帰り来て 見むと思ひし 我がやどの
秋萩すすき 散りにけむかも
=巻15-3681 秦田麻呂=
帰ったら見ようと思っている、家の庭の秋萩・すすきは、もう散ってしまったのだろうか。という意味。
天平8年、遣新羅使(けんしらぎし)の一人である秦田麻呂(はたのまろ)が肥前国(ひぜんのくに)松浦郡(まつらぐん)の狛島(こましま)の港で詠んだ歌。
遣新羅使の中に病気にかかる人が出て旅が遅れて、役目を終えて帰ることができない。その不安を詠んだもの。
行部内公園(遊歩道奥の小山あたり)
この万葉歌碑は、茨城県竜ヶ崎市の行部内公園(龍ヶ崎市久保台1丁目17)
民家が並ぶわきに、公園につづく遊歩道が整備され、所々に3基の万葉歌碑が置かれている。
この歌碑は遊歩道の奥の方に建っている。