もうやんのカーメンテナンス&カーライフメモ!

メンテナンスからちょっと気になることまで、車に関するもうやんのメモ帳。

アコードワゴンCF6 自作アイライン Ver.1からVer.2へ…

2003年11月17日 | Weblog

もうやんがはじめての手作りしたパーツがアコードワゴンのアイラインでした。
これがまさしくFRPから成形したワンオフ物でした。


↑海遊館へ行った時に撮ったもうやんの自作アイライン(Ver.1)です。

車の雑誌『トレンドワゴン』に自作アイラインの作り方がが紹介されていたので、チャレンジしてみることにしたのです。
かなり苦労して作ったのを今でも覚えています。

雑誌『トレンドワゴン』に掲載されていた作り方を簡単に説明しておきましょう。
(一部自分で勝手にアレンジした部分もありますのでご了承下さい。)

まずヘッドライトや近隣のボディに樹脂がつかないようにサランラップでカバーします。
 ↓
あくまでもヘッドライトのレンズの形の型が取れるようにぴったりとカバーして、成型したFRPがうまくはがせるようにクラフトテープを貼りつけておきます。
 ↓
その上にアルミ箔を接着スプレー(仮止めタイプ)で貼り付け、その上にガラス繊維のマットをアイラインの形に切って乗せポリエステル樹脂に硬化剤を混ぜたものを刷毛で塗ります。
 ↓
それを3枚積層し硬化を待ちます。

HoltsのFRP補修セットで作ったのですが、補修用のセットということもあり樹脂とガラス繊維に限りはあったし、硬化時間のことを何も考えていなかったので、ちょうど成形した日、気温の上昇とともに思った以上に硬化が早く大失敗してしまいました。
このときはかなり無謀なことをはじめてしまったかなと思いましたが、乗りかかった船、もう後には引けませんでした。
後はパテを盛っては削りの繰り返しで整えて塗装をしました。
完成したときはかなり大満足だったのですが・・・。

  
↑Ver.1は5年の歳月でかなりひどい状態になってしまいました。

ラッカースプレーでの塗装は黄ばんできたし、下地がやはり失敗だったようで表面がデコボコになってきて所々にひび割れが生じてきました。
完成した直後はまさかこんな状態になろうとは思ってもみませんでした。
製作過程の粗(アラ)がどんどん出てきて、つくりの雑さを露呈したかたちです。
これにはちょっと納得がいかなくなってきたので、AZECTのエアロパーツが完成した暁には、一緒に塗装してもらって付け替えようかと、密かにオークションで値打ちな物が出てこないか網を張っていました。
(結局AZECT改のエアロパーツはパーツリサイクルショップへ売ってしまいましたが…。)

ある日どこかのショップの展示品処分で3000円スタートのアイラインが出品されました。
かなり深めのものなので多少の改造もできるかなと入札し、結局5750円まで競って落札しました。
今でこそ旧型なのでCF6のパーツなんて在庫処分価格って感じでいっぱい出てますが、その頃はまだまだ現行の車だったので、5750円といえどもいい買い物したな~って思いました。

エアロがとん挫したので、アイラインだけでも自分で塗って取り付けることにしました。
たぶん自分で塗ったのでは、また前のアイラインやフロントグリルのように黄ばんでくるんだろうなと思いましたが、高い塗装代にはかえられないというのが正直のところでした。


↑上がオークションで買ったアイライン、下の細いのが自作アイラインです。
大きな違いはヘッドライト上側へ回り込むカバーですね。

オークションで買ったアイラインは白ゲルコート仕上げなので、これを自分の好みに改造して塗装します。
Ver.1のアイラインは自分なりに考えた幅(サイズ)だったので、これをVer.2にそのままトレースすることにしました。
これで自分のオリジナルに近づくと考えたからです。
やはり今回手に入れたアイラインのほうが幅(縦の長さ)があるため改造は簡単でした。
小さいものを大きくするのは大変ですが、大きいものを小さくするのは簡単です。
新旧アイラインを重ね合わせて鉛筆でラインをトレースして引いておきます。
後にヤスリで整えることを考えてこのラインの少し外側をのこぎりで切っていきます。
使用したのこぎりはギスケ(高儀)のカッターナイフの刃と交換して使用する金切鋸替刃でコンパクトなものです。
FRPでもどんどん切っていくことが出来ます。
切れたら自分の理想のラインになるまでヤスリで削っていきます。
ここで妥協をすると仕上がりがそれなりになってしまいますので何度も細かく修正しながらまっすぐなラインに整えます。

   
↑ノコギリで切って形を整え、後は鉛筆のラインまでヤスリで削って整えます。↓

 

このアイラインよくよく見るとひび割れとカケがありました。
それをソフト99のグラスファイバーパテで修正しました。
耐水ペーパー#400くらいで粗研ぎして整え#1000で磨き傷を整えます。
全体に足付けしてHoltsのプラサフ(ホワイト)を吹き付けて下地を作ります。
ピンホールをHoltsのうすづけパテ(ホワイト)で修正してペーパーがけをし、またプラサフを吹きます。
数回この作業を繰り返し表面をきれいに整えます。
大体キレイに整ったらいよいよ本塗りです。
今回下塗りと上塗りでHoltsのカーペイントを使用しました。
まず純正色のケイマンホワイトパールの下塗りのマット色を吹きます。
これを薄く数回に分けて吹き付けて、ある程度の厚みに塗れたら今度はホワイトパールマイカの上塗り用のスプレーを吹き付けます。
途中細かいホコリや虫が付着しましたが、ある程度乾燥してから毛抜きで引っ張って取りました。
一部どうしても取れないものもありましたが、ある程度のところで妥協せざるを得ませんでした。
パール色は2回ほど薄めに全体に吹き付けて終わりにしました。
後はクリアーを吹き付けます。
クリアーはHoltsの以前使用した残りがあったのでそれを使用しましたが、結局足りなくなったのでソフト99のボデーペンのクリアーを買ってきて使用しました。
クリアーを吹く前にペーパーがけをするとパールにムラができて台無しになるので、この時点でのペーパーがけはご法度です。
これは今までに数回塗装をして学習しました。
今回クリアーを一度に厚めに塗ってしまい、一部分気泡が入ってしまいました。
でもこれもあわてないで、よく乾燥させてから#1000のペーパーで様子を見ながら削ります。
パールまで削らないように細心の注意を払います。
ここで失敗するとかなり前までさかのぼってやり直さなければならないので、焦りは禁物です。
本当にこれも長年の経験から学習させていただきました。(笑)
うまくいったのでクリアーを塗り重ねるだけでOKでした。
今回クリヤーがちょうどうまく塗れたのでコンパウンドはかけずに済ませました。
本当にこれが塗装の仕上げの理想的な形です。
かなり満足できる仕上がりになったと思います。

 

2003年11月17日、本当に久々に洗車ワックスしてからアイラインVer.2の取り付けをしました。
取り付けにはエーモンの外装用テープN881(25mm×2m、厚さ1.14mm)を使用しました。
テープの剥離紙を見ると「3M VHB」と印刷がありますので、3MのOEM商品のようです。 

  

写真では色の違いがわかりませんが、肉眼では明らかにアイラインのほうが白っぽい色合いです。
これは現車合わせで調色したわけではありませんので、なんとも致し方ありません。
でもとてもいい感じに仕上がったと満足しています。
この瞬間がDIYの醍醐味ですね。
厳密にいえばこれがワンオフかといわれると疑問ですが、Ver.1で設定したアイラインの幅(縦の長さ)を踏襲した(改造してワンオフにした)ということでご勘弁願いたいですね。(笑)