先日点検で発見したアコードワゴンCF6のフロントロアボールジョイント(左)のブーツの破れ、これを交換する。
CF6の走行距離は129,916km。
前々回の車検時にリアのアッパーボールジョイントブーツの交換を行っているが、基本的には同様の作業である。
まず交換パーツを用意する。
ダストブーツ、キャッスルナット、割ピンを行きつけの部品屋さんで入手した。
リアのブーツ交換時はサークリップも交換したが、変形する可能性は低そうなので今回は再使用する。
安全のためジャッキアップして馬をかませて作業を開始する。
↑右側は大丈夫そうだったので、片側用に1セット用意した。
↑割ピンを抜き、ナットを外す。
↑キャッスルナットを外し、別のナットを面一にしてプーラーをブーツ下に差し込む。
↑少しずつプーラーのボルトを締め込んでいく。
プーラーのボルトが硬くてなかなか外れてくれなかった。
結構苦労して締め込んでいくと、バキンという音がして外れる。
今度はプーラーがなかなかロアボールから外れてくれず、プラハンでプーラーをコンコンやったりして時間を食った。
プーラーのU字部分の幅が狭いようだ。
↑やっと外れてくれた。
作業しやすいようにロアアームをジャッキで上げておく。
↑サークリップを端からずらして外していく。
再使用するのでできるだけ無理に曲げないように外す。
↑左が外したブーツとサークリップ、右が新品のブーツ。
↑ボールジョイントのグリスをきれいに拭き取る。
動きに問題はなさそうだ。
↑ブーツとジョイントにグリスを充てんしてはめ、エアを抜いてからサークリップをはめていく。
↓サークリップをはめる自作SSTは以前リアアッパーボールジョイントブーツを交換した時の記事を参照。
アコードワゴン、点検整備作業②
SSTはなくても問題はないが…。
要は慣れの問題で、コツさえつかんでしまえば簡単にはめることができる。
↑サークリップの上側の端をまずブーツの溝にはめ込んでから少しずつずらしながらはめていく。
ブーツを回転させながらはめていくとやりやすい。
↑うまくはまった。
はみ出たグリスを拭き取り、ネジ部分はブレーキクリーナーで脱脂しておく。
↑元通りロアアームに組み込み、ジャッキで1G状態まで持ち上げキャッスルナットを締め割ピンをする。
締め付けトルクは5.0~6.0kgf・mのはずなので、5.0kgf・mで締めて割ピンのホールに合わせて増し締めし割ピンを挿し、曲げ広げて完成。
↑画像を撮り忘れていきなり完成図。
今回プーラーでボールジョイント外すのに結構苦戦した。
やたらと固くテーパー部分が嵌合していて、プーラーのボルトをこのまま締め込んでいって何かトラブるんじゃないかってドキドキした。
まあ取り越し苦労だったが…。
↑反対側(右側)をよくよく確認するとヒビが入っていて、破れるのは時間の問題だろう。
どうしても気になるので急遽反対側も交換することにして、すぐにパーツが手に入りそうな岐阜のホンダパーツ中部まで調達に走った。
正直なところ、先日行ったばかりの行きつけの部品屋さんへ同じ部品頼みに行くのもちょっと恥ずかしいし、価格差が知りたかったので…。
さすがにホンダ直系の会社なので在庫はそろっている。
部品屋さんも結局ここにオーダーしているはずで、配送の関係で翌日になるわけだ。
気になることはさっさとかたずけてしまいたいので、速攻で作業を進めることにする。
↑画像はいきなり前回撮り忘れた後半戦、ちゃんとトルクレンチで締めてます。
↑進行方向側からピンを入れてラジオペンチなどで折り曲げる。
ハンマーで叩いて密着させておく。
↑反対側も無事完成!
反対側もやっぱりプーラーで外すのに苦労したが何とか完了した。
他のブーツでもそうだったんだけど、やはり左右同時交換しておいたほうがいい。
痛むのがほとんど同時だから、一時的に先延ばししても時間の問題だからね。
51225-S84-A01 ロアボールジョイントブーツ
(株)名神 ¥660+税
(株)ホンダパーツ中部 ¥690+税
90363-SF1-000 ナット,キャッスル 12mm
(株)名神 ¥210+税
(株)ホンダパーツ中部 ¥220+税
94201-30220 ピン,スプリット 3.0×22
(株)名神 ¥29+税
(株)ホンダパーツ中部 ¥30+税
値段的には微妙だが行きつけの部品屋さんに軍配が上がる。
ホンダパーツの値段が定価のようだ。
まあ、今回はホンダパーツの受付の綺麗なおねえさんのスマイル代ということで…。
大至急パーツを手に入れたいときには重宝するので、これからも使わせてもらおうと思う。