ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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九雀の「青菜」・最高~第502回田辺寄席

2009-07-19 00:57:09 | 田辺寄席
502回目の新・じっくりたっぷりの会・・・・九雀の段・・・・




開口0番・・・・・・・・・・・・「ろ」・・「六代目松鶴」

文太さん、入門した昭和46年は、四天王全盛の時代。
各師匠、それぞれの個性があった。

着物では・・・・・
松鶴は、黒紋付。米朝は、大島や結城などの紬。
春団治は色紋付。小文枝は縞や小紋。

ネタでは・・・・・
松鶴は、「らくだ」、「一人酒盛り」。米朝は、「地獄八景」。
春団治は「高尾」に「皿屋敷」。小文枝は「子ほめ」、「「つる」に「十徳」
(まあこれは、洒落で、やはり「悋気の独楽」「稽古屋」、「天神山」)

六代目、亡くなられてもう23年か。
一番芸人さんらしい、噺家で、酒は弱かったらしいが
酒にまつわる、エピソードは豊富。

「松鶴だぁ」という声で、ミナミノ街を歩かれる姿、
見ておきたかったですな。


一、桂さん都・・・・・・・・・・・・・・・・「ろくろっ首」

師匠都丸が、塩鯛を襲名。それに伴い一門の弟子も襲名します。

私は鯛蔵。この人東京ヘ行き、最後は祈祷師なったとか。
兄弟子の都んぼは、米紫で、これは塩鯛の前の名なので、
後は塩鯛襲名。私は、祈祷師、えらい違いでっせ。

ちなみに、弟弟子のとま都は、小鯛、かわいいですな。

噺は、都丸一門、ざこば一門得意の「ろくろっ首」
楽しくて、勢いあって、前半は延陽伯みたいで、
前座には、都合の良いネタですな。

最初の晩、夏だけに首が伸びる怖ろしさでの涼しさ
もうちょい欲しかったですけど。、

来年の襲名をひかえ、一層の精進を期待ですな。


二、桂九雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・「あくびの稽古」

九雀さん自身も、多くの習いごとを・・・。
クラリネットは、腱鞘炎になって残念。
ペン習字は、それなりに上手になりかけたら、パソコンの時代に。
英会話は、師匠の枝雀がはまり、一緒に習う。
我が国で最初に英語落語をしたのは、枝雀と言われていますが
最初の会で前座に上ったのは、実は私。
私の方が、15分早く、英語落語を最初に公演致しました。
これも、師匠が亡くなられて自然消滅・・・。

あくびの稽古、これも従来のあくびの稽古ではなく。
九雀版あくびの稽古・

落語を聴きに行っておもしろくなく、でるあくび。
寺を習いに行って、飽きてでるあくび。など色々。

現代版、あくび・・・麻生総理のコメントにはツッコミにも飽き
この頃は・・・ああーと・・あくびがでますな。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・「祝いのし」

春団治師匠とは違って、文太師匠の「祝いのし」お見事。
やはり、上手い。

でも、途中で暑くなったとかで、汗だくだく。
思わず扇子で扇いでしまったが、
頭がぼーっとして、多少入れ替ったりして、えらいすいませんと。

オチは「よう、覚えてきたな、5円やろうか。」に
「甲斐がおましたわ」


四、旭堂南青・・・・・・・・・・・・・・・・「雷電の初相撲」

若い講談師・・まだ30前か。
まず、肩をはらずに聞いてください。
講談も、あくまで大衆芸能のひとつ、難しいこと一切ありません。

噺は、雷電の入門からはじまる。
最後の初相撲の一番はやはり力が入る。
内容もわかり易く、若々しいて好感。

まあ、講談、笑いの少ない落語か、
太閤記とかの戦記物のイメージがあるので難しく思ってしまうが
内容もわかり易く、田辺寄席でも、出番を増やし。
講談の楽しさ、紹介してもらいたい。

岸和田でも、かじやま亭と毎月20日に旭堂一門会がある様なので
休み日にあえば、一度覗きたくなりましたな。


五、桂九雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」

最高の「青菜」でおました。

新じっくり、たっぷりの二席のトリに、季節柄と言えども
「青菜」思いの外、軽いなと・・でも今日の噺を聞いて納得の一席。

おもしろい、そして品があり、九雀さんの人柄の良さが
、主人公の植木屋と旦那に現れている。
ドタバタ劇でありながら、長屋に多少の涼風が吹く。

全編クスグリがいっぱい、科白もすべて変わっているが、
なんら、抵抗、違和感はない。

九雀さんの「青菜」として、完成度、完熟度100%。
この夏、早めに御賞味あれですな。






第502回・田辺寄席
新・じっくりたっぷりの会・・・・九雀の段・・・・
2009年7月18日(土)午後18;00開演
大阪市立阿倍野青年センター

一、桂さん都・・・・・・・・・・・・・・・・「ろくろっ首」
二、桂九雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・「あくびの稽古」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・「祝いのし」
仲入り
四、旭堂南青・・・・・・・・・・・・・・・・「雷電の初相撲」
五、桂九雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」

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