もうやんのカーメンテナンス&カーライフメモ!

メンテナンスからちょっと気になることまで、車に関するもうやんのメモ帳。

アコードワゴンCF6、オルタネーターのベアリング交換

2007年12月03日 | Weblog

さて、いよいよオルタネーターのベアリングの交換である。
オルタネーターをバラすので、当然ブラシの点検も行なうことにする。

きっと数年前の自分なら、電装系をここまで触るとは夢にも思わなかったが・・・、長年雑誌「オートメカニック」を愛読してきて、知識(だけ)は頭の中に叩き込まれているので、なんとか出来そうかな~と思えてきた。
そして、オークションで安価にスペアが手に入ったので、ゆっくりと作業できたことも成功の鍵だと思う。
また、万が一うまくいかなくても、スペアがあるからいいやという気持ちが大きな安心感に繋がった。

さて、では早速始めることにしよう。


↑教科書は「オートメカニック」2005年6月号、
特集記事「メーカー別オルタネーターOHガイド」ほかAM誌数冊だ。


↑まずプーリー外しから。
KURE 5-56をたっぷり吹きかけておく。


↑プーリーに不要になったベルトを絡めて、
ローターシャフト6角部に10mmソケットで回り止めをして、
プーリーロックナットを外す。


↑このためだけにオフセットメガネを買ったのだが・・・。

インパクトがあれば簡単らしいのだが・・・、ないもうやんは回り止めをして力ずくで・・・。
しかし簡単には緩んでくれない。
オフセットメガネを緩める側へゴムハンマーでガンガン叩いたりしてしてみたが・・・。
確実にプーリーロックナットをなめた。。。
そして・・・ローターシャフトの6角部もなめた。(激汗)
実はこのときプーリーのベルトの当たる部分にも傷をつけてしまった。(激々汗・・・を通り越して涙である。)

良い子は素直に近所の車屋さんやディーラーに持ち込んでインパクトで緩めてもらいましょう‼


↑もうガタガタである。


↑苦労の甲斐あってというか、かなりの犠牲を払って何とか外れた。
やっと先に進める。


↑オルタネーターの後側、リアカバーのナット3本を外す。
B端子のナットを外し、黒いスペーサーも外しておく。


↑カバーを外すと真ん中にブラシ、下側にレギュレーター、
上側にレクティファイアーが姿を現す。


↑ブラシホルダーは2本のビスで止まっているので、このビスを外す。


↑走行は85000km強なので、まだ十分にブラシは残っている。
15万~20万kmはいけそうな感じだ。


↑残量を測ってみると約7.2mm残っている。


↑レギュレーターの固定ビスを外す。
(レギュレーター単体で外す場合は、
もう1本ビスがブラシ固定用のビスと兼用のため、
これも外す必要がある。)


↑レクティファイアーは、外周から中に向かって4本のビスで固定されている。
これを外す。


↑ケースを分割するため固定ナット4箇所を外す。
ステーターコイルの銅線をガイドしているゴムのホルダーも抜き取る。


↑うちには子供がいるので触らないように、
取り外したパーツを並べて注意書きをしておいた。
上側は用意したベアリングとプーリーロックナット。


↑プラハンでシャフトにショックを与えて分割する。
(シャフトにナットをツライチにしておいてショックを与える。)


↑ローターシャフトはリアケースに付いたまま外れる。


↑こちらはフロント側のケース。
固定されたベアリングが見える。


↑すすが溜まって真っ黒なのでKUREのエレクトロニッククリーナーで洗い流した。
でもあまりきれいにならず。。。


↑ギアプーラーでケースからローターシャフトを抜く。


↑抜けた。


↑ギアプーラーではベアリングは抜けないので、
ベアリングプーラーをオークションで買った。
結構出費がかさんでいる。


↑ベアリングプーラーをベアリングに掛けてねじ込んでいくと、
徐々にベアリングが外れてくれる。


↑うまく抜けた。
これはベアリングプーラーがなければお手上げだ。


↑これはリアベアリング左が新品、右が今まで使っていたもの。
外見的な違いは、サビと汚れ程度。
特に動きに渋いところはない。


↑ベアリングの打ち込みはクローフットレンチをあてがって、
その上にディープソケットをあてがいプラハンで慎重に打ち込んだ。
クローフットを使用したのは、
ベアリング内側(シャフト接触部)に力がかかるようにするため。
外側に力をかけるとベアリングを傷める可能性がある。
思わぬところでクローフットが役に立った。


