ことわざ悪魔の辞典 | |
クリエーター情報なし | |
王国社 |
☆☆☆☆
あの「淋しいおさかな」の作者、別役実さんの本。
図書館のリストで見つけたので、早速取り寄せて読む。
従来のことわざ辞典とは異なり、一つ一つが落語のオチに使えるぐらい笑える。
例えば
【えんはいなもの】えんは、「縁」ではなく「円」であり、
【うえにはうえがある】のうえは「餓え」。
【かおにどろをぬる】とは、「泥パック」による美顔術である。
とすると
【げいはみをたすける】では分かりますよね、むろん「芸」ではなく「ゲイ」。
【とうかくをあらわす】は、選挙用語で「当確」。
【ときはかねなり】のトキは、国際保護鳥の「朱鷺」。
と、珍説明のオンパレードで愉しめるが、
一転してまえがきとうしろがきでは真面目に書かれている。
「ことわざ」が日常の中で口にし耳にし伝えられてきたもので、
文字に置きかえて伝えられてきたものとは、いささか様相が違う・・・・と。
その文字として意味を固定することによって、口承によって伝えられてきた
遊びの部分がそぎ落とされてきたのではないか・・・と。
そういう意味で、この本は言葉本来の口承によって話された時の勘違い集である。
丁度、文庫本も出ているようなので、買って手元に置いときたい本ですな。
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