ラブミー東京アイドルズ since16.01.04

主にアイドルちゃんについて書いています

12/29(火)predia5周年記念ワンマン(Zepp Tokyo 18時~)

2015年12月29日 | アイドル
predia5周年記念ライブツアーのファイナル。
5月に発表されてから満を持して備えてきたライブ。
prediaは「大人の色気」を前面に出した紹介をされるけれどそれはあくまで方便であって、
実際は幾多のメンバーチェンジなど紆余曲折の連続と真面目さの印象が強い。
そんな彼女たちが、これまでで「最も大きな舞台」に立つときが来た。

会場に着くと、開演直前でもないのにすでに入場待機列がはけていた。
場内に入ると、1階のフロア前方にはイスが用意されていた。
最も物語として望ましいであろう
「苦労の日々の果てに、Zeppをオールスタンディングでフルハウス」とはいかなかったのだ。

しかし、フロアを割って長く設置されたランウェイと出島、イス席が相まって、
結果的にゴージャスな雰囲気が生まれていた。
prediaタイプのグループは、動けないくらいにびっしりの中で見るものではないと思うのだ。
ランウェイを作っておきながらほとんど使わないグループもあるが、
prediaはこれを最大限に活用。
ランウェイを何往復もし、遠くの客のすぐそばにある出島ステージまで何度もやってきてくれた。

アンコール含め全21曲

壊れた愛の果てに
you slipped away
Dream of Love
Mid9t Luv
Wedding Story
満たしてアモーレ
秘匿のパラダイス
赤のアジタート
Voyage
名もなき白い花は消え逝く
シルキーレイン
one more yesterday
You're my hero
刹那の夜の中で
Tokyo Love Affair
美しき孤独たち
夜想曲 ~赤い残り香の誘い~
イトシキヒトヘ
Going To Ride
(アンコール)
きみみたいに
BABY KISS

*夜想曲~Going to Rideまでのラスト3曲は、同じプラチナム所属のガールズバンド・
BAND-MAIDの3ピースが参加して生演奏。
EDM系の音が主体のpredia(でもギターは妙にハード)に対しては「生バンド」という
発想があまりなかったけれど、この起用は大正解。
物語的な意味での「サプライズ」はなかったのだけれど、これが音楽的な意味での、
つまり歓迎すべき「サプライズ」だった。
自分についていえば、1~3曲目の流れとこの生バンドパートだけで元が取れた。

predia単独の大きな舞台での約2時間のステージは、ランウェイ、出島、ビジョンの最低限の演出は
あったものの、基本的に「音楽、ボーカル、フォーメーションダンス」など備え持った・
鍛えてきた基礎力勝負の要素が強かった。
驚かせて目を引く手法よりも、もっとシンプルな部分で「見せる・聞かせる・魅了する」ほうを
選んだのだと思う。そしてこれでまったくもって正しかった。
prediaが持つ楽曲力、ボーカル、フォーメーションダンス、人間味にあふれたMCなど、
飾り立てなくても十分に華やかで伝わるものはあるのだ。
一番新しく加入し、最もインパクトの強いキャラである前田ゆうさんを迎えたときを
振り返る他のメンバーのトーク(「あのキャラをずっとキープできるはずがない、アレは
作っているだろう」と疑っていたが地だったとわかった話)は面白かった。
途中、MCのためのMCといった感じ(時間稼ぎだとは思う)になった箇所はあったけれど、
全体的にトークも上達した(以前は「なんで持ち時間少ない対バンなのにそこでどうでもいいような
トークすんのよ」と歯がゆくなることもあったw)と思う。
さすがライブハウスだけあって、音響が心地よかったのも大きい。
オケを使ったパートもいい音だったが、生バンドの迫力・音圧はさすがだった。

前方がイス席だった=オールスタンディングにした場合前売りがそこまで売れなかった、
という事実は残るし、メンバーにとってこれは課題になるのだろう。
しかし今回救われるのは、これを彼女たちが「挫折」とはとらえていなかったであろうこと。
「挫折」ととらえてしまったら、ここに集ったファンに失礼だと思うのだ。
「やっとここまで来られた」という視点と、さらに「次はここを満員にする」というテーマで
理解していたのではないだろうか。
「アイドルは時間がないんだからそんな悠長なことでどうするんだ」と言えばカッコいいのかも
知れないけれど、彼女たちは大人のアイドルだ。
若さの短距離走がテーマのようなアイドルよりは長いスタンスで先を見ている。
終盤のMCで、松本さん(だと思う)が、「prediaは以前は固定メンバー制ではなかったため
(*登録されたメンバーから、その都度選ばれた人がステージに上がる)、団結するのが
難しかったことがある」という話をしていた。
プロスポーツチームならそれでいいのかも知れない「成果主義」的なものが、
ことアイドルなどにとっては必ずしも良いとは言えないのだ。
「熟成」させる必要があるのだ。

