2004鈴木亜美コンサートツアーの初日公演を見る。彼女の地元・ハーモニーホール座間からのスタート。
会場周辺はいかにも「地方会場」然としたところで、枯れ草の野焼き臭があたり一面に。
二階は見えなかったものの、一階席はほぼ埋まっている状態。ハロプロと比べると女性客の絶対数は少なく・
比率は高く、ルックスはこちらのほうが上だ(一般人として普通に見られる感じ)と思う。ハッピの人をごく少数
見かけたが、いかにもヲタという感じのファンは目立たず、(コアなファンだとしても見た目は)普通の人が多い。
妙に新鮮だ(笑)。さすがに地元というだけあり、明らかに鈴木亜美の身内・友人関係とおぼしき人々がちょくちょく。
俺はこれまで彼女に特に何の思い入れもなく、シングル曲しか知らない状態で見に行った(自宅から近いので一度
見てみるか、くらいの気持ちでチケットを取った)のだが、初めてきちんと接した彼女のステージは、予想をはるかに
超えて楽しかった。バックが3ピース+キーボード2、コーラス1の生バンドというのもそれをアシストしていたと思う。
ステージ構成は大まかに分けて、男女二人ずつのダンサーを従えた、クリスティーナ・アギレラやブリトニー・
スピアーズ的なダンス重視面、松田聖子チックなドレスでしっとり歌う面、そして多くの人がイメージしている
鈴木亜美(むしろ「あみ」か)の面、という三つに区切られていた。以上に挙げた順の大きな流れがあり、それが
さらに入り交じったりして進む。序盤のほとんどはこれでもかというダンサブルな展開(玉置成実のむやみに
激しい振り付け的)で、40分を過ぎる頃までMCが入らず、客席になんとなくとまどいがあるようだった。
俺もそれを感じ、「なまじアーティスティックに覚醒してしまった者が陥る肥大した自我の罠」なステージに
終始してしまう危惧を持ったのだが、これは杞憂で、進行とともに少しずつ軌道修正し、最後のブロック~アンコールに
至っては、場内のムードはすっかり彼女のペースに乗せられていた。衣装替えの回数が多く、そのたびにステージの
流れがブツ切りにされてしまいがちだったのが唯一の欠点だが、鈴木亜美は一切危なっかしいところがなく、
非常に安定したステージングを見せてくれたのが予想外であり、またそれが嬉しかった。改良品種たる堀北真希を
原種に戻したようなルックスの鈴木亜美は、何というのかこう、「アレだけひどい目を見てきたんだから怖いものは
そうありゃしない」という空気を漂わせており、それが余裕になっているのだろう。彼女は美声ではないので、
いわゆる典型的ディーヴァ系歌唱力を目指すには厳しいものがあるが、明らかに昔より声の伸びや艶がアップしており、
これこそが雌伏期間中のトレーニングの成果なのだと思う。彼女の持ち歌は打ち込み色が濃く、曲調も健全?な
感じのものが多い。そんな中、強いて言えばやさぐれ系に属する「all night long」で始まる、この系統の曲を
集めたブロックは、ハードロックチックなバンドサウンドと相まって今回一番気に入った箇所である。カッコ良かった。
結論。鈴木亜美なかなかやるな、という印象が強く残るコンサートだった。
通常、バックバンドの衣装は揃いの黒Tシャツ(ツアーグッズ)だったりするものだが、今回のバンドの衣装は
蝶野の入場コスチュームみたいというか、ダイレンジャーのシャダムとザイドスみたいというか、留め具のたくさん
付いたノースリーブの黒いロングコートで、不必要にカッコ良かったことも付記しておく。二人いたキーボードのうち、
変なカツラで目立っていたのはなんとこの人。
会場周辺はいかにも「地方会場」然としたところで、枯れ草の野焼き臭があたり一面に。
二階は見えなかったものの、一階席はほぼ埋まっている状態。ハロプロと比べると女性客の絶対数は少なく・
比率は高く、ルックスはこちらのほうが上だ(一般人として普通に見られる感じ)と思う。ハッピの人をごく少数
見かけたが、いかにもヲタという感じのファンは目立たず、(コアなファンだとしても見た目は)普通の人が多い。
妙に新鮮だ(笑)。さすがに地元というだけあり、明らかに鈴木亜美の身内・友人関係とおぼしき人々がちょくちょく。
俺はこれまで彼女に特に何の思い入れもなく、シングル曲しか知らない状態で見に行った(自宅から近いので一度
見てみるか、くらいの気持ちでチケットを取った)のだが、初めてきちんと接した彼女のステージは、予想をはるかに
超えて楽しかった。バックが3ピース+キーボード2、コーラス1の生バンドというのもそれをアシストしていたと思う。
ステージ構成は大まかに分けて、男女二人ずつのダンサーを従えた、クリスティーナ・アギレラやブリトニー・
スピアーズ的なダンス重視面、松田聖子チックなドレスでしっとり歌う面、そして多くの人がイメージしている
鈴木亜美(むしろ「あみ」か)の面、という三つに区切られていた。以上に挙げた順の大きな流れがあり、それが
さらに入り交じったりして進む。序盤のほとんどはこれでもかというダンサブルな展開(玉置成実のむやみに
激しい振り付け的)で、40分を過ぎる頃までMCが入らず、客席になんとなくとまどいがあるようだった。
俺もそれを感じ、「なまじアーティスティックに覚醒してしまった者が陥る肥大した自我の罠」なステージに
終始してしまう危惧を持ったのだが、これは杞憂で、進行とともに少しずつ軌道修正し、最後のブロック~アンコールに
至っては、場内のムードはすっかり彼女のペースに乗せられていた。衣装替えの回数が多く、そのたびにステージの
流れがブツ切りにされてしまいがちだったのが唯一の欠点だが、鈴木亜美は一切危なっかしいところがなく、
非常に安定したステージングを見せてくれたのが予想外であり、またそれが嬉しかった。改良品種たる堀北真希を
原種に戻したようなルックスの鈴木亜美は、何というのかこう、「アレだけひどい目を見てきたんだから怖いものは
そうありゃしない」という空気を漂わせており、それが余裕になっているのだろう。彼女は美声ではないので、
いわゆる典型的ディーヴァ系歌唱力を目指すには厳しいものがあるが、明らかに昔より声の伸びや艶がアップしており、
これこそが雌伏期間中のトレーニングの成果なのだと思う。彼女の持ち歌は打ち込み色が濃く、曲調も健全?な
感じのものが多い。そんな中、強いて言えばやさぐれ系に属する「all night long」で始まる、この系統の曲を
集めたブロックは、ハードロックチックなバンドサウンドと相まって今回一番気に入った箇所である。カッコ良かった。
結論。鈴木亜美なかなかやるな、という印象が強く残るコンサートだった。
通常、バックバンドの衣装は揃いの黒Tシャツ(ツアーグッズ)だったりするものだが、今回のバンドの衣装は
蝶野の入場コスチュームみたいというか、ダイレンジャーのシャダムとザイドスみたいというか、留め具のたくさん
付いたノースリーブの黒いロングコートで、不必要にカッコ良かったことも付記しておく。二人いたキーボードのうち、
変なカツラで目立っていたのはなんとこの人。