6170レを撮った後のターゲットは日本海となるのですが、この時間からなら、敦賀界隈まで迎えに行くことも可能です。しかし、すでに京都から出てきて3時間、眠た目で敦賀までの運転に乗り気にはなれませんでした。撮影地としても新疋田か近江中庄は何度も行っており、新鮮味がなく、鳩原俯瞰に挑戦するには時間が足りませんでした。
また、最近、いろいろな方の作品を見せていただく機会が増え、車両ドカンの写真一辺倒は卒業しないといけないなと感じています。かといって、ネタになれば車両中心に撮りたくなるもので、なかなか修行する機会がありません。この日のような、「せっかく来たのに、帰るには早すぎるしもう少しとりたいが、特に何もない」という日は練習にうってつけです。
狙いを日本海として、風景の中の列車として撮る事を考えて移動開始しました。
といっても、急に思いついてもすぐにいい案が思い浮かぶわけもなく、とりあえず湖岸を守山まで戻り、琵琶湖大橋を渡ります。その道中で浮かんだのは、鵜川の棚田と絡めてみようかという事だけでした。鵜川には、昨年の田植え前に水鏡狙いで来て以来で四季の表情はまだまだ撮れていません。穂が付き始めた青田の棚田をメインに撮影してみる事にしました。
途中で朝食を摂ったりしていたため、鵜川に着いたのは日本海通過20分ほど前でした。定番位置で2名ほど構えておられます。棚田と稲を強調して撮れる位置はないかと少しうろうろしてみましたが、時間もなく、結局は定番の中からアングルを探すことになってしまいました。
列車は全体を必ず写し込むことをポリーシーにやってきたので、車両の一部切り取りはしない方針とします。
築堤と、棚田の石垣をシンメトリーの構図に似せてハの字に配置してみます。この位置からでは、線路際まで稲が植わっている場所はなく、どうしても一部畑が入ってしまいます。その作物が意外に背が高く、位置を選ばないと枝葉が線路にかかってきてしまいます。たまたま農作業をされている方がおられましたので、小さく入っていただく事にしました。空は曇り空で白っぽくなっているためカット。背景は稲よりもやや緑の山肌一色にしました。稲の緑は若々しく映えていますが、畑の緑が何となくくすんで良くないですね。棚田の石垣がわかるように撮ったのですが、「棚田」とわかりやすくするには線路をくぐって斜面の上から撮り下ろした方がよいかも知れません。
曇りであったため、釜の顔はそれほど暗くならずに済みました。
結局、平凡な鵜川の写真に終わりましたが、これからも色々考えることを楽しみながら、撮っていきたいと思います。
2011.07.23 9:12 近江高島 - 北小松 4002レ
Nikon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D
追記:
2週間後、違う角度で鵜川の日本海を撮りたくなり出かけましたが、結局いいアングルが見つからずに前回よりも引いた構図で撮ってきました。田んぼをなるべく広く入れたかったので、車両が来ない右端の家はあえて入れてみました。集落として2~3軒入れられれば良かったのですが、無理でした。棚田な様子は稲の高さが段々になっているのでよくわかります。暑い日が続いていましたので、2週間で穂がだいぶ色づき始めていました。
2011.08.07 9:12 近江高島 - 北小松 4002レ
Nikon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D
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緑の美しい棚田を行く ブルートレイン日本海 実にいい雰囲気ですね。8月2日所要で関西におりまして、日本海を撮り損ねました。(涙)しかし、どういうわけか この日はサンライズ、SRCが昼間走行というハプニングに山崎で出会えまして撮影することが出来、宮崎へのいい土産になりました。
久しぶりに関西での撮影を楽しまれたようでよかったですね。かつてのホームグランドで遅れサンライズとSRCに遭遇したのですね。
天理臨は撮影されたのですか?
それをきれいに撮影されていると思います。かっちりと編成もおさまり、さらに田んぼと農家の方が入っていることで、状況がよくわかります。
棚田を強調しようと思うと、ここよりもう少し北小松よりの方がいいかもしれませんね。ただ、編成は切れますが。
棚田を上から撮影すると、いくら曇っていても逆光ですので、難しいですよ。
日本海通過後に獣ゲートあたりまで上がり、そこから北へ獣フェンス沿いに沢1本ぶん北上して辺りを見回してきましたがなかなか気に入ったアングルは見つかりませんでした。もっと山に登った方が良いのかもしれません。時間があるときにじっくり探してみます。日が変わればまた景色も変わってくるのではないかと思います。