変にファンを焦らせたり煽ることをせず、続けていくこと。
続けることでここまでたどり着いたのだから、さらに続けることで、新しい世界が
見えてくるかも知れないのだ。彼女たちはこの道を選んだ。

思い出すと効いてくる、そんな余韻が残る素晴らしいライブだった。


12/28(月)妄想キャリブレーション2ndアルバムリリースイベント(ニコニコ本社 14:30~)

2015年12月28日 | アイドル

このアルバム
発売日は2016年1/1だけれど、現地ではすでに現物が売られていた。
仕事納めになっていない平日の時間帯なので、妄キャリが持つポテンシャルより
少なめの集客ではあったが、これは仕方ない。
リリースイベントは1月にも数か所で予定され、このニコニコ本社でも1/8に再び行われるとのこと。

ミニライブのもようはニコ生でも中継。ボクは会場内のモニターでそれを見ながら、
人の間から時折見える生のステージも同時に見ていた。
ニコ生に寄せられたコメントにメンバーが反応したり、「ならでは」の面白さ。
先日に同じ会場でバンドじゃないもん!がやったときにも思ったけれど、ディアステ系の楽曲・世界観は
この場所と実に相性が良い。

全4曲
魔法のジュース
壊れそうな恋心(最新アルバム収録曲。たぶん公には初披露)
悲しみキャリブレーション
おもてなでしこ伝承中

「壊れそうな~」は、大仰なストリングスが印象に残った。

ミニライブのあとはアルバム購入者対象の特典会。
2枚購入対応の2ショットチェキ→1枚購入対応の全員握手という順序。

2ショットの相手・胡桃沢まひるさんに、ボクの誕生当日を祝ってもらえてヒデキ感激。
これは素直にストレートにただひたすら嬉しゅうございました。
彼女はブログを情報発信・心情吐露・ファンとの交流の場として大切にしていて、
読者として触発されることが多い。良かったらぜひ。

2016年の元日にはZepp TOKYOにて彼女たちのワンマンツアーファイナルがある。当日券もあると思う。
こちらにも良かったらぜひ。



12/26(土)Gacharic Spin+つばさFly (Thunder Snake ATSUGI 17~)

2015年12月26日 | アイドル


異色の組み合わせによる2マンライブ。
会場の中はまさに「立錐の余地もない」感じ。満杯。
これは最後まで全然見えずじまいを覚悟したのだが、スタッフからの要請や
時間の経過とともに人の分布が適切になってきた。ステージにも高さがあるので、
当初の予想よりもはるかによく見えた。

Gacharic Spin(以下ガチャピン)には仮面女子やアップアップガールズ(仮)など
アイドルグループとの対バン歴も多い。
ヲタがペンライトを多用したり、タオル回し曲があったり、オーイングもあったり、
ヲタの雰囲気はアイドルヲタのそれとさして変わらない。
リーダーのFチョッパーKOGAさんからして元グラビアイドルだし、バンド自体にも
アイドル的な華やかさがあるので、この2マンには違和感ではなく強い相乗効果を感じた。
この日は、ガチャピンのパフォーマーの一人・元スマイル学園のねんねさんの誕生当日。
祝福の雰囲気はありつつも、アイドルの生誕ライブほどにヲタ間の政治的なにおいはなく、
とてもシンプル。これくらいの加減がいいよなぁ。

ライブの構成は、USUGI(*ガチャピンが厚木のここでやるときに登場する、
グループ内の3人による「厚木市非公認アイドル」というふれこみのユニット)が1曲→
つばさFlyが45分(11曲)→ガチャピンが80分くらい?(アンコール込みで11曲)。
ガチャピンのアンコールにはつばさFlyもステージに揃って共演した。
USUGIは、思っていたよりちゃんとしていて(ちゃんと起承転結や整合性がある)好感が持てた(笑)。

