ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第632回・田辺寄席~笑福亭鶴二の段

2013-02-18 23:20:52 | 笑福亭鶴二

田辺寄席の雰囲気、よろしいな。


今日は、田辺寄席に、鶴二さん登場。

良かったですな、鶴二さんの二席、そして初めてののんきさん。


開口0番、桂文太・・・・・・・・・・「ふ」の巻・「文也、文鹿、小枝」

今のご三人ではなく、三枝さんの前におられた小文枝さんのお弟子さん達。

三人とも廃業されたみたいだが、その当時小文枝師匠の稽古は厳しかったらしく、
訛りがあるとか、噺家に向いてないとかで、二年半ぐらいでやめられたとか・・・。

その後、入った三枝さんがヤングオーオーで、八方、小染、きん枝、文珍の四人が
パンダでフィバー・・・今の活躍の基礎を築いたのだが、
三人の内一人でも残っていたら、パンダのメンバーも替っていただろうし、
今のタレント性、落語界での地位も変わっていたのでは・・・と。

「継続は力なり」と、よく言われますが、幾つ何十になってもできる噺家稼業にとっては、
辞めずに、そして長生きが一番の成功への道でおますな・・・。


一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・「狸賽」

愉しさが伝わらない「狸賽」。

スリルはあるが、儲かった時の嬉しさでやるのがバクチ。
智六さん、三度連続で思いの目が出て、総ドリやったら、
もっと喜んでもらわんと・・・・・・。

スリルでいうと、出す目を言うところで、間違るんと違うかと、
案外、こちら側では、ヒヤヒヤ。

ガサイレに怯えているのか、何とも落ち着かん「狸賽」でおました。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「宿替え」

釘を打ちつけるとこから、始まり・・、

女房に怒られて向かいの家へ、そして隣の家へ行って
嫁さんとの馴れ初めを一段、語る。

そのたのしさ、落語の楽しさ、満載。

いつにも増して自由奔放に、気楽に遊ぶ鶴二さんの「宿替え」。
これも十八番入りで、おまっせ・・・。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「千早振る」

これまった、文太さんらしい「千早振る」。

今まで、風喬さん、吉坊さん、銀瓶さん、阿か枝さん、花丸さん、
染弥さん、梅團治さん、そして鶴志さんで聴いてきたが、
演者によって、微妙に違いがある。
それほど、色んな味付けがし易い噺なんでしょうか。

まあ、答える人のスタンスなんでしょうが。

解らないなりに、なんとか辻褄を合わせようとして四苦八苦、
最後の「みずくぐるとは」と、そこまでたどり着いた安堵感が
こちらまで伝わってくる。

他の、百人一首での。パロディ版って、ないんでしょうか~ね。



四、明石家のんき・・・・・・・・・・「ふたなり」

明石家、田辺寄席、初登場とか・・・。
のんきさんも、私にとっても初めての出会い。

今日は、和泉中央のワンコイン寄席との掛け持ちだったが、
なんと寝坊して、ワンコイン寄席には、ギリギリの入り。
でも、頭のセット、お決まりのリーゼントは、ばっちり。

のんきさん曰く、明石家には年季明けがなく、さんまも、のんきも
今でも、修行中の身とか、松之助師匠の「さんま」襲名のハナシとか
楽しいマクラでスタート。

噺は「ふたなり」、近頃は「書置き違い」とか、「栴檀のの森」とかの
演題で演じられることが多いらしいが・・・・。

見た目とは違い、噺っぷりはなかなかのもの・・・。
私の大好きな松之助師匠の息子さんだけに、似ているフレーズが随所に・・
それが、嬉しい。

噺の途中で、ちょっと説明をと、他のハナシを挟みこむ。
ああ、昔の松之助仕師匠もこんなんだったと、懐かしい。

小拍子、叩いて「フンフン、あんた、の思うていることは、こういう事や」・・
「実は、小拍子叩くと、何でも解るんでっせ」、
客席を指さしてそこの男の方、「早く、終われと」
次の方、「おもろない落語やなぁ」
女の方、「すごい、頭やな」・・・・・・・・と。

ちょっとした、客との会話、松之助師匠の得意技でしたな。

初めての出会いで、何とも言えない雰囲気、お気に入りでおます。

思わず終演後、珍しく、色紙にサイン頂戴してしまいましたで。


五、笑福亭鶴二、・・・・・・・・・・・「口入屋」

やっぱり、よろしおましたな、久々の「口入屋」。

番頭の「ドガチャガ」、今なら、セクハラ、パワハラで訴えられるところですが、
あのおなごしの「お針」「芸事」「書」「お茶」に「お花」と
スーパーぶりには、びっくりでおますな。

でも、膳棚をかかげる仕草、鶴二さんの手の綺麗さには、いつも感心。

「稽古屋」「紙屑屋」「口入屋」の、この鶴二さんの三屋は、
いつ聴いても、何度聴いても、よろしおまっせ。


第632回・田辺寄席、如月、夜席
~新・じっくりたっぷりの会・笑福亭鶴二の段
2013年2月16日(土)午後6:00開演
桃ヶ池公園市民活動センター


開口0番、桂文太・・・・・・・・・・「ふ」の巻・「文也、文鹿、小枝」
一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・「狸賽」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「宿替え」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「千早振る」
仲入り
四、明石家のんき・・・・・・・・・・「ふたなり」
五、笑福亭鶴二、・・・・・・・・・・・「口入屋」

13-7-31

打上げは、JR南田辺のスタンド旭へ。


きずしのおからまぶし。


イカと筍の木の芽和え。


今日の落語を聴いて鶴二ファンに・・・
杵村さんと、石田さんご夫妻、そして鶴二さん。


いつもの、鶴二ファンさん。




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