ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

ピアニストを二度笑え~山下洋輔

2015-07-14 05:05:05 | 本の少し
ピアニストを二度笑え! (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

ピアニスト続きで、山下洋輔さんの本。

こちらも、世界のあちらこちらを演奏旅行に・・・。

でも、もう大ベテランであるからなのか、
演奏についてはこれっぽっちも、出てこない。

あるのは、終演後の打ち上げとか、旅先でのハチャメチャでのハシャギよう。

ミージシャンとうのは、日頃から何でも遊びに変えてしまう。
仲間のタモリが演る「森繁久彌の物真似」とか、あの人は普通に喋っていても
すべてそれが有難い人生訓に聞こえると・・・


「それでね、まあ、わたしが、こう、交叉点で立ち止って入るんだねえ。
秋風が吹いていてねえ。落ち葉が転がっていくのを見ている内に、
いつの間にか信号が青になる。すると、人々がいっせいに道路を渡りはじめるんだねえ」
当たり前の話が、実に有難い話に聴こえる・・・と。

音に敏感というか、ジャズ面特有のアドリブ大好き人間からか。

いずれにしても、舞台と同じように前に出て、自分のおもしろいことをご披露
客席よりも、仲間うちを普段から意識しての行動。

おもしろいが、四六時中、休む暇がないのが、難。

狂騒、のジャズ・ツアーの一部始終を紹介。


山下洋輔でなければ、場末の酒場で呑んだくれて気勢をあげてる
ご一行さんと、なんら変わりはないんですが・・・・・。


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