ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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七回忌追福・六代目松喬リスペクト兄弟会

2019-05-06 17:15:25 | 笑福亭松喬一門



七回忌追福・六代目松喬リスペクト兄弟会

元々は5カ月1日の公演だったのが、
ハガキが来たので直ぐにメールで申し込んだのですが
既に完売と松喬さんから直々のお電話。
「急遽、5月6日の追加公演決めましたけど、如何されますか」と・・・。
「即、お願いします」と、松喬さんの生声も聞け、がっかりが喜びに・・・。
こんなファンを大事にする細かいフォロー大切ですな。


心斎橋・角座
またしても、B1F、地下もぐりが好きですな。


満員御礼
約百人でいっぱいですか。

一、笑福亭松五・・・・・・・「平林」

いつも「平林」、読むときに悩むんですが、「たいらばやし」なんか「ひらばやし」なんか・・・
どちら「いちはちじゅうのもくもく」とは読みませんが・・・
落語のお題は符丁なんで、「たいらばやしか、ひらりんか、・・・・・」の
あの「たいらばやし」ということなんでしょうな。
ベテランの域に達する松五さんの「平林」、
のどかに感じる味のある一席でおました。

二、笑福亭松喬・・・・・・・「近日息子」

勢いたっぷりの松喬さんの「近日息子」。
あの
言い間違いしても謝らんのを責め立てるところ、いつ聞いてもおもしろおますな。
そのとこ、そのとこ。そこいら、そこいら。おもろ、おもろ。
でも、松喬さんのは、どこか、ちょっと品がおますな。

どっしり、構えた中に、おもしろさが濃縮した松喬さんの「近日息子」でおました。

三、笑福亭生喬・・・・・・・「百年目」

よろしおましたな。
「百年目」、師匠のを彷彿させる、やはりお弟子の生喬さん。
旦那の由来で諭すところ、あそこでキマリですな。

商売の厳しさと、人使いの機微がわかる、器の大きさ、
やるかぎりは、あれぐらい大旦那になりたいですな。

四、笑福亭生喬・・・・・・・「手水廻し

これもまた、師匠松喬さんの匂いがよくでた「手水廻し」。

雀々さんのは、頭の長い隣り村の市兵衛が主人公で、
頭を廻すところがハイライトですが、
生喬さんのは、商売熱心な親旦那と料理人の喜助の物語に。

情報がいまほど、行きわたっていない昔、言葉のいきちがい
「勘定板」といい、昔の旅館では色んな事が起きるんですな。

五、笑福亭松喬・・・・・・・「抜け雀」


小田原の旅館。
なぜか、小田原の匂いがしないのは、なぜ・・・・・。
志ん朝さんや、さん喬さん、さん生さん、の東京勢が粋に感じるのは私だけか。

名人噺、「ねずみ」「竹の水仙」など講釈ネタだと思いますが、
とすれば、講談の「鼓ヶ滝」に「陽明門の間違い」とか「正宗の婿選び」、
早く聴きたいもんですな・・・・。

でも、先代松喬のDNAは、形は違えど、まちがいなくお弟子さんたちに、いや
伝承芸の良さ、孫弟子の喬介さん、生寿さんにも脈々と伝えられていますな。

この、六代目松喬リスペクト兄弟会、是非続けてもらいたいもんでおます。

七回忌追福・六代目松喬リスペクト兄弟会
2019年5月6日(祝)14:30開演

DAIHATSU 心斎橋角座


一、笑福亭松五・・・・・・・「平林」

二、笑福亭松喬・・・・・・・「近日息子」
三、笑福亭生喬・・・・・・・「百年目」
仲入り
四、笑福亭生喬・・・・・・・「手水廻し」
五、笑福亭松喬・・・・・・・「抜け雀」

三味線・・・はやしや薫子、  笛・・・松五、  鳴り物・・・生寿


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