続いてつばさFly。つばさFlyがOA的扱いだとばかり思っていたので、
持ち時間に差があるとはいえ2マンの相手方だったのは嬉しかった。
今回はさすがに混雑していて正確にメモする余地がなかったが、
だいたい
エンドレスサマー ソングフォーユー ネバーマインド PVが吸血鬼のやつ
あまりライブで歌わないアレ(♪いつだって君の声がー)ナガレボシ
シングアソング ロンリネス テイクマイハンド アンフォーゲッタブルデイズ
ライフイズビューティフル
だった(メモにダーッと書いてあった記録より)。

つばさFlyのなんたるかを最小限で表現できる曲(通常の対バンでは主にそれをやる)だけでなく、
持ち時間に余裕があったため、違う風味の曲を足すことができて良かった。
つばさFlyは赤の鹿木さんと緑の宮沢さんがガチャピンヲタなのもあってか、
通常の対バン以上に目がハートになっていた気がする(笑)。
つばフラヲタもそれなりにいた。つばさFlyのライブはガチャピンのファンにどう映っただろうか。

ステージのカーテン、幕といったものの代わりに無骨なシャッターがあるのがこのライブハウス。
つばフラが去っていったん下りたそれが再び開き、Gacharic Spin登場。
SEやらなにやら、登場シーンがなかなかカッコよろしい。
USUGIもそうだが、「楽しませよう」という姿勢の強さを感じる。

Gacharic Spinの曲はこれまで3曲くらいしか知らずにいたので、ネットをあさって見つけた曲順。

MUSIC BATTLER
常識デストロイヤー
ノスタルジックブルー
ガンバンバダンサー
夢喰いザメ
溶けないCANDY
BROKEN LOVER
赤裸ライアー
運命さえも変える言葉
ダンガンビート
WINNER

↑この後ガチャピン物販(メンバーがテーブルに立っている)で買った最新アルバム曲が中心。
そのときテーブルにいたパフォーマーのねんねさんと握手。
ガチャピンは楽器(G、B、Dr、Key)+パフォーマー2人による編成。
ボーカルも主に楽器陣がとるので、「パフォーマーいらねえじゃん」的な声が出そうだが、
いやいやどうしてパフォーマーはライブ中ずっと、曲や流れに沿う形で激しく踊り続けていて、
ステージ上に展開されるワチャワチャしたショーの重要な構成要素になっているのだ。

途中、BABYMETALやC4のギタリスト・大村孝佳さん(ガチャピンのギタリスト・TOMO-ZOさんの
ギター方面の師匠でもあるとのこと)がサプライズ出演。
彼はこのライブ当日が誕生日(つまりねんねさんと同じ)とのことで、どちらかというと
祝われる立場の人が祝うために遠く厚木まで来たのだ(笑)。
7曲めをガチャピンと一緒に演奏。単純にギターの本数が増えた以上に、音にコクというか
力強さというか、「さすが」の味が加わった。

初めて生で見たGacharic Spinは、何よりとっつきやすい・しかし骨太でもある・
何よりちゃんとしている・プロレス的なショーアップがあって楽しい。
アイドルとの対バンでも違和感のない雰囲気がたいへん良かった。

全公演終演後、会場外でのつばフラの物販・特典会に参加。
宮沢さんはマイクを顔面にぶつけたそうで、目と目の間のやや下あたりから微量に流血w
鹿木さんはふだん以上に高まっているのがこちらにも伝わった。



12/23(水)はちきんガールズミニライブ 新宿東口ピラミッド広場(14時頃~)

2015年12月23日 | アイドル

地元の商店会?自治体?が主催するクリーン&クリスマスキャンペーンの一環。
妄キャリサイン会から地上に出て到着すると、ブラスバンドによるクリスマスコンサートの最中。
はちきんの3人はMCとして場の雰囲気をあたためていた。撮影可。
SNSにあげて拡散してねという意図があるからだ。

ブラスバンドが終了すると、次ははちきんガールズのミニライブ。
ザ・定番曲「恋人がサンタクロース」を含め、たぶん全部で5曲か6曲。
最初の1曲はノンマイクだったが、それ以外は1本だけのマイクをパートごとに
リレーしながら歌唱。しかし目をつぶって聞けばそうしているとわからないくらい
スムーズだった。これがキャリアか。
客いじり・ぶっちゃけネタなど、平日昼間のAMのワイド番組の中継コーナー的な
ベタテイストがふんだんにちりばめられ、あまり閉じた印象ではないので、
おそらく初めて見た人でもそれなりに面白いはず。
そのうえ、いざ歌って踊るとなかなかストロングスタイルだし、曲も「ちゃんと作られている」
感じだから、ドルヲタではないお茶の間にも受ける要素はある。欽ちゃんに好かれそう!
楽しいひとときでありました。

