ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

大当たり・文華さんの「子は鎹」~宵酔落語会・クラシック

2009-08-16 21:15:07 | 高津の富亭
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高津の富亭・・・・・・・・・・・・・・・・・

出丸・福車・文華・遊喬さんの会・・ここも実力揃い
楽しみにして。高津の富亭ヘ、・・・・・・・・・・。
客席は、80人、ゆったりと満席状態。
文華さんのファンばかりか、初めての参加で、心ぼそい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

開口一番・・・秋風亭てい朝・・・・・・・・・・・「親の顔」

広島のアマチュア落語家、その噺っぷり、達者なこと。
年間最高の年は200席をこなすとか。

口調は、江戸っぽく、決して上方ではない。
逆に、新鮮で、東京から噺家さんが遊びに来られたので
飛び入りゲストで、一席なんぞ言われたら、
まるっきり信じてしまうほど、うまいだけでなく
ご自分の匂いを、ちゃんともたれている。

話は、小学生の子供の5点だった試験の解答。いや珍答。
はたまた、父兄呼び出しでの、親の答え。
ようできた、話でっせ。噂では、志の輔さんの作とか。

まあ、今まで聴いた素人落語家では、一番ですな。
次の座談会でもでた、落語における、プロとアマの差は・・・と。
上手い、下手だけでも無く。おもしろい、おもしろないだけでも無い。
基準がいたって曖昧であると、てい朝さんが達者なだけ
考えさせられる一席でおましたな。


一、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「商売根問」

喜六がやった商売を並べる。爪楊枝削り、夕刊売り、そしてうどん屋。
このうどん屋がおもしろい、福車さんの独断場。

後に続く、茶栗柿、麩ーといつもの笑いに戻るが。
新作、商売根問と、時間さえあれば、5でも10でも、
福車さんなら奇天烈な商売、更に続きそうですな。


二、桂出丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」

昨年秋から演ってないネタ。
昨日も、今日も、一切繰ってなく、どれだけ出来るのかあえて挑戦。

いつもの出丸さんのペースが、どうなのか解らないので、
比較は出来ませんが、大きな、張りのある声を聞いていると、
逆に、突然リクエストされても、
これぐらいはいつでもスタンバイOK状態という事。
まあ、プロとアマの差・・・はこんなもんじゃい。

季節ハズレの、不動坊、でも出丸さんも言っておられたが、
汗ふきふきの、冬の噺は、やはり私達の想像力不足か、地球温暖化か
チョット、寒さ不足で無理がおましたな。

なんとなく気になる、続けて聴きたくなる、噺家さんですな。


三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「餅屋問答」

貫禄の一席。なんとなくザワついていた客席が落ち着く。
重厚さがあり、大きく、迫力があり、正攻法ながら、
普段から聴く機会の多い、遊喬さんだけにこちらも安心感がある。

繰り返し聴く事が出来るのが、良い落語とか。
そういう意味では、遊喬さんの落語、私には名人でおましたな。


四、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子は鎹」

良かったですな。・・・・・・・「子は鎹」
期待以上を、満足といいます。・・・まさにそれでおます。

先日の、雀のおやどでの勉強会での「子は鎹」を聴き逃していたので
今日は、文華さん目当てに、この会に。・・・・今日も、なんと「子は鎹」。
この前は、50銭お母ちゃんにもろた事、
お父ちゃんに言うたらイカンと言うのを飛ばしたらしい、が。

噺は、松鶴師匠がされてた、母親が飛び出し、父親と暮らす寅ちゃん。
(東京も、ざこば師匠も、逆バージョン)

このバージョンでは、寅ちゃんが、コセのおばちゃんの家で、
母親に今までの生活ぶりを話し、もう一回親子三人で暮らしそうと・・。
いう処、ジーンとしますな。・・文華さんも、熱が入って、思わず目頭が。

情が入り過ぎてもイカンし、あっさりもイカンし、でも年いった私には
こんな健気な子供の思いには、いつもホロリとさせられますな。

まあ、家族は出来るだけご飯は一緒に食べるのが、家族円満の秘訣、
最低限のルールと常々思っている私には、
、親子水入らずの寅ちゃんの気持ようわかりまっせ。

次回、宵酔落語会は、12月19日(土)の予定。
是非、参加しなければ・・・・・・・・。


宵酔落語会・クラシック
2009年8月16日(日)午後3:00開演
高津の富亭

開口一番・・・秋風亭てい朝・・・・・・・・・・・「親の顔」
たっぷり長めの座談会
一、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「商売根問い」
二、桂出丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「餅屋問答」
四、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子は鎹」

09-58-266

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