三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

現場進捗状況

2014-06-06 13:11:37 | 土木

昨日は大雨予想。

そのため各現場は休工に。

ところが、全然降らない・・・・

こういうときは実に悔しい。

 

工事名:通常砂防工事

路線等:豊川支川八ノ平洞 新城市出沢地内

発注者:愛知県新城設楽建設事務所

堰堤を築造する予定箇所の支障木の伐採・搬出が終わりました。

ここまでの現道拡幅工事も間もなく完了し、堰堤工事に入ります。

 

工事名:道路改良工事(社会資本)

路線等:新城市平井地内 一般国道151号

発注者:愛知県新城設楽建設事務所

将来4車線化する計画のある国道に、歩道を設置する工事です。

これから側溝を敷設する箇所の地盤改良を行います。

 

 

 


福島視察2日目

2014-06-05 08:44:32 | 森づくり

2日目。

沿岸部の双葉郡三島町及びいわき市に移動し、視察。

道の駅が、いまも臨時の警察署となっている。

 

最初に、NPOハッピーロードネットの理事長、通称「おばば」こと西本由美子さんから話を伺う。

・公共交通機関のない当地域にとっては子育て世代の女性にとっても道が重要

・常磐道の早期開通のため女性の会を立ち上げる。「女性」としたのは、男は動きが鈍いからと……

・高校生たちと常磐道の楢葉PAの企画を提案。採択され2011年7月に完成予定だった。

・ところが、震災により計画はストップ。だが、ようやく工事が再開され、今年中に念願のPAが完成予定。

・高校生企画の1つ。J-ヴィレッジが当地域内になることから、サッカー日本代表の足形をPA内の床面に敷設する。

とにかくこのおばば、ものすごい行動力。

やると決めたらとことん。大臣や総理にだって直接面会に出向く。

そうしてこれまでの活動で培った人脈を活かし、

いまは震災時にその名が全国に知られた、「ふくしま浜街道」を日本一の桜並木にしようと活動中。

http://www.happyroad.info/

 

次にバスに乗って、今も帰宅困難な状況にある地域を視察。

あまりにも衝撃的な光景に言葉を失う。

3年前、映像で見た光景がそのまま現れた。

帰宅困難地域とはこういうことなのか……

日中のみ帰宅可能と言われても、被災者にとってはこの光景を目にするたび当時を思い起こしてしまうだろう。

 

「帰りたいけど、帰れない」

「故郷を離れると覚悟を決めたはずなのに、決断できない」

「こんな田舎でも原発のおかげで暮らしてこれた。原発反対の推進には賛成できない」

苦悩する双葉郡の住民の声を、地元の同業者が代弁されていた。

 

ついで、いわき市内の仮設住宅をバスから視察。

いまもなお、多くの方が仮設住宅で暮らす。

 

負担を早く解消するために、公営災害住宅(復興住宅)は、現在、急ピッチで建設中。

だが、長らく公共事業の冬の時代が続いていたため、建設産業の人材不足が大きく響く。

視察したのは、地元建設会社2社によるJV工事現場。

1年3ヶ月の工期で、集合住宅6棟168戸、戸建て住宅24棟を建設中。

今年度には、県と市の発注を合わせて、計3000戸の住宅建設が計画されているとのことだが、

人材、資機材の確保がままならないと、建設業者も苦悩の表情。

 

被災された方の気持ちを思えば、「一刻も早く」とは誰もが思うが、

そのしわ寄せが現場に来てしまっては、新規就業者の確保にも影響を及ぼしてしまう。

そこで、建設業界から工期短縮の工法提案をするなど、官民一体となって早期復興に取り組まれていた。

 

最後に、地元いわき市の同業者からの一言。

「いま、どんな支援が必要ですかと言われます。私たちはこう答えます。

ここに来て、見て、感じて、自分自身で復興の真実を判断をして欲しい、と。決して、報道や風評に惑わされることなく」

 

肝に命じたい。


福島視察

2014-06-03 10:19:33 | 土木

建設トップランナー倶楽部の視察研修にて、福島を訪問。

 

初日の訪問先は奥会津。

人口1800人のまちで、土木・建築・林業・観光業等幅広い事業展開を行う佐久間建設工業さん。

佐久間建設工業㈱

http://www.sakuma-kk.com/index.html

 

大工・設計士・素材生産者等々、山に関わる仕事をしている人たちと「IORI倶楽部」という組織を立ち上げ、

地元材を使った木造建築の需要を創出している。

 

◆木造応急仮設住宅

奥会津やいわき市などに、計97棟の仮設住宅を建設。

 

◆古民家型オフィス

ここは、築120年の元養蚕農家の建物。

いまは、「ビッグデータの見える化」をビジネスにしているベンチャー企業が入居。

最も若い人が66歳をいう地区に、企業研修やインターンで若い人たちが度々ここを訪れている。

ここのダイニングテーブルには地元産の栃の木を使っている。

 

◆湯治場 つるの湯

震災前は年間60000人の入場者があったそうだ。

震災直後は30000人にまで落ち込んだが、昨年ようやく50000人まで回復。

 

ここだけで販売している夏秋イチゴのジェラート。

イチゴの栽培から加工までも佐久間建設工業が手掛ける。

 

これ以外にも、昔から地域に桐が植えられてたことから、桐炭を使ったパスタやそうめんも作っている。

とにかく地域にとって必要だと思うこと、できることはなんでもやるという社長さんの姿勢。

その理由は、地域とともに生きていくため。

 

見習うべきことが山のようにある1日だった。

 

翌日は、沿岸部のいわき市を訪問。

その様子は、また明日、記します。