12/23(水)妄想キャリブレーション写真集発売記念サイン会(新宿サブナード福家書店13~)

2015年12月23日 | アイドル

「休みの日に新宿地下街を通りかかると人だかりができている」ことで知られるこのお店のイベント。

ヲタ視点からは、「同じような価格帯の商品対象の、同じような内容のイベント」の場合、
書店主催のそれよりはCD店主催のそれのほうが居心地がいいことが多い。
書店イベントは何かにつけて客が「はしょらされる」印象があるのだが、
今回のこれは例えばいかにも「有名アイドルのアルバム購入時の全員握手会」なペースで、
そこまで「はしょらされる」感じではなかった(地下慣れしていると速いが)。
これが救い。サブナードの福家書店のイベントは、ついたてで区切られた異世界に突入する、
という行為そのものに高まれるのが妙味。

ついたての中の並びは手前から
まひる(桃)→苗(赤)→にぁ(黄)→夢子(緑)→羽咲(白)→伊織(青。4,5人目があいまい)
だった気がする。

写真集でも着ているパーカーをはおっての接触。
ボクは胡桃沢まひるさんとは対バンライブ後などにさんざん2ショットチェキを撮っているのだが、
他のメンバーと接触するのは初めて。安心と新鮮が同居する不思議な気分であった。
どのメンバーも、対人面に変な固さがなくて良かった。



12/20(日)PASSPO☆「Mr.Wednesday」予約イベント(ラクーアガーデンステージ 14~)

2015年12月21日 | アイドル

晴れた空、たくさん集まった人たち。なぜか目頭が熱くなった。
ワンマンライブはそれなりに埋まる割に、無料イベントだとそこまで人が集まらない、
不思議なイメージのPASSPO☆。
他のメジャー級と比べたら少ないのだろうし、気のせいかも知れないけれど、
無料イベントにここまで集まったPASSPO☆を見たのは初めてだ。

レコード会社を移籍し、来年2月に新曲をリリースするPASSPO☆の予約イベント。
埼玉のショッピングモールでイベントをよくやっていたあの頃を思い出した。

ただしあの頃をいたずらに懐かしむのではなく、「原点回帰」。
素晴らしいイベントだった。
新しいPASSPO☆の第一歩を確実に感じた。このセットリストがまさにそうだろう。

全6曲
少女飛行
マテリアルGirl
HONEY DISH
Pretty Lie
Mr.Wednesday(公式の場で初披露)
Let It Go!!

CD配送希望の人は、これまで通り必要事項を用紙に記入するやり方だが、
直接取りに来る人向けのシステムが変わり、他の陣営でも見かけるようになったチケットとの
引き換え方式へ移行。個人情報を書かなくても良いので楽である。
しかしそこらへんの通知がぎこちなかったので、もうちょいうまくやれば、
予約テーブルがさらにスムーズに進むのではないだろうか。

2016年1/9、お台場ヴィーナスフォートでおこなわれるイベントでこの歌用の衣装をお披露目とのこと。

初めて聞いた「Mr.Wednesday」は、このイントロから哀愁味を引いて
こういう雰囲気を合わせ、HONEY DISHで到達した境地の延長線上に置いたような軽快な曲。
初期の曲とも食い合わせが良さそうだし、離れていたパッセンが戻ってくるきっかけにもなりそうだし、
新たなファンの、彼女たちの入門編としても役に立ちそうな曲。





12/18(金)Girls ROCK【Christmas】!Vol.36(吉祥寺クレッシェンド 18:15~)

2015年12月18日 | アイドル

初めて来る会場。ただし、「駅から出てまっすぐ行って左折して道路を渡る」ですぐ着く。
ガールズバンドが2つ、アイドルグループが2つによる対バンライブ。
アイドルグループの絶叫する60度がデュオである以外みなトリオ編成。
どこも45分の持ち時間。

今回はMUTANT MONSTERが最も見たい対象。
しかしどの出演者も持ち味を十分発揮していて、全編通して満足度が高かった。

*Su凸ko D凹koi(スットコドッコイ)
3ピースバンド。SEが「情熱大陸」のパロディである時点でだいたい芸風は読めた(笑)。
日常的な、しかしどこか離人感のある不思議でコミカルな時間だった。
ゆるいがダラダラしているわけではなく、実はよく練られた印象。
MCが面白く、一見客の自分でも早いうちに世界に引き込まれた。
それはあとで知って驚いた、「みんな音大卒」というあたりに起因するのかも知れない(結果論)。
途中でいきなり始まった、しかし恒例らしい川柳コーナー+7曲だったと思う。

