monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

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カシオペア紀行と回送列車の間の時間で、以前より気になっていた南部縦貫鉄道の旧七戸駅を訪問してきました。高校生の頃に訪問できぬまま廃線となってしまい、乗りに行けずに当時とても悲しい思いをした路線です。廃線前に簡易書留で硬券や出札補充券などを購入してせめてもの慰めにしたのですが、大事にコレクションアルバムにしまっていた切符は、先日の引越しで久しぶりに出した際に確認してみると経年劣化で一部茶色に変色(皮脂の影響?)して再び悲しい思いをすることになりました。

春と秋の年2回程度レールバスの動態保存運転や撮影会をされており、参加したいのですが距離的な問題が大きく、近くを通ることはあっても、これまで現地を訪問する事はできませんでした。HPによると、日曜日は見学者に駅構内を解放しているとのこと。10時のオープンまで近くの道の駅で時間をつぶし、訪問しました。

改札と駅事務所が入る建物は今も現役の南部縦貫鉄道(バス・タクシー部門)の建物として現役(?)の様子。向かって右側の鉄道施設であった部分が開放されていました。



待合室はミニミュージアム仕立てに展示品が並んでおり、出札口には係の方が一人おられます。


機関庫は耐震構造の問題で関係者以外立ち入れないので、外から覗く形での見学となる旨を説明され、了承する事で案内してもらえます。趣のある車庫ですが、たしかに地震には弱そうな作りです。でもこれが当時の姿であり、中をゆっくりできない点は残念ですが、このままの形で保存されることは大歓迎です。小坂レールパークの車庫も似たり寄ったりに感じますが、立ち入る事が出来たので、あちらは耐震構造を満たしているようです。
南部縦貫鉄道の代名詞であるレールバスだけでなく、ディーゼル機関車も動く状態で保存されています。


案内の方(この方は地元の方でした)によると、現在構内は市の所有となっているそうで、市は観光資源として認知するようになりある程度補助が出ているようですが、なかなか地元民の関心は薄く、関東など遠くに住む有志が中心になってここまで私財もはたいて維持管理・運営されているとの事。この日も関東から有志の方がやって来て色々作業をされていました。運転会をするにも、かつて運転士だった方々に謝礼が発生するようで、展示運転日を増やすこともままならないように感じました。
車庫の外から内部を撮影していると、有志の方の一人から、「中に入れなくててすいません」と声をかけられました。その方によると、屋根つき屋外展示可能な設備を撮影するために現在準備中との事で、そうなればいつでもレールバスを見る事が出来るようになりそうです。ただ、屋外展示となれば、屋根があったとしても車両の痛みが早く進んでしまうのではないかと心配です。

車庫に入れないため、構内を見て回ります。駅名票は現役そのままにホームに鎮座しており、広い構内にはレールも複数敷いてある状態。今にも列車が来そうな雰囲気が漂っています。


駅舎を構内側から撮影。


待合室には、当時の乗り換え(野辺地)時刻表がそのまま残っていました。ここも小坂レールパークそっくりです。


窓口の係の方と話し込んでいるうちに時間が合っという間に過ぎて、カシオペア紀行回送の撮影に行かなければならない時刻になってしまいました。
今度は車庫の外へレールバスが出てくる機会に再訪する事を心に決め、茶色に変色してしまったコレクションの代わりにするべく硬券切符を数枚購入して旧七戸駅を後にしました。

2019.09.15. 南部縦貫鉄道 旧七戸駅
Nikon D7200 AiAF NIKKOR ED 70-200mm/2.8D

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