本日は「緑の雇用」の中間検査でした。
※緑の雇用制度 http://www.ringyou.net/
今回は、林業・木材製造業労災防止協会愛知県支部の天木事務局長、
林業・木材製造業労災防止協会教育支援課東海北陸地区担当の山下安全管理士、
それにいつもご指導をいただいている安全指導員の作手の西郷さんも同行され、
現場の安全指導も合わせて行なっていただきました。
ちなみに、県内で開催される林業の安全講習会の講師は、ほぼいつも山下先生なのですが、
その度ごとにいつも詳細な資料やデータが掲載されたテキストを自作されて講義を行なわれるほど、
安全管理のエキスパートとして名高い方です。
そのため、当社も今回の安全指導は、いつもより少し緊張して迎えることとなりました。
緑の雇用2年生の石田君(20歳)の伐倒作業をチェック。
ここは木の生育がよく樹高が20m以上あるため、重心の方向の確認には細心の注意を払います。
無事に目標方向に伐倒できても、それで良しではありません。
伐倒後の切り株を見ながら、受け口や追い口の入れ方、ツルの残し方などを再確認。
今回はツルを若干残し過ぎとのこと。
重心が反対方向の場合だと、これでは追い口にチェーンソーが挟まってしまうかもしれないとのこと。
◆受け口・追い口・ツルとは?
さらに、重心と反対側に倒したい場合や、くさびとチェーンソーが追い口に挟まってしまった場合など、
いくつかのパターンを想定しながら、その際の受け口・追い口の入れ方やツルの残し方を
ご指導いただきました。
最近の事故の発生原因は、この受け口や追い口の入れ方が間違っていることが多いそうです。
「受け口や追い口のようなもの」があるだけだと厳しいお言葉も。
つまり、そもそもなぜそのような作業手順が有効とされているのかその原理を知らずに、
かたちだけを真似て作業をしていると、現場では応用が利かず事故につながるとのこと。
「原理を知る」
このことを今後の安全管理の根幹に据えて安全作業lに努めてまいりたいと思います。
最後に山下先生から、「良い現場を見せてもらった」とお褒めの言葉をいただきました。
ホッと一安心ですが、西郷先生からは「慣れてきたときに事故は起きる」とのご指摘も。
油断のないよう、今後も常に緊張感をもって作業に臨みたいと思います。