*夢幻レジーナ
Su凸ko D凹koiがフロアを暖めた後の出番。
数日前に見たルーナファクトリーのライブのようなファミリー的な雰囲気で見るのもいいが、
彼女たち自身が異端になるような、こういう対バンライブで見たほうが自分にはグッとくる。
今日も今日とて春野さんが、「男同士の肉体のぶつかり合い(*相撲など)で熱気が満ちて
部屋が結露するのが好きだ」みたいな話をして飛ばしまくっていた(笑)。
持ち時間が長かったのを活用し、11分ほどある「地獄より」を冒頭の朗読込みでフル披露。
メンバー中ではエキセントリックっぽさが少なく見える鈴木あやめさんの、
曲でスイッチが入って狂気を憑依させる感じが強く印象に残った。
全7曲
少女は来たりて
死神
暗い太陽
麗しき凶暴な世界
恋と革命
地獄より
愛しかあげない

*MUTANT MONSTER
一番楽しみだった、姉妹によるギターとベース+血縁のないドラマーによる3ピースバンド。
ドルヲタ的に言うとANNA☆Sの編成に近い。
初見。1曲あたりが短いので全12曲くらいやったはず。
デコラティブな要素がきわめて少なく、無駄をそぎ落として疾走するストロングスタイル。
姉妹が、かけ合い・ユニゾン・ハーモニーでほぼ同等にボーカルを取る。
硬派なイメージでたいへんカッコようござんした。
見て高まり、終演後の物販で最新CDを買ったのだが、アイドル慣れした身には
メンバーの「ドルヲタ相手の不慣れでぎこちない(*失礼な感じでは全然ない)」対応が初々しかった(笑)。

*絶叫する60度
たぶん夏の「盆フェス」で見て以来。
終始激しさをキープしたままで、ステージのメンバー二人もフロアのヲタもすごかった。
トトロやポニョのカバーなども含めたぶん全13曲。
小さいほうのメンバー・もんてろ(フィリピン系なので本名の姓)さんの煽り声はドスが利き、
大きいほうの魁(かい)さんの腹筋は夏に見たときより明らかに仕上がっており、
戦闘的・攻撃的なイメージを強化していた。
とにかく激しいしフィジカル要素が強いライブなのだが、「バイオレンス」な印象は皆無なのが良い。

同ジャンル同士でも微妙に味わいの違う合計4組の組み合わせだったが木に竹を接ぐ感覚はなくて、
どこの世界にもすんなりと入っていけた。







12/16(水)本格音楽女子祭其の十弐(O-EAST 18:00~)

2015年12月16日 | アイドル


広い会場で粒揃いのキャストを愉しめるため、かーなーりー気に入っているアイドルの対バンライブ。
数えてみたら、6回は確実に見に行っている。
今回はチケットを取っておきながら忘れて出かけてしまい、当日券で入場。
このトシになって初めての経験だ(笑)。
でも損をしたとは感じさせない中身であった。

エルフロートの途中から入場。キャストのせいなのか、早い時間からすでに人が多かった。

*葉月
数か月前のこのライブで見て以来。アニメと無関係でもアニソン寄りのロック、
とでも言うタイプの曲調。ビブラートが印象的。全2曲。
来年2月に大阪BIG CATでワンマンとのこと。

*フラップガールズスクール
全4曲。
ステージで見るのは久々。明るく健康的なイメージと、ラウドで激しいサウンドを併せ持つ。
現代アイドルグループ像を凝縮したような雰囲気。
MCでカクテルパーティー効果をネタにするためとはいえ、自分らの来年1月のワンマンの告知を
仲間が妨害したらダメだろうw

*生ハムと焼うどん
持ち時間内でやったのは1曲のみながら、曲に持っていくためのコントがプロセスとして
よく活きていた。ヲタ客をいじり、ステージに上げて世界の一部として使う荒業(笑)。
もっと閉じたネタを連発したほうがさらに濃い笑いを得られるのかも知れないが、
そちらに走らず、ある程度の普遍性を残したままなのは好感が持てる。
今日の出演者中では持ち時間が短いサイドだが、ネタで埋めようとすれば長く感じられるわけで
(ぼーっと過ごす1分はあっという間でも、息を止めての1分は長い)、
時間をうまく使いこなしていると思った。
ベーシックな技だけでも面白いプロレスはできるのだ、というような味わい。

