しが立つわけだ。これを受けユーロが主要通貨に対し急騰。金など貴金属も他の商品も急反発している。
いずれにしても「会議は踊る。されど進まず」の現代版では、事は済まなくなっている。
今度こそと思いましたが、どうもじっと出来ないようですね。先高感が表面に出すぎのような
? 少し光が見えてきた感じがしますが、
もう一度ひっくり返るような下げが必要ですか? せめて一週間くらいもみあって欲しい
ものです。輝きが戻る日がまた遠ざかったよう
な・・・。