さて、リアに続きフロント側のキャリパーのオーバーホールをする。
フロントのブレーキキャリパーのキットは純正品番「01463-S87-A00」(¥1760+税)で、これを2セット用意した。
フロントはリアに比べ数百円高い。
確かにシール、ダストブーツはフロントの方が大径ではあるが、部品点数はリアの方が多い。
リア同様まずキャリパーからブレーキホースを切り離して、ゴム片とシャコ万でブレーキホースからの液漏れを止めておく。
↑キャリパーボルトを外して本体を切り離す。
↑ブレーキホース取り付け部から空気入れのホースをあてがって空気を送り込む。
人力で送り込む空気入れでも十分にピストンを押し出すことができる。
徐々にピストンが押し出されてきて、「ポン」と言う音とともにピストンが抜ける。
ピストンが勢い良く飛び出るので木片などで備えておく。
抜けたピストンを綺麗にウエスなどでふき取る。
リア同様とても綺麗な状態で一安心。
キャリパー本体も綺麗に洗い、よく乾燥させておく。
↑シリコングリス「KS62M」をつけたピストンシールをねじれないように奥の溝へはめる。
↑ダストブーツに「コスモラバーグリス」をなじませて手前の溝へはめる。
これからが大変である。
ダストブーツを伸ばしながらピストンをはめ込む。
あまり引っ張るとダストブーツが外れてしまうのでそのあたりの加減も難しい。
ある程度ブーツを引っ張りながら下側をまず入れ、上側を爪で引っ掛けてグッと手前へ引っ張ってくる感じ。
しばらく悪戦苦闘すれば・・・何とかなるものである。
↑ここまでこればもうできたようなもの。
↑まっすぐにピストンを押し込んでいきブーツをピストンの溝にはめ込む。
↑スライドピンを抜く
↑きれいにして「ニグルーブRM」を塗りつける。
↑スライドピンのダストブーツの中にもグリスを入れて元通りに組み付ける。
↑元通りにブレーキホースを取り付け、キャリパーボルトを締め付けて完成である。
後はエア抜きをして終わりだが、ネットでいろいろ検索していたらブリーダープラグのエア噛み込み防止方法が記載してあった。
ブリーダープラグは緩め具合が微妙で、エア抜きをしているとプラグ取り付け部からエアを噛み込んでいるのではないかという疑惑が、今までにも何度かあった。
それをシリコングリスを塗ることで防ぐというもの。
これならこのブリーダープラグ取り付け部分からエアを噛み込むことはないだろう。
↑ブリーダープラグにシリコングリースをてんこ盛り。
これでブレーキキャリパーのオーバーホールはなんとか完了した。
エア抜きは多少不安があるので、明日にでも追加で行おうかと思う。
実はこのブレーキキャリパーのオーバーホールをしている最中、ドライブシャフトブーツの破れを発見した。
所々にグリースが飛び散っていたので発見できたのだが、まだ破れたばかりのようだ。
それもそのはず、まだついこの間、車検の点検をしたときにはなんともなかったのだから、ここ一月ちょっとの間に破れたようだ。
一瞬、以前分割式のネオブーツで修理した方かと思ったが、修理していない方だった。
やはりこの手のものの寿命って左右で大きな差はない。
まあ一年ちょっとのインターバルはあったのだが、走行距離にしたら5000km位だからよくできたものだ。
やはり同時交換しておいてもあまり無駄ではないことになる。
↑幅広のビニールテープで応急処置。
応急処置に破損部分に幅広のビニールテープをぐるぐると巻いてタイラップで縛っておいた。
近々修理することになるのだから、とりあえず泥や水が入らなければ良い。
しかし、今回ブレーキキャリパーのオーバーホールをして思わぬ発見ができてよかった。
夏タイヤに交換するときに発見できたとは思うが、見逃したら半年とか放置される可能性は大だから・・・。
メンテラッシュは続く。。。