昨日、今日と気持のいい天気になりました。今夜からまた荒れるとの予報です。皆さんお気をつけ下さい。
さて、現代人にとって農業とはなんでしょうか?
10月に「アンダンテ~稲の旋律~」の上映会をしました。あそこで、千華のお父さんが言った言葉が思い出されます。「日本を引っ張ってきたのは俺たちサラリーマンだ。農業はお荷物にすぎん」ちょっと正確には覚えていないのですがそのような発言であったと思います。
確かにそうなのです。経済的側面から見れば。どんどん工業を興し、どんどん生産を拡大し、働く人の所得もどんどん増えていきました。農民の多くも農業に見切りをつけ、都市へと向かわせました。しかし、そこでは経済的側面からは図ることのできないものがどんどんなくなっていきます。家族の絆、地域の絆、人への想いやり、自然、農業いろんなものを失いました。
現代になって、もう経済の発展は見込まれません。働く人たちの所得は減り続けています。企業は、国家を動かし労働法によって正規社員を派遣社員、期間社員に切り換えていきます。賃金の抑制です。働く人たちの暮らしはますます厳しいものとなります。だから、もう国内では品物が売れないのです。これが不況の根源です。それで企業は日本の国民を捨て、海外へと向かいます。働く人たちへ、人として生きることを保障するのがこれからの国家の役割りでしょう。
こうした時代背景の下、3.11です。
人はどう生きるべきか。生産はどうあるべきか。労働とは何か。価値とは何か。原発は必要なのか。 根本的な問題が今投げかけられています。
青年たちの経済的自立を急いではいけません。それよりも、人への寄りかかりを築くことのほうが大事ではないでしょうか。それは親が今までの親をやめることから始まりす。農業で、経済的に自立すること自体が難しい時代なのです。農業になにを求めるか?皆さんにも是非考えて欲しい問題です。