*Luce Twinkle Wink☆
キラーチューン「刹那ハレーション」をトップに持ってきた戦闘モード。
全4曲。
メンバーから、常にエネルギーがバチバチと放たれている感じが見える。
AJアイドルでは、愛乙女★DOLLとルーチェは特に対バンライブで輝くタイプだと思っている。
ゆきのしかこと宇佐美幸乃さんのボーカルが実にストロングになっていて驚く。

*ベイビーレイズJAPAN
おそらく今回の目玉キャスト。12/28にワンマンがあるがゆえの出演だと思われる。
しばらく見ないうちに堂々たる風格をまとっていた。
最初は帽子をかぶっていた高見さんが、激しい動きの邪魔になるため帽子を脱ぎ、
クルッとステージ袖に投じたシーンが絵になっていた。
りお㌧だけソロパートが短い気がした(他のメンバーは少なくとも短歌くらいだとすると、
彼女だけ俳句な長さ)w
全5曲。
「SOK」や「虎虎タイガー!!」「ベイビーレイズ」など序盤~中盤までの3曲は
自分にもなじみがあるもので、つまり今回は対バンライブを強く意識したセットリスト
だったのだろう。
メインボーカル林さんの歌は、実にのびやかで貫禄があった。
「朗々と歌い上げる」という形容がふさわしい。
ミュージカルをベースとしているそうで、それはスケール感にプラスに作用していた。

*アップアップガールズ(仮)
色分けされていないモノトーンの衣装で統一。
見た目の記号感は薄れた代わりに、群としてのパワーはうまく表現されていたと思う。
発狂沸きチューン「アッパーレー」で始まっての全4曲。
来年4月、1年半ぶりにシングルをリリース、目標は「オリコン3位以内」とのこと。
他に6~7月にZeppツアー決定など。脳をウニにして見るにとてもふさわしいステージだった。

*妄想キャリブレーション
このイベントのレギュラーと言ってもいい彼女たち。
日曜に見た代官山でもそうだったが、この時期のステージはすべて元日のワンマンにつながり、
その血肉になる感じなのだろう。ワンマンのグレードを上げるために、出演した
こういうイベントでのステージのグレードも上がるのだから好循環だ。
胡桃沢まひるさんの腹筋のラインは見事だが、双葉苗さんのそれもご立派であった。
全4曲。
悲しみキャリブレーション
初めてだよこんな気持ちにさせてくれたのは恋。
忘れられないクロニクル
おもてなでしこ伝承中

*GEM
今回のもうひとつの目玉だと思われるが、妄キャリの物販への引力に抗えず
いったんロビーへ出てしまったので未見。

*STARMARIE
フロアへ復帰したら彼女たちの出番。3曲聞くことができた。
今回も、これまでのパターンをマイナーチェンジさせる試みがあった。
ふだんよりダーク風味を抑え、明るい成分を強めにしていたように思う。
彼女たちのボーカルは、それだけ突出して強調されるというよりは、
「世界を構築するための、あくまでも一要素」といった位置づけをされているイメージ。
この日のステージは、セットリストの雰囲気もあるが
「前向きで力強い」部分を主に前に出していたのではないだろうか。
木下さん歌うまい。

*放課後プリンセス
1人お休みで7人によるステージ。
ノーSEで「消えて、白雪姫」から始まる全4曲。
以下、
宇宙一のクリスマス
ガチOnly you
ジュリエット ~君を好きな100の理由~

ガチOnly youというフレーズからは、なぜか杉山清貴感をおぼえた(笑)。
このクラスはとにかく安定感・安心感があるのが良い。


この時点でずいぶん夜も更けてきており、放プリが終わった時点で帰路につく人多し。
ただ、平日夜なので仕方ないと思う。

*SpininGReen
まったく知らなかった2人組(←この日メインで出ていたのはデュオで、正確には3人?4人組?)。
モデル活動・バックダンサー・アイドルちゃんへの振り付け・ダンス指導などで
主に活躍している人たち。
名前の通り緑ベースの衣装をまとい、柔軟な体でくるくるとアクロバティックに動き回る。
ダンスのみの曲があったり、残ったドルヲタにはなじみの薄い世界だったはず。
この「本格音楽女子祭」は、典型的なメンツ「だけ」で固めるのではなく、
一風変わったグループを紹介するという場でもある。
その意味では、見る側として新たな引き出しを作れた。
パフォーマンスのプロっぽさに比べ、MCは初々しかった(笑)。

