



*BiSHのこの公演は、終始静止画像の撮影がOKでした。
主にプロレスリングNOAHの興行などで認識していたが、今回初めて足を運んだディファ有明。
どこかと思いきや有明コロシアムの並びではないですか。
臨海地区特有の無機的な寂しさがある場所だが、会場としては中の通路が広く、
ドリンクスペースも余裕があって居心地が良い。
中に入ると、なぜかDDTの6人タッグが行われていた(笑)。
最初は、「ディファにはAホールとBホールがあるのか、BiSH客も無料で見られるんだな」と悠長に思ったが、
とてもそんなゆとりがある空間とも見えず。
2試合めの6人タッグが始まり、でもBiSHのシャツを着た人たちも含め居合わせた人皆、
ごく自然にプロレスの観客然としているのが不思議だった(笑)。
いきさつはここで。
帰りの電車で、BiSHを見に来つつプロレスの知識がないであろう人たちと隣になり、
彼らの話を聞くでもなく聞いてしまったが、DDTのファイトは迫力あるショースポーツとして
きちんと伝わっていたようで安心。こういうのって結構気になるのだ(笑)。
イベントの構成としては、「DDTの無観客興行とBiSHのワンマンがバッティングしてしまった」
という体裁。2013年夏の、LinQ、アプガ、しず風絆、BiSなどが出たDDT両国とも似たパターン。
ステージ&花道とリング、ステージと対面する位置の客席の高さが揃っており、
コアなBiSHファンはリング周囲の凹面に集まっていた。
こういう構造のおかげで後方からも見やすかった。自分がいたエリアはわりに余裕があったが、
びっしり埋まっていたら結構なストレスになるタイプのアイドルちゃんなので、
これで良かった助かった。
おそらく、21+1で全22曲。
持ち歌の多くを披露、「星が瞬く夜に」と「nerve」がそれぞれ二回ずつ、だったと思う。
ポイントで、悪徳マネージャー然(プロレスでは、対戦相手にとって「悪徳」だが、
彼はメンバーに無理難題をふっかけるという役割による「悪徳」)とした渡辺淳之介氏が
登場、体重オーバー気味のメンバーにダイエットを迫ったり、バッティングの責任を
DDTのヒール勢に迫られたり。
驚いたのは(これまでにも何度も耳にする機会はあったが)、淳之介氏の声が
「演者」の側の声質だったこと(笑)。とても聞き取りやすい声だ(笑)。
正直、オーバーウェイト気味のセントチヒロ・チッチさんが2月スタートのツアーまでに
5キロ減らせるかアングル、については「どうでもいいじゃないの」と思っているのだが。
BiSの代表曲「nerve」を、BiSHがカバーしていることについては賛否両論があるのは容易に想像できるし、
自分が把握した範囲では強い否定もあった。
ボクは、
「地下アイドルシーンで手っ取り早い沸きを導くための麻薬として用いられがちな『nerve』を、
BiSHがカバーすることで、他がカバーしにくい状況を作った(とりあえずは継承した)」
と理解し、こうであるなら、「無政府状態」にピリオドを打つためにプラスだと思っている(笑)。
BiSHは取り立ててスキルフルではないし、美少女がいるわけでもない。
そういうものを求めて見るアイドルではない。
しかしBiSから続く独特のエモーショナルな曲調、自分の中にもあるえぐみを突きつけられるような
(グループそのものの)展開があり、
「全面的に肯定するわけではなく、嫌な部分も多々あるのだがそれでも棄てられない」魅力をボクは感じている。
今回のライブは、強引ではあるもののカタルシスがあったのはまぎれもないのだ。
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