↑新品を打ち込んだところ。


↑忘れず順番にパーツを組み込んでおく。


↑こちらはフロント側、
あらかじめ内側の固定プレート(ビス4本)を外しておく。


↑べアリングにソケットコマをあてがってプラハンで叩き外す。


↑フロント側のベアリングの新旧比較。
こちらも指で回してみても特に引っ掛かりや異音は感じられない。


↑フロント側もクローフットをあてがってソケットコマで打ち込む。
打ち込めたら固定プレートを元通り取り付ける。


↑元通りケースをくみ上げてパーツを戻していく。


↑ケースを合体させ、ナット4本をねじ込む。


↑ゴムのホルダーを戻す。


↑レクティファイアーを戻しビス4本で固定。


↑レギュレーターを固定する。


↑ブラシホルダーをシャフトに挿入しビスで固定する。


↑ブラシホルダーの上にゴムキャップをしてリアカバーをかぶせる。


↑B端子のパーツを元に戻す。


↑リアカバーをネジ止めしてこれで完成である。

実は組み付けた後に波型のプレートが一枚残った。(汗)
これはリア側のベアリングとケースの間にあったスペーサー。
結局またバラして取り付けるはめに。。。
しかし、ちゃんと白い紙の上にパーツを並べておいてよかった。
そうでなければ気が付かなかったかもしれない。
いい勉強になった。


↑後はプーリーをシャフトに固定する。
プーリーはスペアのUSEDについていたものを外して使用。
締め付けトルクは11Kgf/cmほどのようで、トルクレンチで締め付けてみたが、周り止めをしていたローターシャフトの6角部の10mmソケットを割ってしまった。


↑KTCのソケットだったのに・・・、とほほ。

一体どんなバカ力で締めたのか、実はソケットがちゃんとまっすぐにはまっていなかったようだ。
かなりの力で締め付けたので、トルクレンチはカチッと言わなかったけど(?)よしとした。(トルク不足とは思えないのだが・・・)


↑おかげでプーリーシャフトの6角部はガタガタの状態に・・・。(激汗)

手でプーリーを回してみると以前よりキツイ(重い)気がするのだが・・・。
後は先日の交換と同じ要領でスペアと交換して、ベルトの張りを調整して終了した。
一応発電しているかテスターで確認してみたが、バッチリ大丈夫だった。
セルを回した時に若干ベルトがすべり気味な気がするが、気のせいだろうか。
張りの点検をこまめにした方がよさそう。

困難を極めたオルタネーターベアリングの交換、何とかうまくいってよかった。
かなり神経すり減ったよ。



最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
有り難うございます (百姓屋の整備士)
2015-12-17 10:44:03
大変参考になりました。沢山の写真付きで、解りやすかったです。
返信する
コメントありがとうございます (もうやん)
2015-12-23 16:33:57
不十分な部分が多々ありますが、少しでもお役に立てたのであれば何よりです。
全然更新できていないので情けないですが、ご訪問ありがとうございました。
返信する
勉強になりました♪ (たんちゃん)
2016-02-09 18:20:54
ちょうど異音が出ていたので自分でやることに.大変勉強になりました!!

自分のは某オークションで買った品がICレギュレーターの調子が悪く元のを生かして復活できましたU+203C
返信する
Unknown (MEL)
2016-07-10 08:20:15
外側ケースのボルトを規定トルクで締めないとプーリーを手で回したときに重く感じます 
作業から時間が経ってしまっているようですが、ケースの閉めトルクを見たほうが良い気がします 
トルクレンチ無ければ、ボルトを少し緩めた状態でプーリー手で回しながら重くならないポイントで均等に締めましょう 

予断ですが近くに整備工場など、インパクトあるところに持っていけば緩めてくれるぐらいでお金取るところはないですよ 
返信する
>たんちゃんさん  (もうやん)
2016-07-31 06:24:01
まずもって、コメントありがとうございます。
そして放置してすみません。
さぼりすぎてました。
本当にすみません。
参考にして頂けて光栄です。
ゆるーくやってます(ほぼ休止状態ですが)ので、もしよろしければまたのぞいてやってください。
返信する
>MELさん (もうやん)
2016-07-31 06:37:34
コメントありがとうございます。
ずっと放置しててすみませんでした。

なるほどシャフトがまっすぐになってないとどこかに摩擦が生じて重くなってしまうんですね。
見直したほうがいいかもしれませんね。
なにせ我流&わかってない・・・でやってるのでいけませんね。

持込で緩めてもらうのも当然考えましたが、ここまで緩まないと思ってないので、やりだしたらあとに引けずちょっと無茶やっちゃいました。
良い子は素直に近所か行きつけの修理工場に行きましょう。。。

ご指摘ありがとうございました~。
返信する
有難う (むん)
2020-04-19 21:28:03
わかりやすく、丁寧な画像でたすかります、大概電気部品などよりベアリングのへたりでリビルト品メーカー整備工場は儲けようとします、仕方ないが、自分でやれば
良い自信になります。
返信する
Unknown (もうやん)
2020-04-20 10:16:58
>むんさん

コメントありがとうございます。
作業の手間と仕上がりの違いを考えるとリビルドもアリかもしれませんが、いかんせん高くつきますからちょっと考えてしまいますね。
参考になったのでしたら、よかったです。
いろいろと問題点もありますが、目をつむって頂ければ幸いです。
また機会があれば覗いてください。
ではでは。
返信する