*CANDY GO!GO!
本日のトリ。
ただでさえ精力的に連日連夜ライブをしているのに、来年1月のメジャーデビューに向け、
一週間に十日のペースでライブにさらに邁進中。
正味な話、今回のライブの実質的なメインがベイビーレイズJAPANからの数グループと
いうことに異議のある人はそういないだろう。
実際に、メインのブロックが終わると帰ってしまう人も毎回多い。
それとは別に、長丁場をうまくまとめるイベントのクローザー・終わりよければすべて良し、
を担う役目が「トリ」には期待される。
気のせいかも知れないが、今回は元からいた客の多さもあり、CANDY GO!GO!目当てに来た以外に
「フロアにずっと残っている人」が割と多かった(ような気がする)。
ボクはこの、ずっと残っている人らに漂う、遅い電車に乗り合わせた人同士が
ふとしたことでちょっとした一体感をおぼえるときに似た感覚が好きだったりする(笑)。
全4曲。
神様のイジ悪
Overdrive
JACK
大切なお知らせ

CANDY GO!GO!には毎回野犬やオオカミの群れのような強さを見るのだが、年長組の
安定したパフォーマンス(今さらだけれど、リードをきちんととれるボーカルが
複数いるのは大きい)だけではなく、今回は研修生組の力の底上げ(比較できるほどたくさん
見ていないので、適切な言い方ではないのだが)が目についた。
伊達に一週間に十日ライブをやってないなと。

この企画が2016年もあるのかどうかわからないけれど、少なくともボクにとっては
有意義な、マンスリーのシリーズだった。




12/15ルーナファクトリー主催「ルナファクライブvol.1」(新宿dues19:30~)

2015年12月15日 | アイドル

夢幻レジーナなどを擁する事務所主催、所属するアイドルが一堂に会するアットホームな企画。
前売チケットで完売になったそうだが、ドリンク代込み2500円の中に、2ショットチェキ撮影券1枚が
含まれている。
会場の新宿duesはディスクユニオンへヴィメタル館にある小さなライブハウス。
やや大きめの練習スタジオ、大きなカラオケボックスといった雰囲気。
出演者用の通路といった気の利いたものはないので、演者も客と同じドアから入ってきて、
人で埋まったフロアをかき分けてステージに上がる構造。

当日の感想を。

*成瀬ゆり
こないだまで夢幻レジーナでがんばっていた人。12/12に17歳になったばかり。
全2曲。2曲目の「オトメロマンス」がハードなR&Rでドライブ感がたいへん良かった。
彼女はオーソドックスなほうが本領が発揮できるのかも知れない。

*桜ゆきの
彼女もまた夢幻レジーナの元メンバーであり、さらにHALOPERI Dollの元メンバーでもある。
こういうメンツによるライブであるため、イベントの司会進行をつとめた鈴木あやめさん(夢幻レジーナ)が、
「元メンバーとグループとの間に気まずさはない」と繰り返しネタにしていた(笑)。
全2曲。
1曲目は「プレイバックPart2」、曲は有名だが、山口百恵のリアルタイマー客はどれくらいいただろう。
2曲目の「紅の湖月」が、陰陽座とかあの辺の風味でカッコようござんした。

*HALOPERI Doll(ハロペリドール)
夢幻レジーナのワンマン時にチェキ撮影を担当していた4人組。
ライブは初見。
全4曲。
パワーメタルっぽい印象。ズクズクしたギター。厨二を標榜しているだけあり
それにふさわしくダークだが、生命力にあふれていて健康的だった(笑)。

*夢幻レジーナ
今回のトリ。
全6曲。
死神
暗い太陽
さよならもう戻らない日々
桜狂い、咲くは迷いし
(今回はチェキの枚数でトップをとりたいのでそこんとこよろしく、
とアピールするMC)
夏げっちゅ
愛しかあげない

MCは、
「チェキの枚数が出番の順序にダイレクトに影響したりということはないが、
でもトリの意地やらグループ間のアレやら色々ある」から(意訳)という
ことらしい。
いっぽう、メンバーで唯一ルーナファクトリー所属ではない刻田さんは、
そこらへんにはアウトサイダーでありw、元も子もない話をしていて最高だった。
春野さんはTシャツの下にビキニの水着を着ており、チェキを釣ろうと独断で決めていたが、
マネージャーの若原さんに即刻拒否されていた(笑)。

