週明け3月15日のNY市場の金価格は反発となった。先週末に、10年債利回りが上昇圧力を強める中で、アジア午後からNYの午前まで1700ドル割れの水準で推移しながら、終盤に1700ドル超に買い戻された金。そこまで数営業日の展開からは、意外な強さを見せた印象だった。1720ドル台半ばでアジア時間の取引をスタートしたNY金は、為替市場でドルが主要通貨に対し強含みに推移するのを無視する形で、前週末比プラス圏をそのままNY時間まで維持したのは、調地合いを引き継いだということか。もっとも、先行して欧州中銀(ECB)が、長期金利上昇抑制狙いの債券買取り方針を示した効果もあり、欧州債利回りが低下したのに追随し、米10年債利回りが終盤の取引で1.61%近辺に落ち着いたことが大きかった。15日は終日、1725ドルを仲値におおむね上下5ドルの狭い範囲を、アジア時間は下方を、ロンドンとNYの時間帯は上方を中心に推移。そのまま1730ドル近辺で終了ということに。
バイデン政権のレスキュープランは着手の素早さも話題だ。、先週末には1人あたり1400ドルの現金給付が始まり、今週以降給付は本格化する。個人への小切手の配布は、既に3回円につきインフラが確立していることがあるが、ワクチン接種が想定より早く進んでいることなど、トランプ政権より政府が効率よく機能していることを表している。成長期待、見通しもさらに高まりゴールドマンサックスは、2021年の米国経済の成長見通しを8%に引き上げた。見立て通りなら、1951年以来で最大となる。しかし、そこまで数字をたたき出すと、その後の落ち込みは大きくなりそうだ。
さて今週は、16~17日の日程で米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。参加者が見通しを示す節目の会合でもある。したがってその内容とくに先行きの政策金利の見通しに加え、インフレ見通しの内容次第で10年債利回りが反応し、NY金の動きも変わる。言うまでもなくパウエル議長が記者会見にて、このところの金利上昇にどのような発言をするのかにも注目が必要だ。後半の記者との質疑応答部分に注目が集まる。ここまでの議会証言やオンラインセミナーでの発言内容が、ともすると市場実勢と離れていたので、どう修正するのか、はたまたこれまでのスタンスを押し通すのか。事と次第では荒れそうなので、要注意ということか。ここまでやり過ぎた政策の手仕舞いは難しい。
本日は、2月の小売売上高の発表日。昨年末の1人当たり600ドル給付で1月が予想以上に高い数字が出た関係で前月比で0.4%ほどマイナスというのが市場予想となっている(ダウ・ジョーンズ)。来月発表分は1400ドル給付で高めに出ると思われるが、2月分がプラスとなると10年債利回りがどう反応するかが見もの。
さて、最後にお知らせ。以前からPodcastやSpotifyなどの音声配信を勧めてくれる仲間がおり、準備をしており、先週正式にスタートということに。今後、定期あるいはスポットで配信予定につき、関心を向けていただける皆様はぜひ登録ください。もちろん無料配信。
「亀井幸一郎のゴールド・ボイス」
以下、URLをば
ApplePodcastへのリンク
https://apple.co/2Ow2aue
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https://spoti.fi/3rwAuUv
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本日は、2月の小売売上高の発表日。昨年末の1人当たり600ドル給付で1月が予想以上に高い数字が出た関係で前月比で0.4%ほどマイナスというのが市場予想となっている(ダウ・ジョーンズ)。来月発表分は1400ドル給付で高めに出ると思われるが、2月分がプラスとなると10年債利回りがどう反応するかが見もの。
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