モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

晩夏の寒風山と秋田市郊外に咲く野花(2017年8月20,21日)

2021年08月24日 | 男鹿半島8~10月

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

8月20日、男鹿の寒風山に行き、草原の中を歩き回って来た。
秋の七草のひとつ、オミナエシが盛りの時期を迎えていた。

オミナエシ



その他にクズやツリガネニンジンも混じっている。

カワラナデシコ                                  ヤマハギとクズ、オミナエシ
 



クズは何処でもよく見かけるが、何故か今まで撮影したことはなかった。

折角の機会なので・・・それにしても、花の香りが甘い。

クズ
 



穂はまだ出ていないが、ススキも入れると、この辺りには秋の七草のうち、五草が生えていた。

なお秋田ではフジバカマが分布していない。近縁のヒヨドリバナやヨツバヒヨドリは有るので、
それを加えれば寒風山だけで秋の七草は完成する。
と思ったが、キキョウが無かった。秋田県内ではキキョウはほぼ絶滅か。

クズを出したついでに今咲いてるマメ科の草木を。

コマツナギ



地面を這うように生育するが、一応、低木。



クサフジ                                        ツルフジバカマ

 



寒風山は低山なのに花の種類が多い。古くから草原が維持されているせいだろう。

他の山ではあまり見られない、或いはマッタク見られない花もあった。

ホタルサイコ



オガフウロ                                    シラヤマギク
 



ツリガネニンジン                                アオモリアザミ(オオノアザミ)

 



このアザミ、秋田市を境に北にはやたらと多いが、南では見かけない。

寒風山大火口内。奥の山は本山。



寒風山大火口内から寒風山山頂を振り返る。



ヤナギタンポポ                                                                                                                ヒキヨモギ(ハマウツボ科の半寄生植物)

 



オオナンバンギセル(横顔)                               オオナンバンギセル
 



今回、秘かに期待していたオオナンバンギセルははずれ年だったのか、はたまた時期が遅かったのかとても少なかった。

しかし、寒風山は低山なのにへたな高山よりも花が豊富だった。


秋めいて来たら、下界でも少しずつ野花が咲き出して来た。
8月20日、寒風山の帰りに秋田市郊外のとある里山でキツネノカミソリの群生に遭遇。

キツネノカミソリ



 





まだ咲き出したばかりのせいか、はたまた日当たりが好いせいか、此処のキツネノカミソリは赤味が強かった。

キツネノヒゲソリじゃないカミソリならば自宅の近辺にもあったなと思い、
翌8月21日、近所の公園を訪ねてみた。その公園の周囲には秋田市の原自然が割と残っている。

すると少しだけ咲いてたが、こちらの方は花の色が淡かった。林の下なので発色不十分なのか。
他にたぶんオオヒナノウスツボだろうと思われるちょっと珍しい野草にも遭遇。

キツネノカミソリ                                  オオヒナノウスツボ
 


この公園の林では、春はリュウキンカやヒメザゼンソウなども見られる。

最近はクマも目撃されたようだが、今日、私はオナガアゲハに遭遇した。

オナガアゲハとカエルさん




以上。


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