ラブミー東京アイドルズ since16.01.04

主にアイドルちゃんについて書いています

22年12/9(金)櫻坂46ファンイベントBuddies感謝祭2日目(18:30~)

2022年12月09日 | アイドル
22年12/9(金)、日本武道館で櫻坂46 2周年記念イベント、Buddies感謝祭2日目を見た。
楽しかった!!クイズ、トーク、ライブ、全編2時間45分くらい。
メンバーから心底楽しんでいるのが伝わった。これでいいし、こういうのを求めていたのだ。

中高年ドルヲタとして居心地がいいのはやはり日本武道館。
新日本プロレスやYMOやジョーリンターナー期のレインボーをそれ以前に見たが、
ここで見た最初のアイドルは本田美奈子(85年12/7=37年前…)。
今日の櫻坂は、将来「あのときは楽しかった…」になるだろうし、なんならもう懐かしさがあるw

会場の中央部に多角形の大きなステージが設置され、場内のどの方向からも見やすい。
リングより巨大なステージの位置はプロレス興行時のレイアウトに似ていた。
正直、もっと「閉じた」イベントだと思っていた。
しかし全コーナーが充実しており、櫻坂になんらかの興味がある人なら皆楽しめた気がする。
欅坂時代からテレ東日曜深夜の冠番組のナレーションを長く務める青二声優・庄司さんが顔出し司会で
登場し、テレビ歌唱曲衣装別の4チームによるクイズコーナーは、
こういうやつの常・「最後の問題がやたらボーナス得点」ではなかったのが意外w
クイズになっていた、アルバム「As you Know? 」のジャケット撮影の休憩時に
井上と武元がソーラン節を踊っていた話。私の甥が小学校の頃運動会でやっていたので、
「今の子のスタンダードなんだな~」とw

続いて、TAKAHIRO先生による自作振付解説。このイベントの白眉だった。なにしろ先生が熱い。
主に「Nobody's fault」のライブ映像を題材に、たたみかけるように言葉が出てくる。
作り手によるこういうのは、「正解」の強制だと考える人もいるが新作ではないので良いと思う。
「Nobody's fault」での独特の手のサイン(尖塔の型)に込めた意味。
欅坂から地続きでありつつ歌詞の一人称が変わるなどの変化を経て、スカート衣装を活かす振付。
表現技法としてのまばたきetc.... 見る側が時に「おお」などと言いながら見ているものが、
実は精緻に作りこまれていると知れてよき。
そして特に素晴らしく感じたのは、映像の中のメンバーが変わるごとに、
先生が「〇〇はここが良い!!」と言っていたこと。過剰なほど熱いモチベーターに、
具体的にほめられたらそりゃ嬉しいに違いない。
若い女性グループを指導する男性の手法としてはベストだと感じた。ディスカッションする際も
メンバーがノッてきて、自分でも予期しなかったアイデアや解釈が出るかもしれない。
解説を聞きながら感涙にむせぶ田村さんの姿と、照明フェチな森田さんが、
「ステージは毎回初めての気持ちで(=慣れてしまわないように)」と語っていたのが印象に残る。
この「ステージに慣れないように」は、エンタメの演者がしばしば言う、
「一生に一度しか来られない、この公演が最後になる観客もいるのだ
(だからベストのものを提供しなくてはいけない)」にも通じると思った。

自分のように、好きなものについて考えるのが好きな者には大いに参考になるトークコーナーだった。
当初に意図した解釈も、演者や時代や環境の変化で変わることがある。
だからこそ「ライブ」であり、皆で作り上げるものなのだ、という先生の言葉が印象的だった。

