AT2速から3速への変速時の滑り症状の対策でいろいろやってみたが、正直…ダメだった。
今回はワラにもすがる思いで(ダメもとだが)性懲りもなく、ホンダ純正ATF DW-1、4L×2缶=8Lを使用して交換してみる。
ホンダのサイトによると・・・
「ATF DW-1」は、従来のウルトラATF-Z1の性能に加え、低温時の伝達抵抗を軽減。
始動直後からのスムーズな走行と燃費性能に貢献するオートマチックトランスミッションフルードです。
低温時に粘度が低いようなので、オイルの回りが良いかなと…。
ただ、油圧の問題は別なのかなという気もする。
でも、何度も言うけどダメもとなので。
↑ホンダ純正ATF DW-1、今回はこれを2缶8L用意した。
↑オイルが熱々なので、エクステンションバーなどで遠隔操作してドレンプラグを外す。
↑レベルゲージを外して、おまけに粘度が低いので、あっという間にATFは抜ける。
↑前回の交換から約500kmなので、マグネットへの鉄粉の付着は少ない。
↑それでもウエスでふき取ると、これだけ汚れが付く。
↑オイルで凝固した鉄粉がポツポツとまた少し排出された。
↑KYK(古川薬品工業)のオイルジョッキを二つ並べて抜いた油量と同じ量を測る。
ATFーZ1の缶は記念撮影&臨時に廃油を入れるために登場。
↑抜いたATFはかなり新油に切り替わっているはずだが、かなり黒ずんで見える。
↑3回目はちょっと多め2.7Lほど抜けた。
右側のジョッキは0.5Lの目盛りがないので、比較するのがちょっと難しかった。
2回目と3回目の交換前に5~10km走行して、トランスミッション、トルクコンバーターにオイルを回してから抜き取って交換した。
ATFをHOTにして抜きたかったし、ある程度循環させないと意味がないからね。
ドレンガスケットは最後に新品交換した。
3回交換終了時のアコードワゴンの走行距離は134,884㎞。
- ATFを交換した後の全容量の新油率を計算してみる。
ここからは完全な余談だが、ATFを交換した後の新油率を計算してみた。
アコードワゴンCF6のATFの全容量は、サービスマニュアルによると6.1Lである。
新油と古いオイルの比率の計算式は…
((A)L×1.00(新油率100%)+(B)L×0.00(新油率0%))÷((A)L+(B)L)≒新油率%
※(A)はATF新油量、(B)はATFの抜き取った後のトランスミッション等に残った油量とする。
※(A)は抜き取ったATFの量に相当する。
※(B)は全容量6.1L-(A)Lで算出する。
※(B)の新油率0%は初めてATFの交換をした場合。2回目以降は、前回の新油率がこれに当てはまる。
では、交換したATFの新油率を計算してみる。
- ATF-Z1交換1回目(上抜き)
(2.4L×1.00+3.7L×0.00)÷(2.4L+3.7L)≒39.3%
- ATF-Z1交換2回目(上抜き)
(2.3L×1.00+3.8L×0.393)÷6.1L≒62.2%
- ATF-Z1交換3回目(下抜き)
(2.5L×1.00+3.6L×0.622)÷6.1L≒77.7%
- ATF-Z1交換4回目(上抜き)ATF-Z1の残り650㏄を交換
(0.65L×1.00+5.45L×0.777)÷6.1L≒80.1%
厳密にはちょっとミスしてオイル無駄にしてるけど、ここまでATF-Z1、8Lを使用して交換した全容量6.1Lのうちの新油率は80.1%ということになる。
計算上、約8割が新油に切り替わったということ。
では、ここから今回ATF DW-1、8Lを使用して交換した新油率を計算してみる。
- ATF DW-1交換1回目(トータル5回目)(下抜き)
(2.5L×1.00+3.6L×0.801)÷6.1L≒88.3%
- ATF DW-1交換2回目(トータル6回目)(下抜き)
(2.5L×1.00+3.6L×0.883)÷6.1L≒93.1%
- ATF DW-1交換3回目(トータル7回目)(下抜き)
(2.7L×1.00+3.4L×0.931)÷6.1L≒96.2%
まだ新油300㏄ほどが残っているが、これは予備として残しておくとして、新油16Lを使用して切り替わった新油率は全容量の96.2%、これだけ新油に切り替わったということになる。
もちろん理論上100%にはならない。
ここまでできれば十分な気もする。
では、全容量に対するATF DW-1の新油率はどうだろう。
ATF-Z1がどれだけDW-1に切り替わったかがわかる。
- ATF DW-1交換1回目(トータル5回目)(下抜き)
(2.5L×1.00+3.6L×0)÷6.1L≒41.0%
- ATF DW-1交換2回目(トータル6回目)(下抜き)
(2.5L×1.00+3.6L×0.410)÷6.1L≒65.2%
- ATF DW-1交換3回目(トータル7回目)(下抜き)
(2.7L×1.00+3.4L×0.652)÷6.1L≒80.6%
全容量の約80.6%がATF DW-1に切り替わったが、ATF-Z1が約2割混ざっていることになる。
まあ、細かいことはよいのだが…。
混合に関しては、ホンダ純正同士ということで、問題はないということなので安心だ。
今朝冷間時の状態をみようと走行してみたが、やはり残念ながらダメだった。
AT不具合に関して、自分にできるのはここまでだ。
まあ、我慢して乗るよ。
急に寒くなったせいか、ATFの流動性が変わったからなのか、2速~3速変速時の吹き上がりの回転数が前よりも大きくなってしまった。
ちょうどATFーZ1に交換した時に悪化したように感じた症状にそっくり。
違う銘柄のATFに交換したのだから、その流動性や性質も変わったようで、それによりアコードに違った影響が出てしまった可能性がある。
皆さんも試される場合は、お気を付けあれ。
参考にされる場合は、当方は一切責任をとれませんので自己責任で…。
あ~、やめときゃよかった。。。orz
もう、絶対に触らねぇ。
触らね神に祟りなし。
なんて、さんざん触ってから今更言ってもしょうがないね。