昨夜は
「足元のドル建て金価格については、このところのレンジの下限まで売られているので、NYに入り、どこまで戻すことができるか見もの」
としたが、その後さらに売り込まれ1920ドル台まで突っ込んだ。そこからNYフロアの引けに掛けて買い戻されるという展開となった。金について、この戻りの有無を見たかった。
昨日取り上げた中国PMIに加え、ユーロ圏の3月の総合景気指数(サービス業と製造業を合わせた速報値)が、48.7と予想を超えて縮小しているのが判明したのも効いたが、結局、“白” ものメタルと金の材料に対する耐久性の違いが出たかたち。
このところカネ余りの中の株高で浮かれていた市場センチメントを覚醒させるような中国とユーロ圏の景気実態の悪さに対する反応は、豪ドルの売りであり、貴金属ではガソリン車向けの触媒需要の多い中国の減速懸念をまともに受けるパラジウムなどは前日比5.5%の大幅安となった。ブラジル株で鉄鉱石生産最大手ヴァーレが2.1%安と、2週間ぶり大幅下落になったのも同じ理由。ところが、もともとカネ余りの浮かれ気分に疑問を抱く人々は金を放さないわけで、そうしたファンドの市場からの出入りとは異なった部分の需給が金のトレンドを支えているわけだ。それが価格の復元力として現れる。
今週に入りETFの解約が目立っている。22日も最大銘柄「SPDRゴールドシェア」が約7.6トンほど減少。今週はここ迄で10トン強減少となっている。ちょうど四半期末であり、換金売りが出ているものと見られる。このところ9月、12月と四半期末に売られる展開が続いてきた。
過去2四半期は、月末に向けファンドの手仕舞い売りもこの後に続いて出ただけに注視する必要があるが、所詮はファンドの動き。今夜は、足元で金は強含んでいる。明日になると、各メディアでいろいろ上げの背景が語られるだろう。
「足元のドル建て金価格については、このところのレンジの下限まで売られているので、NYに入り、どこまで戻すことができるか見もの」
としたが、その後さらに売り込まれ1920ドル台まで突っ込んだ。そこからNYフロアの引けに掛けて買い戻されるという展開となった。金について、この戻りの有無を見たかった。
昨日取り上げた中国PMIに加え、ユーロ圏の3月の総合景気指数(サービス業と製造業を合わせた速報値)が、48.7と予想を超えて縮小しているのが判明したのも効いたが、結局、“白” ものメタルと金の材料に対する耐久性の違いが出たかたち。
このところカネ余りの中の株高で浮かれていた市場センチメントを覚醒させるような中国とユーロ圏の景気実態の悪さに対する反応は、豪ドルの売りであり、貴金属ではガソリン車向けの触媒需要の多い中国の減速懸念をまともに受けるパラジウムなどは前日比5.5%の大幅安となった。ブラジル株で鉄鉱石生産最大手ヴァーレが2.1%安と、2週間ぶり大幅下落になったのも同じ理由。ところが、もともとカネ余りの浮かれ気分に疑問を抱く人々は金を放さないわけで、そうしたファンドの市場からの出入りとは異なった部分の需給が金のトレンドを支えているわけだ。それが価格の復元力として現れる。
今週に入りETFの解約が目立っている。22日も最大銘柄「SPDRゴールドシェア」が約7.6トンほど減少。今週はここ迄で10トン強減少となっている。ちょうど四半期末であり、換金売りが出ているものと見られる。このところ9月、12月と四半期末に売られる展開が続いてきた。
過去2四半期は、月末に向けファンドの手仕舞い売りもこの後に続いて出ただけに注視する必要があるが、所詮はファンドの動き。今夜は、足元で金は強含んでいる。明日になると、各メディアでいろいろ上げの背景が語られるだろう。
米国の証券ETFや、中国の銀行のようにインターネットでリアルタイムの時価で少量売買できるような仕組みは日本では普及しないようですが、なぜでしょうね。
我々日本人は、金に対する思い入れというか、
関心度の高さが、欧米人、中国人に比べて低いのではないかと思います。なんといっても金の「輸出国」ですから。いらないから売ってしまうわけです。
そんな具合ですから、リアルタイム売買システムは普及しないのかなと思います。
亀井先生は如何思われますか?
さらに金は長期投資が前提というとらえ方が中心で、頻繁に売買という発想から生まれがちなリアルタイム取引のインフラは先物市場のものになりました。その点、日本でもETFの登場でリアルタイム取引は始まっています。