「しんぶん赤旗」2023年7月9日
検察が袴田巌さんの有罪を立証する方針だとするニュースを、検察側が世論の反応を試すための“観測気球”だと思いたいのは私だけではないはず。3月に特別抗告を断念した際にも、直前に「検察、特別抗告へ」と報道されました。
特別抗告の期限だった3月20日、東京高検前には多くの支援者が抗告断念を迫り、検察は抗告できませんでした。検察は「袴田さんに自由を」の世論の強さをもう一度思い知り、無罪確定を長引かせる最後の「時間稼ぎ」を諦めるべきです。
戦後、死刑判決が確定しながら再審となった事件は、袴田さんで5件目です。これまでの免田、財田川(さいたがわ)、松山、島田の4事件での再審公判では、検察が有罪立証を試み、死刑を求刑し、結果、無罪となりました。そのため再審公判が始まってから判決までに最短で1年、長いもので2年半と長期化しました。公判の回数も多いもので30回を超えています。
これと同じ負担を高齢の袴田さん姉弟に負わせることは、著しく不正義な行為です。袴田さんは逮捕から57年です。免田事件などは逮捕から無罪までいずれも30年ほどです。それと比べても袴田さんの57年はあまりにも過酷です。
再審は「無罪を言い渡すべき明らかな証拠をあらたに発見したとき」(刑訴法435条6号)に行います。再審公判で審理する事件は、無罪の蓋然(がいぜん)性が高いものです。一から審理するものではありません。
袴田事件では、2014年の静岡地裁の再審開始決定でも、今年3月の東京高裁の決定でも、検察の主張は反論しつくされています。しかも、捜査機関による証拠ねつ造の可能性が2度も裁判所に指摘されています。有罪立証を始めれば検察は3度目の“敗北”となるでしょう。検察の悪あがきに付き合うのはもうこりごりです。
(矢野昌弘)
57年、あまりにも長い。
あまりにも暑いのでハウスの妻面ビニールを上げて風通しを良くした。
その最中(10時ころ)、ビニールに付着したクロスズメバチの巣(まだ建設中でそれほど大きくなかった)を見落として作業したため脚立の上で襲撃を受けてしまった。
上唇の上と左耳の2か所。あいにくと冷凍庫の電源は入れてなかったので井戸水で冷やし、ムヒを塗って家に帰ってきた。途中の車の中で両腕に多数の赤い斑点が出てきて、これはかなりヤバそうと思ったが、保冷剤で患部を冷やすと楽になってきて腕の斑点も消えてきた。そのまま寝てしまった。ネットで調べるとあまり毒性は強くないとのこと。まだ腫れは残っているがようすを見ることにした。
そんなわけでupする画像がありません。