モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

花の焼石岳・真夏の陣。前編(2021年8月5日)

2021年08月25日 | 焼石岳/夏

焼石岳は花の多い山。特に6月上中旬の姥石平はみごとなお花畑になるが、
真夏にもけっこう花が咲くことはあまり知られていないようだ。

2017/08/06 姥石平のお花畑



と言いつつも、真夏には2018年(記録はこちら)以来、ご無沙汰気味だった。

今年の真夏の花はどうだろうと8月5日に行ってみた。
焼石岳は秋田市から遠く、長く歩く山なので、午前3時に自宅を出た。
今日の天気は晴れだが、途中からの鳥海山は霞んで見えなかった。予報では下界は猛暑日のようだ。
5時頃、岩手との県境を通過、胆沢ダムから栗駒山が見えたが、あまりクリアーではなかった。

胆沢ダムから栗駒山を眺める。左の岩山は猿岩。



ダムから砂利道の中沼林道に入り、6時に中沼登山口到着。

先着のクルマはわずか二台だった。こんなに登山者の少ない焼石は久しぶり(約25年ぶり?)だ。


今回の非合法マップ



6時10分から登山開始。今日は朝からむしむし暑く、中沼まで45分もかかってしまった。
こんな調子では先が思いやられる。
中沼までの林は暗く、花は皆無に近かった。なんとか咲いていたのはジャコウソウくらいか。

ジャコウソウ
 



右上写真は中沼手前の六番目の坂道。
今回、数えたら、中沼までの間に坂は七つか八つあり、個人的には六番目が最もしんどかった。

いよいよ中沼だ。
ここは
何度来ても素晴らしい処だ。晴天の早朝だと、いつも鏡面風景がおみごと。

中沼。バックは横岳。



中沼の鏡面風景




中沼の左奥では黄色い花がいっぱい咲いてるようだ。

                                          オオヤマサギソウ
 


ここから先は花も多くなる。今回は湖畔の林でオオヤマサギソウ、マルバキンレイカなどを見つけた。

マルバキンレイカとトリアシショウマ



中沼の奥の方(西岸)には比較的広い湿原が広がっている。
先ほど黄色い花の帯のように見えたのはトウゲブキだった。




この湿原は花が多く、初夏はリュウキンカ、ミズバショウ、真夏はオニシモツケやトウゲブキ、コバギボウシ、

秋はウゴアザミ、オクトリカブト、オニシオガマ・・・と花が切れ目なく咲く。
今回はちょうどトウゲブキの盛りに当たった。

トウゲブキの群生



この湿原にはセリ科の花も多かった。

でかい方は初めミヤマシシウドかなと思ったが、詳しい方からオオバセンキュウではないかとご指摘を頂く。

オオバセンキュウの花                                オオバセンキュウの葉
 


この湿原にはドクゼリがやたらと多かった。なおこのセリ科は山頂近くの湿原まで駆けあがっていた。




中沼から少し歩けば上沼だ。

上沼



上沼の先の登山道はいつもなら渓流になっているが、さすがに今年は水が少なかった。

                                          ミヤマカラマツ
 



銀明水までの間に小さな湿原お花畑が数か所ある。
今の時期はどこもトウゲブキやドクゼリ、コバギボウシで覆われていた。

トウゲブキで覆われた小湿原                               コバギボウシ

 


銀明水が近くなると、横岳が目の前に見えるようになる。




銀明水はいつもならばちょっと休んで通り過ぎるのだが、
今日は暑くて既にばて気味。
たっぷり休んでしまった。


銀明水のシンボル、ダケカンバの大木                            銀明水
 


ここから先は高い木が無くなる。
最後になるダケカンバの大木に挨拶し、
オニシモツケやウゴアザミの花の間を登って行く。

オニシモツケ



ウゴアザミ




銀明水から先の登りは日差しを遮る木が無い。
暑くてつらい登山道だが、いろいろな花が咲いている。

シナノキンバイ



シナノキンバイはポピュラーな高山植物なのに東北の山には少なく、なかなかお目にかかれないが、

このコースでは道端に咲いている。

隣ではカラマツソウ。



今頃、カラマツソウやリュウキンカが咲いているとは・・・・
この場所は雪消えが遅かったのだろう。

リュウキンカ                                     
ヒオウギアヤメ
 



ヤマブキショウマ




エゾニュウ                                       ヤグルマソウ

 



そんなにきつい登りではないが、こんなふうに石がゴロゴロ転がってるので歩きにくい。




後編」へ続く。


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