亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

需要期入りしているアジア

2014年10月07日 23時06分36秒 | 金市場

週明けのアジアのオープニングで売り込まれた貴金属。中でも一時は金にさや寄せしたプラチナの反発がすごい。昨日の日本時間朝の安値が1186.50ドルでナイメックスの引けが1249.20ドル。さらに足元で1250ドル台後半。金に比べて値動きの荒さで知られるが(シルバーほどではないが)、ファンドの動きがこれだけの乱高下につながる。近年では金もこれに近い動きをするが(特に2013年)、より一般的なのがプラチナ。

金は1200ドル割れでアジア筋の実需が注目されたが、ちょうど中国は国慶節で連休。この連休の販売を当て込んで事前の輸入が膨らんでいたとの話があるが、昨年の大量輸入を思えば激減ということになる。これとて以前の水準からは30トン前後でも多いといえるのだが。インドはまさに需要期に入っている。

昨日、FRBから第一回目の公表があった米労働市場情勢指数(LMCI)。失業率や企業の採用計画などまで19の指標を盛り込んだ労働市場の情勢を指数化したもの。数値化することで客観性を持たせ、さらに総合的な判断をしようとするもの。毎月、雇用統計発表の翌営業日に発表される。新たな注目指標登場は、失業率や雇用の増加だけでは単純に判断できなくなっている構造変化を映したもの。いろんな文字盤(指標)をにらみながら判断するという「イエレン・ダッシュボード」の具現化ということか。

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