昨夜ここで、「ドルに対する“代替通貨”という視点での金買いにも、やや買い疲れという市場の雰囲気になってきた。それでも価格が1050ドル台を維持していることでテクニカル上の強気判断が続いているといった状況」と書いた。ところがあの後にユーロが昨年の8月11日以来となる1.5ドルを突破したことから、買い気が復活。NYの時間帯の9時以降から戻りに入り、その後のドル安に沿って上昇。NYコメックスのフロア取引の終了時がほぼ1日の高値という結果になった。終値であと50セント以上上がっていれば、引け新値という状況だった。ユーロは一時1.5047ドル、ドルインデックスは75.016と75ポイント割れ寸前まで売られた。
といっても、21日は商品市場全般が買われた。WTI原油は米週間在庫統計でガソリン在庫が予想外に減っていたことが材料になったことも追い風になり、80ドル大台乗せ。ただし、こちらもドルインデックスに沿った面もあり、ドル安が押し上げ要因といえそうだ。代表的な商品指数であるロイタージェフリーズCRB指数も280ポイント台乗せに。
昨年末あるいは年始にこの指数が200ポイント割れ近くまで売られたときに、「いずれも人口大国の新興国群のもっと美味しいモノを食べたい、快適な暮らしをしたいという生活水準の向上を求める動きは始まったばかりで、それは米国の金利や株価がどうなろうと変わらない」とし、底辺需要の拡大が市況を押し上げるとした。今の市況は、その表れだが、そこにドル安という金融的要素が載っているといえる。
金価格に話を戻すと、ユーロ1.5ドル超、ドルインデックス75ポイントすれすれまで売られた割には、上値は限定的だった。前日からの状況も含めて考えると、昨夜のNYのドル安にサポートされた金の上げは、ショート・カバー主体のように見える。やはり、休みたがっている相場か。しかし、「休み」はほんとうに「休み」で大きく下がるとは限らないというのが、ここまでのパターン。
日本郵政のトップ交代で、かつての名物次官登場。確かに8月の選挙で抱いた新政権誕生後のイメージを後退させる材料ではある。それよりも、皆が違和感を持っているのは、来年度予算の急拡大の方だろう。早い話が、民主党政権になれば、(これまでの自民党と結びついた官僚主体の運営ゆえに)膨らみに膨らんだムダな出費と非効率な組織、税金からウマイ汁を吸う利権の構図をあぶり出すことになり、それらを大胆にカットし、それゆえ予算も徐々に均衡に向かうというイメージではなかったか。過去何十年のも間にたまった澱(オリ)を取り除いたり、贅肉を削ぐには時間がかかるのは承知。まずは来年度も前年度に比べて同程度の予算でも効率化することで、なんとか乗り切れるのではという認識ではなかったか。それが、最大見通し(積算)で97兆円にも膨らんで、ええぇ~~!?何でそうなるの?ということ。このギャップが大きいように見える。年末までアレコレ紆余曲折を経るのだろうが、国民に対する説明能力が試される。郵政にしても何をどう導こうとしているのかについて、説明がなされないままなので一般は報道のイメージに流されがちだ。自民時代には存在すら意識されなかった政務官やら副大臣も総動員で働いているというイメージはある。まだ政権発足から2ヵ月経ってないのだが。国民は長い目で見ようとしても、マーケットはそうではなかろう。
といっても、21日は商品市場全般が買われた。WTI原油は米週間在庫統計でガソリン在庫が予想外に減っていたことが材料になったことも追い風になり、80ドル大台乗せ。ただし、こちらもドルインデックスに沿った面もあり、ドル安が押し上げ要因といえそうだ。代表的な商品指数であるロイタージェフリーズCRB指数も280ポイント台乗せに。
昨年末あるいは年始にこの指数が200ポイント割れ近くまで売られたときに、「いずれも人口大国の新興国群のもっと美味しいモノを食べたい、快適な暮らしをしたいという生活水準の向上を求める動きは始まったばかりで、それは米国の金利や株価がどうなろうと変わらない」とし、底辺需要の拡大が市況を押し上げるとした。今の市況は、その表れだが、そこにドル安という金融的要素が載っているといえる。
金価格に話を戻すと、ユーロ1.5ドル超、ドルインデックス75ポイントすれすれまで売られた割には、上値は限定的だった。前日からの状況も含めて考えると、昨夜のNYのドル安にサポートされた金の上げは、ショート・カバー主体のように見える。やはり、休みたがっている相場か。しかし、「休み」はほんとうに「休み」で大きく下がるとは限らないというのが、ここまでのパターン。
日本郵政のトップ交代で、かつての名物次官登場。確かに8月の選挙で抱いた新政権誕生後のイメージを後退させる材料ではある。それよりも、皆が違和感を持っているのは、来年度予算の急拡大の方だろう。早い話が、民主党政権になれば、(これまでの自民党と結びついた官僚主体の運営ゆえに)膨らみに膨らんだムダな出費と非効率な組織、税金からウマイ汁を吸う利権の構図をあぶり出すことになり、それらを大胆にカットし、それゆえ予算も徐々に均衡に向かうというイメージではなかったか。過去何十年のも間にたまった澱(オリ)を取り除いたり、贅肉を削ぐには時間がかかるのは承知。まずは来年度も前年度に比べて同程度の予算でも効率化することで、なんとか乗り切れるのではという認識ではなかったか。それが、最大見通し(積算)で97兆円にも膨らんで、ええぇ~~!?何でそうなるの?ということ。このギャップが大きいように見える。年末までアレコレ紆余曲折を経るのだろうが、国民に対する説明能力が試される。郵政にしても何をどう導こうとしているのかについて、説明がなされないままなので一般は報道のイメージに流されがちだ。自民時代には存在すら意識されなかった政務官やら副大臣も総動員で働いているというイメージはある。まだ政権発足から2ヵ月経ってないのだが。国民は長い目で見ようとしても、マーケットはそうではなかろう。
国民は、大崩壊の経済に、社会が大混乱。その日の食べ物にさえ事欠く。じぶんのことさえもめんどうみきれないじょうたいになる。こうして、民主党は、実行犯が犯人とされ、首班の自民党が、また、腐った政治を、きれいな顔をして出てくると言うシナリオなのではないか?どちらにしても、正しい現状分析が出来ず、但し経済政策も出来ない日本人の考える能力のなさが、この危機の最大の原因である。国民は、第二次大戦の路頭に迷う事になる。