最近セットリストに加わった「死神」、元は英バンドBudgieの曲
人間椅子もカバーしているこれが、夢幻レジーナに実にマッチしている。
アナログ加減、ぬめりというか、ブレというか、金属でいうと銅や鉛というか。
きっちりくっきりではない、フリーハンドで引いた線のようなところが。
この感覚は夢幻レジーナに対してボクがずっと抱いているイメージでもある。

小さな会場で、おそらくコアファンばかりなので、「すっかり出来上がっている世界だろう、
疎外感ありそうだ」と少し心配だったけれど、いざ始まると全然そんなことはなかった。
さすがに一見さんにはすすめられないが、適度に穴もあってまったりしており、
何より居心地が良かったのがすべてだ。


@JAM MEETS vol.0(代官山UNIT 18:30~)

2015年12月13日 | アイドル

アイドルと、他のジャンルのミュージシャンとの異種格闘技戦的な2マンライブ。
その初回?パイロット版?は、妄想キャリブレーション対岡崎体育。
オープニングアクトであり、全体をナビゲートしていたのはDJダイノジ。
若干お高く感じられた価格設定(当日4500円+D代)のせいか、
宣伝が行き届いていなかったせいか、前売券の伸びはいまいちだったようだが、
いざふたを開ければ妄キャリファンでフロアは埋まっていた。
そして、おそらくそこに居合わせた人の誰もが当初は予想していなかったと思うが、
実にシンプルに楽しく、そして素晴らしいイベントであった。

会場に入ると、すでにDJダイノジファミリーがステージパフォーマンス中。
自分で歌ったり演奏したりするわけではないDJがアイドル対バンに組み込まれているケースが
しばしばあり、でも、これまではどう楽しめばいいのかよくわからなかった。
しかしこのイベントでわかった。

(当日のツイートより↓)
*音圧があってそれだけでも良く感じたし、「悲しみキャリブレーション」→「創世のアクエリオン」では高まった。
音と曲が良ければ単純に楽しいなw これでいいんだなw
ボクはアンチダイノジではないのでw、エアギターも含め素直に楽しゅうござんしたw 

↑何も難しいことなんてないのだな。身を任せ、楽しいことに素直に反応していりゃいいのだ。
ダイノジが芸人であり、空気を作り、掌握するのがうまかったのも大きい。人の好きなものを肯定する、
というのはとてもいい言葉だ。

*ダイノジが終わり岡崎体育。知らなかった彼が大当たり。
外見はアイドルヲタ。音源を全部作り、歌ったり演じたり口パクする芸。
今「お笑いスター誕生」があったら勝てる。「冗談画報」があれば出られる。
1曲目、説明と実況だけの曲でつかみはOK。全7曲40分。面白かった。

↑まったく知らなかった人なのだが、知らないゆえに最初の一撃が強烈きわまりなかった。
見る人に何を提供するかが重要なのであり、その形態・体裁はどうでもいいのだと強く実感した。
シニカルなネタを秘めつつどこか飄々としており、楽曲・ネタひとつあたりの密度が濃かった。
計算しつくされた感じとアドリブとの配合が見事だった。

*トリは妄想キャリブレーション。
いつだって世界にファイティングポーズ
もっとずっとキュンとしたいの
おもてなでしこ伝承中(新曲)
魔法のジュース
幻想恋花火
何故なら私、妄想少女ですの
YOUをちぇっくします!

の全7曲。
アンコールは出演者全員で妄キャリの「Catch Me Kiss Me」。
妄キャリは今まさにツアー中だけあって見事な仕上がり。
当初ボクは、妄キャリがOAでトリがダイノジか岡崎体育だろうと思い込んでおり、
リラックスして臨めたのが良かったのかも知れない。
いざ本編に入ると、妄キャリが堂々たるメインキャストで、よく出ている対バンより曲が多く、
プチ・プチワンマンくらいのボリュームがあった。いやー楽しかった。

↑「これは面白いと思っておかなくちゃいけないんだろうな」みたいな見栄と体裁に
心を惑わされることなどまったくなく、最初から最後まで全出演者がみな面白かった。
ストレートなこの感じは実に久しぶりだ。
見る者としての変な蓄積が一気にリセットされるこういう瞬間に出会えるから、「ライブ」は楽しい。
対バンライブはそこに未知との遭遇や化学変化が加わるから、さらに楽しい。
よくわからないものに対しても、先入観や決めつけをとりあえずうっちゃって、
その瞬間だけのうねりに浸ってみればいいのだ。
心身ともにリフレッシュできた気がする。それほど楽しいライブだった。