
この日3本目はさらに北上して2橋へ。1日で3本も旧客SLが撮れるのは日本でここしかありません。
最終アプローチを少し迷いましたが、すぐに場所が分かり橋の袂に車を停めます。少し時間があるので、電車を撮影すべく、橋を見上げる角度でスタンバイ。背後の道路橋をどう隠すか腐心している間に、時間の目測を誤った事もあり、仮置きの状況で列車通過となってしまいました。ノーファインダーで適当にシャッターを切ったので、橋の構造物に先頭が引っかかってしまいました。こちらではありふれた近鉄車輛なので撮り逃がしたショックはそれほど大きくならずに済みました。これがズームカーだったら…。そんな1枚ですが、天気とロケーションに免じて、トリミングで採用です。

ただ、近鉄の車輛だなどと残念がっていますが、本日より施行される減便ダイヤ変更は非常に気になります。14往復が9往復半とかなり減っており、走らせるほど儲からないという事を示しています。減便→乗客減少の悪循環に陥ってしまう事はこれまでの例で目に見えており、経営が大変心配です。聞くところによると、SLでの利益が大半を占めているという背景もあるようですが…。往年の私鉄看板特急が短編成でのんびり茶畑の中を走る姿もなかなかいいのですけどね。
普通列車が通過すると、坂を登って線路際へ。鉄橋を渡り緩やかにカーブしてきたところを、茶畑と線路の間から今回初の被りつきで狙います。列車をしっかり引き付けると背後の木と車体で道路橋が隠れてくれます。ここには数名の撮影者が集まり、思い思いの角度から列車を狙います。側面には十分日が当たりますが、東向きになる線形のため顔面には日は当たりません。それでも、その形状からボイラー正面以外には多少陽が入ってくれました。今回は他の撮影者との兼ね合いがあり、手前へ出て広角で引き付ける事が叶いませんでした。望遠80mmでのインカーブ被りつきのため、それ程躍動感は出ませんでした。ただ煙に関しては、少し巻いてしまい側面がけむたくなっていますが、思った以上に出てくれてまずまずでした。旧客6両のSL被りつき。現代でもまだ走ってくれていて、撮影可能である事がうれしいですね。現代の人工構造物がほぼ写っていないこの写真だけなら50年前の景色と言っても通るかもしれません。
2014.03.22. 青部 - 崎平 101レ他
Nikon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D
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私もGW~夏場は訪れる機会が多いですが、SLはともかく、定期鈍行の大幅減便は地元民の皆さんには頭が痛いですが、せっかくの名物電車たちも、ずさんなメンテで傷みが目立ち、厳しい経営状態が浮き彫りです。
旧型客車も状態はあまりよくありませんが、この鉄道ならではの長い編成は魅力的だし、機関車共々末長く走ってほしいですね。
私は、撮影としては初訪問でしたが、SLが走るにふさわしいのんびりした雰囲気でもっと撮影したいという気分になりました。また、千頭で停車中の列車を間近に見ましたが、油の染み込んだ匂いがなんともいい感じで、乗りたくもなりましたね。
通いたいですが、関西からはやはり遠いですね。
また確かにおっしゃる通り、蒸気機関車を含め、ピカピカとは言い難い状況で、使い込まれたから以上に痛みが目立ち、外装などくたびれが激しいですね。これも経営難のためかなと思います。
私も微力ながら切符を買ったりしましたが、なんとか盛り返して欲しいですね。