三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

ドイツ視察研修5

2018-05-11 16:59:23 | 森づくり

ヴァルトキルヒの古城 kastelburg.

 

宿泊したホテルのすぐ裏山にあり、頂上までおそよ2km。

 

この古城は、市民や地域の企業からの出資により保全活動が行われている。

ちょっと分かりにくいが、この小屋にかかっている4枚の額の一番右側には、

出資している人の名刺が貼られている。

これは、日本にかえってから真似したいアイデアだ。

 

頂上まで2km程度であり、頂上にあがるとまちが一望できるロケーションのため、

今回の視察の同行者のみなさんも、早朝から散歩を楽しまれていた。

 

林内にはいくつもの道が入っており、ちょっと脇に入ればこんなシングルトラックが……

ちょうど新緑の季節。日の出前でも緑がすごぶるきれい。

 

となれば、やっぱり…

走りたくなるというものです。

今回の視察はタイトスケジュールのため、だいたい朝の8時30分が集合時間。

おそらく気温10度以下であろう、朝7時前に走っていたため、他のランナーには会わなかったが、

こんな気持ちのいいコースがあれば、日中や休日は賑わうんだろうなと思う。

 

しかしながら、この山、ただのレクリエーションのためだけの山ではない。

ところどころでみかけた薪のストックヤード。

ちゃんと木材生産の機能も果たしている。

 

「利用」と「保養」機能が両立している。

ドイツ南西部の山々は、いたるところでこのことを実感できる。

それも、「道」があってのことだ。

崩れにくく、利用しやすい道が。

 

このことを実感するのが、今回の視察の一番の目的である。