続いて、事前に募集していたQ&Aコーナー。
確か最初の人は「ライブごとに表現を変えたりすることはあるか」といったこと
(トークコーナーの締めとも通じるテーマ。天ちゃんは「決めておくと反応がちぐはぐになるので、
その場で感じたようにしている」)。
次は中学の校長先生(!)。
「図書室に櫻坂セレクションとして置きたいので、みんなのおすすめ本を教えて」。
田村さんは湊かなえ「告白」。
これを挙げながら、「以前はミステリーが主だったが、今はほっこりするのがメイン」と言っていた。
この気持ちの変化はわかるw
そして次は、「Q&Aではないけれど、と前置きしたうえで、欅坂ファンとして知り合い、
今日入籍してこのイベントを見にきたカップル」。
Q&Aコーナーは、Buddiesネーム&今日はどの位置にいるかを細かく読むのでスポットが当たり、
メンバーの視線が集中するw このときのメンバーの「キャー」な反応がたいへんほほえましく、
こちらはニヤニヤしながら見守ったw 
ある意味とんでもなく重たい十字架になるがw、このお二人には末永く幸せであってほしい。
こういう、身近な「いい感じ」こそが素晴らしいのだと強く思う昨今。
最後だったろうか、次の質問は「小1でファンになり、今は小6」の女の子。
藤吉さんのファンだというその子の歳月は、自分のような
「大人になって相当経ってからこのグループが出てきてファンになった者の、あまり目立った変化のない歳月」
とは全然違う。落ち込みはしないが衝撃を受けたw 
「アイドルという一種の公共的な存在とその責任」みたいなものを強く感じた。

この後はライブツアーを戦い抜いたペナントというか旗というか、
櫻坂のロゴ入りの掲示用のものをプレゼントする、チケットの半券をくじにしての抽選会。
このときもメンバーの「キャー」な感じがよかった。
メンバーは後半のライブに備えて着替えるために一度退出。
時間を埋めるため、来場者から事前に集めたメッセージからチョイスしたものを、
庄司さんがラジオのDJよろしく読み上げるコーナー。
いかにもアイドル系のイケイケな内容になるのかと思いきや、ラジオ深夜便で読まれるおたよりのような味わい。
「伴侶の死など人生の苦しみから欅・櫻との出会いで救われた」
「息子・娘がファンだったので自分も好きになり、今日は一緒に来ている」といったものが多く、
おそらく特にドルヲタでもなくそれなりの年齢になった人々への、
救済としてのアイドル文化の普及・定着を確信した。オタク文化とされるようなものを、
自分もその中にいるくせにエキセントリックなイメージで見てしまうのだがそれは一面に過ぎないのだ。

そしてイベントのラストは、多角形ステージでのライブコーナー。
今回はスリリングな高所でのパフォーマンスがなく終始安定していたので、要らんスリルがなくてよき。
セットリスト

buddies感謝祭+2日目+セトリ - Bing

Bing のインテリジェント検索機能により、探しているものをより簡単にすばやく見つけられるようになり、リワードも得られます。

Bing

 


木曜のイベント初日は、終演後にメンバーからのお見送りがあったとのこと。
今回は、ドーム公演で新キャプテンに就任した松田さんの口から
「会場のルールでできなくなってしまったので、代わりにもう1曲」となり、
セットリストには含まれていないがラストに「櫻坂の詩」を追加して終了。
振付師自らの解説の直後だから、今回の「Nobody's fault」、それ以外の曲も目を皿のようにして見たw 
どこをとってもメンバーは終始楽しそうだった。円に近い全方位対応のステージは、
フォーメーション移動、前後位置の逆転、センター位置のスライドなどを確かめるのにちょうどよかった。

23年2/15に新曲がリリースされるとの発表もあった。
齋藤冬優花さんの誕生日やないか!
来た全員が全員同じように楽しめたわけではないかも知れないが、最大多数の最大幸福的、
終始いきいきして楽しそうなメンバーの姿を見られたのが最高の収穫。
ツインテールの天ちゃん、最初から最後までテンションが高く笑顔が多かった。
こういうイベントならではのリラックスした雰囲気だった。

TAKAHIRO先生コーナー。

先生とメンバーを見ていると、
解釈したり、アイデアを練ったり、それらを実際の表現に落とし込んだり、
生命を吹き込む作業には、苦しみを上回る愉悦があるのだろうと思う。