亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

3週間の予算で運営再会の米連邦政府

2018年01月23日 21時28分15秒 | 金市場

報じられたように米連邦政府のつなぎ予算失効による一部政府機関の閉鎖は実質1日で終了ということになった。22日のNY午後の段階で、可決の可能性が高まった折にも金はさほど売られなかった。金市場は引き続き“金利離れ”のドル相場に左右される展開が続いている。

NY株式は、そもそもつなぎ予算失効を無視して上昇しており、問題解消見込みとの話を素直に好感する形で上昇。国際通貨基金(IMF)が米税制改革案を評価し2018、2019年の世界成長率を3.9%とし、昨年10月時点の見通しからともに0.2%上方修正したこともあり、結局Nダウ、S&P500種は過去最高値を更新して取引を終了。リスク・オン環境の中で、NY時間外でも金は大きく売られることなく、値を保ったという印象。

その後、23日の日本時間早朝に米議会上院がつなぎ予算の3週間延長を可決。続いて下院でも可決され政府閉鎖は終了することになった。民主党が主張した若年不法移民(親に連れられて不法入国した子供、ドリーマーズ)の問題は、上院共和党指導部が在留を認める方向で“引き続き議論”としたことで、2月8日までの予算見通しがたつことになった。言うまでもなく3週間は直ぐに経過する。まさに問題先送りで目先の難題を交わしたに過ぎない状況といえる。

それにしても、先週からIMFがダボス会議に向けて主要国をはじめ世界経済の上方修正を発表するとの話が流れていたが、そのようになりNYを皮切りに株式は日本などアジアは全般堅調に推移し欧州に。IMFは、昨年の10月にも上方修正を発表し株高推進材料になった経緯がある。その際は、世界同時株高のきっかけを作った。トップは欧州の人間が務めるが、向いている方向は米国。

ところで今週25日(木)~27日(土)の3日間の予定でお台場の東京ビックサイトで開催される「資産運用EXPO」にて、25日(14時30~15時10分)、26日(14時30分~15時10分)の2日にわたり別のテーマでミニ・セミナーをやります。

来場予定の方は、ご参加ください。同時開催されている国際宝飾展に参加の方も、こちらにも足を伸ばしてくださいませ。両方とも、金にからんだ話です。


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1 コメント

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Unknown (fairlane)
2018-01-24 01:51:13
つなぎ予算失効での日本への影響でもっとも大きかったのがAFN810ラジオの放送停止でしょうね
よく聞いているのですが、突然トルコ行進曲とか子犬のワルツとかが流れてきたので、大統領に何かあったか、はては戦争でも始まったのか と驚きました
予算がなくなっても停波はしないのですね 著作権料を払わないといけない音楽を流さなくなるだけなのが面白いですね 
送信は軍の予算で、著作権料は連邦政府の別部門が払っているのでしょうか
今はまた元の放送内容に戻ってます
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