monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

個人的な範囲以外での画像の無断使用を禁じます。
 



先日の台風19号では各地に大きな被害をもたらしましたが、鉄道もかなり深刻なダメージを受けてしまいました。その被災路線の一つに東北本線があり、たとえば普段撮影対象としてお馴染みの5087レは北海道から東北線経由で関西へ至る列車であり、長期運休を余儀なくされています。その他各地で被災している箇所が多く、各路線の一日も早い復帰を願うばかりです。

この東北本線を通る列車の一つにカシオペア紀行がありますが、今週末運行分(盛岡行)は現行の経路では運行は困難とみられます。せっかく運転が予定されていますが、経路変更で走るのか、運休となるのかどうなるのでしょうか。そんなカシオペア紀行を9月の遠征で撮影していました。

石巻線貨物を撮影後、レンタカーを古川で返却すると、東北本線で盛岡へ。営業時間すれすれで駅レンタカーへ飛び込みます。往復の列車の運賃・料金が割引となる恩恵を受けるため、数あるレンタカーの中から駅レンタカーを利用する事にしました。

車を手に入れるとまずは空腹を満たすべく車を走らせ、地元の回転寿司屋でうまい海鮮ネタを堪能し、日帰り温泉施設で疲れと汗を落とします。
22時ごろになってようやく体勢が整い、八戸へ向けて北上。時間はたっぷりあるため高速道路は使用せず、国道4号をひたすら北上します。途中睡魔休憩をはさみ、3時間ほどで前回訪問した際に豪雨で列車が来なかった因縁の踏切に到着。この日は81号機で上野を出発したという情報があり撮影者が集まりそうなものですが、天気は良くない予報であ先客などありません。それでも念のため現地でそのままマルヨして朝を迎える事にしました。

徐々に空は明けてきますが、太陽の方角には雲が横たわり、全く日の光が差し込まない状態。前回の運休よりははるかにましですが、順光写真を望むことは困難であることは既に確定したようなものです。それでもなかなか撮影に来れない所でもあり、明るく撮れるD7200一本に絞って準備を開始。前走りの貨物で構図確認し本番に備えますが、機関車の車長やパンタの配置が全く異なるため切り位置の参考にはいまいちな存在です。
結局露出のないまま他の撮影者も現れず、7時前の通過時間となり、列車登場。81号機でしたが、色がくすんでせっかくの色合いが台無しです。何とか露出を上げて捕獲し、2年前の最低限のリベンジは果たせましたが、満足には程遠い結果でした(TOP)。

回送列車がこのあたりに折返してくるまでは5時間近くあり、激VでHM付を仕留める事が出来ればのんびりと過ごすつもりでした。しかし気持ちが満ち足りないため、タイとは承知で追っかけを選択。みちのく有料道路でショートカットして2発目を試みます。8時50分ごろ終着の20分遅いスジを想定していたためギリギリ間に合うかと思いましたが、ペースカーにも阻まれ我慢の追っかけを強いられたこともあり、現地へ到着すると撮影者より「今通過したよ」との言葉。1時間半かけた追っかけがパーになりましたが、八戸界隈でウジウジしているよりは遥かにマシであったと気を取り直して引き返し、回送1発目の目的地へ向かいました。

1発目は乙供近くのS字カーブ。晴れれば順光です。地図を頼りにアプローチを試みますが、撮影対象がほとんどないためか道が自然に還っていました。どう近づいていいものか難儀します。撮影者は3名ほど先着している姿があり、場所が間違っているわけではないようでしたが、なかなかたどり着けません。時間が迫って来ており強引に藪漕ぎを行い何とかポジションにたどりつけましたが、汗まみれで肩の息。アプローチに手間取ったため何とか準備を整えるや否や列車通過となりました。良い感じのS字で軽く身をくねらせながらの通過し、晴れればいい感じになったことでしょう。今回も81号機の色合いを出すことは出来ませんでした。

急いで撤収すると追いかけます。細かな停車がいくつかあるため、金田一温泉あたりでもう1発とも考えましたが、大事を取って好摩手前のストレートまで先行します。しかしこれでも時間の余裕はあまりありませんでした。google mapでロケハンしておいたあたりに到着するもしっくりこず。かといって場所を変える時間的余裕もなく撮れる範囲で妥協します。この時だけは太陽が急に見方をしてくれ、通過直前に陽が射してきましたが、準備に余裕がなく露出や感度をきっちり合わせる前にやって来てしまいました。余裕があればもう少し被写体深度を深く調整していたと思いますが、微調整できぬままとりあえずシャッターを切った感じです。私好みの編成深くまでピンが合う意写真とはなりませんでした。


さらに盛岡での長時間停車中に追い越して、順光となる日詰周辺へ。地図ロケハンではどこからでも撮れそうな感じですが、実際現地へ行ってみると制約が多くアングルが確保できたのは数か所回ったうちいの一か所だけ。立ち位置がタイトですが、時間が迫ってきたのでこの地で妥協とします。すると他に2名撮影者が現れました。この界隈では有名地なのかもしれません。前走りの貨物が通過すると、この貨物を日詰で待避していた回送列車がやって来ました。引き続いての陽射しを期待しましたが、時折太陽は顔を出していたのですが、列車通過時には再び雲の中へ隠れてしまいました。


この撮影で今回遠征の締めとなり、少し南下してレンタを新花巻駅へ返却。新幹線を乗り継いで帰宅となりました。
今回遠征の本命列車でしたが、今回は釜もアタリで撮影もできたものの、かなり不完全燃焼な結果となってしまいました。

2019.09.15. 9011レ/回9010レ
Nikon D700 AiAF NIKKOR ED 70-200mm/2.8D
Nikon D7200 AiAF NIKKOR ED 70-200mm/2.8D

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コメント
 
 
 
Unknown (レイルファンにっしー)
2019-10-30 21:39:53
monさんこんばんは。

パーイチ81のカシオペア追っかけ遠征お疲れでした。コマ数稼げましたね。・・・記事には、なかなかローピンの色がキレイに出ないお悩みがありましたが、実は私も同感です。

ド順光でも、ピンクどころか交流機よりも真っ赤っ赤になったり、顔とサイドの色の差が歴然としてしまったり、頭を悩ませます。・・・色が出にくい同じ悩みはトワ釜でも感じますが・・・。

とは言え、こんなのが年に何回も見られる東日本はいいですね。我々の住んでるエリアからすれば、関東鉄ちゃんの人たちが羨ましいです。
 
 
 
レイルファンにっしーさん (mon)
2019-10-31 01:26:17
こんばんは。

青森から花巻まで追いかけて3発なのでなかなか広域な追っかけになってしまいました。今度は、奥羽・羽越で追いかけてみたいですね。
日本海を撮っているころはあまり色の出方が気になることはなかったのですが、81号機はなんだか苦手です。

なんだかんだ言っても1年に20回程度はパーイチ+カシオペア走っていますからせいぜい北びわこ号ぐらいしかない関西よりははるかに被写体に恵まれていますね。実はSLも東のほうが充実していますし。
 
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